「アングリースクワッド
公務員と7人の詐欺師」
を観てきました。
ストーリーは、
税務署員・熊沢二郎は、詐欺師・氷室の詐欺に引っかかり金を騙し取られる。刑事である八木の助けで氷室を探す熊沢だったが、氷室が目の前に現れ、ある提案をする。それは熊沢が追っている脱税王を詐欺にはめ、脱税分10億円を徴収するというものだった。
というお話です。
税務署に務めるマジメな公務員・熊沢二郎。ある日、熊沢は天才詐欺師・氷室マコトが企てた巧妙な詐欺に引っかかり、大金をだまし取られてしまう。親友の八木刑事の助けで氷室を突きとめた熊沢だったが、観念した氷室から「おじさんが追ってる権力者を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」と持ちかけられる。
犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢だったが、自らが抱える”ある復讐”のためにも氷室と手を組むことを決意。タッグを組んだ2人はクセ者ぞろいのアウトロー達“どんな役にもなれる元役者”“強靭な肉体の当たり屋”“特殊な偽造のプロ”“母と娘の闇金親子”を集め、詐欺師集団《アングリースクワッド》を結成。
脱税王から大金を騙し取る方法を、所有者に成りすまして土地を売る地面師詐欺に設定し、綿密&大胆な計画を練り上げ、チームは壮大な税金徴収ミッションに挑む。熊沢は税務署員ながら土地の運用に成功して儲けているという設定。せっせとビリヤードの練習に余念がない。しかしその先には「裏」を読み合う壮絶な騙し合いバトルが待ち受けていた。後は、映画を観てくださいね。
この映画、楽しみにしていたので初日に観てきました。上田監督の新作、面白かったですよぉ。豪華キャストをふんだんに使っていて、嬉しくなっちゃいました。お話もよく出来ていて、きっと現実でもこんな風なつながりが作られていて、裏でお金を積まれて外国人が不起訴になったりしてるんだろうなと思ってしまうような部分もありました。
税務署員の熊沢はちょっと引っ込み思案で大人しい性格のおじさんです。部下の望月は正義感溢れていて誰にでもガンガン行くタイプ。脱税王と呼ばれる橘という不動産取引業の社長から税金を取りたくてうずうずしていますが、脱税王と裏で呼びながらも査察に入ろうとしない上層部に不満を持っています。ある日、イベント会場でいざこざを起こして、止めようとした熊沢が橘の罠にハマり傷害罪で訴えられそうになります。
橘のせいでクビの危機に見舞われますが、税務署長の口利きで酷い仕打ちを受けますが我慢をして許されます。妻と子供がいるのでクビになる訳にはいかなかったんです。でも”ある事”に関してどうしても橘を許せないことがあり、復讐をしたいと思い始めるんです。そんな時に何故か天才詐欺師の氷室に出会うんです。
妻の車が壊れたらしく買い換えようとしたら詐欺に遭い、その詐欺師が氷室だったんです。何故か氷室はお金を全額返すから許しれ欲しいと言い、何だったらその橘から脱税分の10億円回収してあげるからというんです。
え??どういうこと??となった熊沢ですが、詳しく話を聞くと詐欺の片棒を担げと言うお話。税務署員がそんな事出来る訳がありません。お断りしようとするのですが、どうしても”ある事”に関して引っかかってしまい、やっぱり氷室に頼んで橘に復讐をすることにするんです。
10億円以上も取ろうというのですから大きな取引をするしかありません。それは不動産売買に関する詐欺で、ネトフリでも話題になった地面師詐欺です。他人の土地を自分の土地として偽り、売り買いしたことにしてお金を取るというものです。話題の地面師詐欺かぁ~、そう上手くはいかないんだけどなぁと思っていたら、うん、こういう展開になるのね。
少し”お間抜け”っぽく見えてるんだけど、ハリウッド並みの大展開で相手を騙して目的のモノを手に入れようと動いているんです。上田監督のトリックで、あー、こんなことがあったのねっていう事になっていて、確かにあそこで違和感があったなぁあと思った部分でちゃんとネタ仕込みしているんですよ。で、後から、あー、あれがそうだったのねってことがいくつかあって、解決に続いていくんですけど、上手く出来ていました。
脱税王はお金を沢山持っているから、警察や税務署などなど、色々なところの上層部にお金をばらまいているんです。だから、どんなに職員たちが騒いでも捕まることが無いんです。今の政治家や警察や検察も一緒でしょ。あんなに外国人が交通事故で人を殺しても、中学生をレイプしても不起訴になるじゃないですか。お金をばらまいているんだと思います。政治家にもばらまいているから、規制が緩くなって外国人が入ってきているんでしょ。許せんっ!
熊沢は橘に対して”ある事”で復讐したいと思っていましたが、この氷室も、ただ詐欺師でお金が欲しいだけではないんです。実は、氷室も他の人たちも理由があってこの計画に参加するんですよ。そして実は…ということも最後に解ってくるのですが、それはネタバレになるので、映画で確認してください。
いやぁ、でも面白かった。よく出来ていました。ずーっと緊張して観ていましたもん。2時間があっと言う間でした。私の好きな皆川さんと神野さんも出演していらして、嬉しくなりました。お二人とも舞台で大活躍ですもんね。お二人の芝居、大好きなんです。また生舞台で観たいなぁ。
なんか氷室役の岡田さんがとってもカッコよく見えたのは気のせいかな。彼女と付き合っていて輝いていたのかしら。今までも上手いしカッコ良かったけど、今回、輝いて見えたのよねぇ。しあわせオーラを私がキャッチしただけかしら。(笑)素敵でした。
主役の内野さん、何でも出来ますね。今回は気の弱そうな税務署員だったけど、この間は画家の葛飾北斎でしょ、その前は昨日何食べたのケンジでしょ、ホント、内野さんって凄いです。どんな役でもその役になり切れるというのは素晴らしいと思いました。
私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。本当に面白い映画でした。また観たら、新しい発見がありそうな映画で、誰が見ても楽しめると思います。ハラハラドキドキもするし、スッキリするし、ほっこりするし、年末に楽しめる映画だと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」