「シビル・ウォー アメリカ最後の日」内戦がリアルに描かれ次は自分たちかもと思うような内容でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発。就任3期目に突入した大統領は勝利が近いことをテレビ演説で訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリー他4人のジャーナリストは、大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。

というお話です。

 

 

連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている」。就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。

 

ニューヨークに滞在していたジャーナリストのリー・スミスは、相棒のジョエルと共に14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューをしようとホワイトハウスまでのルートを探っていた。大手出版社のサミーに状況を聞くと、今から行ったのでは陥落前に間に合うかどうかという状況らしい。迂回していけばなんとかたどり着けると言うので、サミーを乗せて3人で向かうことにする。

 

 

出発の時間に車に行くと、若いジャーナリスト・ジェシーが車に乗っていた。ジョエルが酔っぱらって彼女の同行をOKしたらしい。リーは若者を危ない場所に連れていくのを嫌がったが約束が覆ることは無く一緒に行くことになる。

 

4人のジャーナリストは単独でホワイトハウスへと向かうことになる。戦場と化した旅路を行く途中には沢山の死体が転がり、暴徒と化した人々に捕まって残酷なリンチを受けている者もいた。ジャーナリストたちは状況を止めること無く、冷静にその場を写真に収めて移動していった。自分たちも危険に遭遇しながらもニューヨークへの道を進み、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていく。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、凄かったです。観ていて息が付けないほど恐ろしい光景が続いたりして、とにかくリアルで怖い映画でした。もし、アメリカが分断されて内戦が起こったらというお話なのですが、実際に映像で見せられると脳が焦ります。もちろん状況やアメリカの軍事力を見ていれば、こうなるということは予想が出来るのですが、それでも映像で見せられるとその迫力は違います。解ってはいてもとても恐ろしいと思いました。

 

アメリカって50州に分かれているそうですが、その内の19州が連邦政府から離脱したという設定から始まります。簡単に考えると50州の内の19州だから少ないじゃんと思うけど、人口密度が違うのでどの州が離脱したのかというのが重要なんです。そしてテキサスとカリフォルニアが武力行為に出て内戦になったようなんです。カリフォルニアといったら、アメリカでは一番人口が多いんじゃないかな。ロサンゼルスやラスベガスもあるし、多民族でもありますよね。

 

 

そんな2州が軍を作って連邦政府に向かってくるんですから溜まったもんじゃありません。連邦政府と言っても、既に19州は離脱しているし、軍の統率力なんて無くなっているんでしょうから攻める方が強いですよ。ワシントンD.C.で頑張っているんだろうけど大統領は負けるでしょうね。と、この最初の説明で大体の予想は出来る展開でした。

 

この映画では、内戦で戦う人々は主人公ではなく内戦を映す人、ジャーナリストが主人公です。リー・スミスは、若い頃にたまたま撮った写真が脚光を浴びて、今は有名なジャーナリストとして第一線で戦っています。なのでジェシーという若い女性記者は彼女に憧れていて、だから取材に一緒に付いてきたんです。いやぁでもリーとしては迷惑だっただろうなと思います。戦場を知らない子が一緒にいたのでは動きが鈍くなります。危険も大きくなるんです。

 

 

ま、でも仕方ないので一緒に行くのですが、その道中、沢山の死体の山を見たり、墜落したヘリコプターの現場を見たり、リンチされて吊るされている人々を見たり、残酷な場面に出くわします。その上、自分たちも危険な目に遭い殺されそうになったりするんです。仲間が簡単に殺されたりと恐ろしい目に何度も遭うことになります。それでもリーは平然と前に進み、それを見てジェシーも成長していきます。

 

途中で一般人の避難所のような所で休憩させて貰ったりするんです。一般人はそこで休息を取ったり食事をさせて貰ったりしていて和やかな雰囲気がありますが、ちょっと横を見ると戦車や装甲車が並んでいて、兵士たちも銃の手入れをしていたりするんです。子供が走っている横で戦争の準備をしているという光景が、何とも言えない感じがしました。仕方ないのだと思うけど、子供には人殺しに行く人たちの姿は見せたくないなと思いました。

 

 

もちろん連邦政府と独立軍が内戦をしているんだけど、既に人々の心が荒れているので暴徒になったりして一般人同士でも襲っていたりしているんだと思うんです。なので誰もが自衛をしなければならず、アメリカは銃社会なので個人で銃を持って寄ってくる人を狙撃していたりするんです。隣の人が訪ねてきても殺しちゃうんじゃないかな。恐ろしい世界になっているなと思いました。誰も信用出来ずに自分で身を護るなんて辛いでしょ。

 

そんな世界をずっと見ながら、ジャーナリストたちはワシントンD.C.に向かっていくんです。そしてきっと独立軍に負けて殺されるだろう大統領にインタビューしようとホワイトハウスまでたどり着くんです。ここから先はネタバレ出来ないので書きませんが、こんな展開になるの!!という驚くような内容でした。戦争の悲惨さに目が行ってしまっていると、ジャーナリストたちの関係性を見落としがちになり、「あー、そういうことだったのか!」というお話でした。うーん、奥が深かった。

 

 

リーはベテランジャーナリストで、既に超有名人なんです。一方の若いジェシーは駆け出しのジャーナリストで、ジャーナリストの基本も解っていないような子なんです。なので、リーが色々と教えていくのですが、リーも最初はそうやって教わり、周りの沢山の犠牲を見て成長してきたんです。それが繰り返されて、ジェシーがどんどん成長していくという内容で、つい「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という言葉を思い出しました。

 

沢山の出来事が次々に起こり、それを追っていくジャーナリストは何万といるけど、その中で飛び抜けていくのは一握りであり、そしてどんどん入れ替えられていくんです。いつまでも自分が前に出るのではなく、若者に前を譲ることも必要な時が来るということなのかなと思いました。シビアな内容でした。私もそういう時期に来ているので、心に刺さりました。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。これは誰もが観た方が良いと思います。もし内戦が起きたら、こんなことが起きるのだと言う事を、映像で確認した方が良いと思いました。きっと、誰もがこの内容は予想出来ることだと思うけど、リアルに映像で見せられると、本当に「戦争はダメ!」という気持ちになると思います。こんなことが起きてはいけません。あ、でも子供には観せたく無いなぁ。凄く残酷な場面もあるんです。

 

日本だって、これだけ移民が増えてきたら国内の中国人と日本人の内戦とかだって起きてしまうかもしれない。そしたら本国からミサイルとか降ってくるんでしょ。そんな事が起きないように、早いうちに手を打たなければ恐ろしいことになります。そんな事が起きないよう、誰もがこういう恐ろしいことを感じる必要があると思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」