「悪魔と夜ふかし」1977年代のTVドラマを再現したホラー映画でよく出来ていました。怖いですよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「悪魔と夜ふかし」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

1977年、ハロウィンの夜。放送局UBCの深夜のトークバラエティ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャックは、生放送のオカルトライブショーで人気低迷を打開しようとしていた。この日のメインゲストとして、ルポルタージュ「悪魔との対話」著者のジューン博士とモデルとなった悪魔憑きの少女リリーが登場。テレビ史上初となる“悪魔の生出演”を実現させようとするが。

というお話です。

 

 

1977年のハロウィーンの夜、人気バラエティ「ナイト・アウルズ・ウィズ・ジャック・デロイ」の生放送中に起きた不可解な出来事を調査するドキュメンタリーとして構成されている。

ニューヨークに住むナイト・オウルズの司会者ジャック・デルロイは、妻のマデリンがガンで亡くなった後、ナイト・オウルズの制作を中止していたが、やっと復帰し、番組の視聴率を上げるために、ハロウィーンにオカルトをテーマにした特別エピソードを制作することに。

このエピソードの特別ゲストには、霊媒師のクリストゥ、懐疑論者で元マジシャンのカーマイケル・ヘイグ、超心理学者で「悪魔との対話」の著者ジューン・ロス・ミッチェル、そして本のモデルとなった、悪魔憑きの少女13歳のリリー・ダボが招かれていた。



 

放送中、クリストゥは「ミニー」という名の人物について話だし、ジャックは、それは彼が妻マデリンにつけたニックネームだと明かす。クリストゥは気分が悪くなり、黒い液体を吐き出し、病院に運ばれる。

場を仕切り直し、ジューンはアブラクサスを崇拝する悪魔教会とその指導者ザンドール・ダボによる集団自殺の唯一の生存者であるリリーを紹介する。リリーは自分の中にいる悪魔を「ミスター・リグルズ」と呼び、生放送中に悪魔を呼び出すとリリーが座っている椅子が宙を浮き語りだす。悪魔は以前ジャックに「高い木の下」で会った事があると言い、ジャックが妻を裏切っていたという話をほのめかす。

悪魔憑きが実演され、カーマイケルは全てマジックだと主張し、催眠による幻覚で同じことが起こせることを実演する。しかし幻覚は映像に残っておらず、リリーの悪魔に関しては全て映像に残っていたのだ。その映像を観ているとジャックが自分の後ろにマデリンの幽霊が立っていることに気付く。そして…。後は、映画を観てくださいね。


 

この映画、1977年に起きたTV番組での出来事をドキュメンタリー風に描いています。今から50年近く前ですよね。ちょうど私がTVを観始めたころかなぁ。この頃、オカルトとか流行っていたんですかね。ノストラダムスの大予言とかの時代なのかしら。あまり覚えていないのですが、エクソシストとかオーメンとか、怖い映画も沢山あったような気がします。

 

そんな時代のTV番組でオカルトをメインにした番組のようなんです。司会者はジャック・デルロイ。人気になって行きますが、どうしても裏のトゥナイト・ショーという番組には勝てません。視聴率でまけているんです。そこでトップになるためにジャックは放送中に悪魔を呼び出すという荒業を考えるんです。いやぁ、生放送で悪魔ってマズいよね。でも、やっちゃうんです。

 

 

悪魔憑きの少女リリーと彼女を見つけたジェーン、霊媒師、マジシャンなどを呼んで放送を始めるんです。すると突然に霊媒師がおかしくなって退場。場は騒然とするんだけど、直ぐにジャックが仕切り直して放送は続きます。生放送でリリーに悪魔が取り付くんだけど、まぁ、よくあるような雰囲気なので確かに本当とは認めたくないだろうなと思いました。

 

そしたら案の定、マジシャンが悪魔の憑依を認めず、それは催眠術でも出来ることだと言い返してジャックのアシスタントと会場の人々に催眠をかけて恐ろしいモノを見せるのですが、それは催眠なので実際には起こっていないんです。催眠でも同じような事が見せられるので悪魔憑きは嘘だと言い放つんです。

 

 

そこまで言われちゃ悪魔も黙ってられないわよね。そして大騒ぎになるような大きな事件が巻き起こっていくんです。予想通りとは思ったけど、レトロな雰囲気でやられるとやっぱり怖いなと思いました。それにお腹が裂けたりと残酷なんです。ちょっとスプラッターなんですよ。大量のミミズちゃんが出てきたりね。ちょっとゲロゲロでした。

 

悪魔って何なんでしょうね。キリスト教やイスラム教など一神教だと必ず悪魔って出てくるでしょ。日本のように多神教だと神様の中に良い奴もいれば悪い奴もいると考えられているから、わざわざ悪魔とは考えていないのよね。この考え方って、きっとどんなに良い人でも悪い考えを持つこともあるという注意喚起だと思っているので、神だからって心から信じることは無いんだけど、一神教の人は凄く信じている人いますよね。

 

 

問題は、悪いことをしても祈れば許して貰えるということ。悪いことをしたのは悪魔のせいだから、祈って悪魔を払えば許して貰えると考えていること。それ違うよ。悪いことをしたら必ず罰は受けるし、許して貰えないからね。”覚えとけよ”というのが、この映画で描かれていました。トップになりたいからって悪魔に頼むとか言語道断です。必ず地獄に落ちますよ。

 

悪魔は人の心に棲みついて悪さをするっていうけど、元々、その人の心の中にそういう因子があったんでしょう。それこそサイコパスやそういう部類で、人が困ることで嬉しくなる興奮するという高揚感を感じるんじゃないかな。だから悪魔として地獄からやってくるとかは無いと思うんだけどね。だってもし本当にいるんだったら日本にも表れているハズでしょ。海外ばっかじゃん。

 

 

映画の話に戻って、この映画、面白かったです。古い雰囲気を徹底的に貫いていて、その粗さが怖さにつながるんです。映像が粗かったり、カメラの動きが雑だったり、スタッフ映っちゃってるとこがあったりしてリアルでした。きっと、この時代のTV番組を知っていると、もっと面白かったのかもしれません。私は子供だったので深夜番組や怖い番組は見せて貰えなかったんです。

 

ダラダラ怖い場面を並べるんじゃなくて、会話劇や回想などが織り込まれて面白さを凝縮した感じでしたね。怖さも長く続けるのではなく、ダンッという音で起こり、直ぐに元に戻すので、飽きることなく観ることが出来ました。こういうギュッとした怖い映画って好きです。本当に楽しめました。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。超を付けようか迷いますが、ちょっとゲロゲロ場面が多いので万人にはお薦め出来ないかな。ミミズちゃんには私もちょっと引きましたもん。キツかったです。1匹とかなら平気なんだけど”わらわら”は無理。泣きそうになったもん。はぁ~。でも、ホラー映画としては本当に面白かったので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「悪魔と夜ふかし」