「Mr.ノボカイン」
を観てきました。
ストーリーは、
生まれつきどんな痛みも感じない体を持つネイトは、気弱で真面目な銀行員。ある日、恋人?のシェリーが銀行強盗の人質にとられてしまう。“戦闘力ゼロ”のネイトが彼女を助け出すために使える武器は、“痛みゼロ”の特殊な体だけ。しかし痛みを感じないというだけで不死身というわけではなく…。
というお話です。
生まれつきどんな痛みも感じない体を持つ男、ネイト。学生の頃に同級生に身体の病気のことを知られ、酷く殴られるようになり”Mr.ノボカイン”というあだ名を付けられた。子どもの頃は痛みを感じないために怪我をしても気が付かず、外に出ると危険なので家の中で過ごさせられていました。長生きは出来ないと言われていたにも関わらず、30代の今まで生きてこれた。
現在はマジメな銀行員としてごく普通の人生を歩んでいる。最近、銀行に採用されたシェリーという女性が気になるが、今まで人と関わってこなかったので接し方が解らない。そんな時、シェリーから食事に誘われ、初めての経験ながら一緒に行き、彼女と付き合い始める。
ある日、銀行に強盗が入り、大切なシェリーが銀行強盗の人質にとられてしまう。“戦闘力ゼロ”のノボカインが彼女を助け出すために使える武器は、“痛みゼロ”の体だけ。生まれて初めて無痛の体が役立つ時がきたが、不死身というわけではない。果たして彼女を取り返し、自分も無事でいられるのか。後は、映画を観てくださいね。
この映画、面白かったです。主人公のネイサンを演じているジャック・クエイドさんを知らなかったのですが、デニス・クエイドさんの息子さんだったんですね。TVドラマ出演で人気だそうですが、今後も彼の映画が日本に来るようになるんじゃないかな。今までのヒーローのタイプとはちょっと違って面白いですから。
ネイトは「先天性無痛無汗症(指定難病130)」という生まれつきの病気で、痛みも感じず、汗もかかず、トイレに行きたいという感覚もないので、2時間おきにトイレに行くようにアラームを鳴らしたりしています。食事も固形物を食べると舌を噛んでしまうので、流動食しか食べていません。他にもいろいろな感覚が無いので、長生きは出来ませんと言われてしまうことが多いようです。ネイトも余命宣告のようなものを受けていましたが、長生き出来ているというセリフがありました。
ネイトは銀行員として普通に生活をしています。危険を回避するように気を付けて生活をしていれば問題はないようです。なので、家から会社の往復に車を使い、会社でも外食はせず、危険物には近づかず、あまり人とは関わっていないようでした。でも、シェリーという新人の女性が気になり始めるんです。
それまでは女性と付き合ったことは無く、というか友達もオンラインゲームの友達だけで、人付き合いが苦手というか出来ない人でしたが、優しいシェリーのおかげでデートも出来て、付き合うことになります。しかし、そうなってすぐに、銀行に強盗が入って、彼女が人質に取られて逃げられてしまうんです。
犯人は退役軍人らしく、武器の扱いも上手くて銀行を包囲した警察もほとんどやられてしまいます。最初に駆け付けた警察はやられてしまい、次の警察が来るのは8分後くらいらしく、そんなに時間がかかったのでは犯人が逃げてしまい、人質になったシェリーは殺されてしまう恐れがあります。
居ても立っても居られないネイトは耐えられなくなり、犯人を追い始めます。しかし普通の銀行員、いや普通よりも病弱なネイトに何が出来るのか。犯人と対峙したネイトは弱いながらも抵抗をし、焼けたフライパンを持って相手を叩き、それによって自分が無痛だから相手に対して有利だということに気が付くんです。
でも痛みは感じないけど、熱したフライパンを持てばやけどはするし、殴られれば骨折はします。強そうな気はするんだけど強くないんですよ。そのちぐはぐな感じが笑えるんです。だって、あれ?って思って手を見ると凄いやけどだったりして、何やってんのぉ~って感じなんです。
笑っちゃいけないと思いながらも笑っちゃって、そんなネイトなんだけど凄く真面目で真剣にシェリーのことを守りたいって思っているから感動もしちゃうんです。警察も巻き込んで大騒ぎになるんです。ネイトがピンチの時にたった一人オンラインゲームの友達を呼ぶのですが、それがあのスパイダーマンの親友だったジェイコブ・バタロンが演じていてほっこりしていました。
とってもバランスが良い作品だと思いました。ヒーローがカッコ良すぎずカッコ悪くなり過ぎず、間抜け過ぎず間抜けで、純粋でありながらも大胆なことをして、この色々な方向に振るところが面白いと思いました。あまり今までにない内容だったので、私はとても気に入りました。
私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。主人公が難病ということで、一応最後に”おことわり”が出ましたが、こういう映画で難病のことを知って理解が進んだ方が、もし自分の近くにそういう方が現れても対処が出来るのかなと思うし良い事だと思うんです。だからこういう面白い映画で難病を解説してくれるのはとても良い事だなと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「Mr.ノボカイン」