「メイヘムガールズ」女子高生のちょっと笑っちゃうサイキック戦争映画です。楽しめますよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「メイヘムガールズ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

感染症の拡大によってソーシャルディスタンスとマスク着用の日々が続く日本。女子高生の瑞穂は、文化祭中止が発表されたその日、突然、念動力に目覚める。テレパスの力を持つ同じクラスの環、瞬間移動を使いこなすあかね、ネット世界を自在に飛び回るケイという、同じく超能力に目覚めた少女たちとともに、新たな友情を築いていく瑞穂。しかし、瑞穂の元家庭教師の祐介が超能力に目を付けたことをきっかけに、事態はサイキックバトルへと転じていく。

というお話です。

 

 

ソーシャルディスタンスとマスク着用が終わらない感染拡大下の日本。女子高生の瑞穂は、文化祭中止が発表され、学校でも友達と離れろと言われ、どうしようもない閉鎖感に息苦しくなっていた。

授業にも身が入らず、ぼーっとしていると、突然に教師より注意を受け、スマホを没収されそうになる。驚いた瑞穂は、咄嗟に取り返そうとするが、何故か瑞穂が動くよりも早く、スマホが手に戻っていた。

何が起こっているのか解らず、唖然としていると、クラスメイトの環が声をかけてきて、瑞穂は超能力が身に付いたらしい事を教えられ、環にもその力があるらしい。瑞穂は相談できる環が出来て安心したのも束の間、下校時に瑞穂の前にあかねとケイが現れる。彼女たちも超能力があるらしく対峙するが、仲良くなる。



 

テレパスの才能を持った同じクラスの環、瞬間移動を使いこなすあかね、ネット世界を自在に飛び回るケイと、超能力を持つ4人が集まり、さて、何をしようかと考える。

瑞穂は、元家庭教師の祐介に恋心を抱いており、彼の行方を知りたいとケイに頼む。渋々ながらケイは居場所を教えると、瑞穂は祐介に近づき、就職出来ずに苦しむ祐介の力になろうと、彼に促されるまま、ある計画をやり始める。それが発端となり、4人は暴走。大都市・東京を舞台にしたサイキックバトルが始まる。後は、映画を観てくださいね。

 

 

ちょっと変わった映画で、面白かったです。最初、話しの始まりが、あまりにも唐突だったので、あれ?自主映画だったかしらなんて失礼な事を思ってしまったりしましたが、それからは、楽しくなっていきました。でも、ちょっとストーリーが無理やりなように思えちゃいました。さすがに、コロナのせいで抑圧されていたからって、超能力発動しちゃうっていうのは、何ともファンタジーですよね。漫画だと思ってしまえば良いのですが、どうしても映画なのにと思ってしまい、笑ってしまいました。

 

突然に超能力を持ってしまった女子高生たち。どんな方向に行くのかなと思ったのですが、思ったよりも、自分たちの欲に使って無かったので、驚きました。高校生って、そんなにやりたい事無いのかな。ネット世界を飛び回れる超能力を持っていたら、凄く面白いと思うんですよね。だって、株価操作から為替介入、何処にでも入る込めるんだから、オレオレ詐欺とかで集めた金を取り返したりも出来るでしょ。この力でヒーローになれると思うんだけど、そういう考えは一切無かったみたいですね。

 

 

でもテレポーテーションの力で、強盗したりは考えたのかな。超能力だと言うのに、とってもアナログな考え方で、高校生だからかなぁと思ってしまいました。まだまだ、社会を知らないから、こんなアナログな使い方をしちゃうんでしょうね。

 

最後の方で、サイキック戦争的に、空を飛びながら戦うという、派手なアクションシーンがありました。頑張っていたけど、もう少し、動きを考えて欲しかったかな。「アトムの童」でも言っていたけど、人間を、ただ空中で動かすだけじゃ、面白くないんですよ。デフォルメして、迫力を付けないと勢いが付かないので、CGだねーって感じになっちゃうんです。アニメで言う”金田飛び”が必要なのよ。

 

 

ストーリーとしては、ちょっと弱いというか、まだまだかなぁという感じがありましたが、今まで、こういう破天荒な映画って、ありそうでなかったので、面白いなぁと思いました。こんな映画が作れるんだなと思って、楽しくなっちゃいました。小さな映画でも、人が空を飛んで、超能力で戦えるなんて、今まではあまりありませんでしたから。これなら、もしかしたら、大友克洋先生の「童夢」だって、実写映画化も夢じゃないかもしれません。誰か、作ってくれないかなぁ。あれが実写化されたら、凄いだろうなぁ。

 

話を戻して、考えてみれば、コロナで学生生活が普通に送れずに、家でオンラインとか、そんな事になってしまった子供たちは、これからどういう大人になっていくのかしら。コミュニケーション不足になるだろうと思うんです。社会に出たら、どうしてもパワハラ、セクハラが横行しているので、そんなのに対処出来るのか心配になります。誰も守ってくれませんからね。本当に心配です。

 

 

キャストは、若手の綺麗な女優さんたちが出演していて、楽しかったのですが、瑞穂役の吉田さんは、ちょっと老けて見えて、OLさんみたいでした。友達の神谷さんや、井頭さん、菊池さんは、高校生っぽくて、良かったです。神谷さんは、これから出てきそうだなぁと思いました。
 

藤田監督は、これまでも小さな映画に沢山関わってこられた方のようで、独特の世界観を持っていそうで、これからも楽しみです。こういう監督に、小さな予算で面白い映画を作って欲しいなぁ。無駄な大きな映画に予算を使わずに、こういう監督たちに、予算を分けてあげて、作品を作らせてあげて欲しいなぁ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。万人に好まれるかと言うと、ちょっと難しいけど、漫画やアニメが好きな方には、この内容なら面白いと思って貰えるんじゃないかな。真面目な映画が好きな方には、ちょっと怒られそうだけどね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「メイヘムガールズ」