「レイジング・ファイア」復讐の鬼と化した元部下を止めるために自信も鬼になる警察官のお話です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「レイジング・ファイア」を観てきました。

 

ストーリーは、

正義感あふれる警察官チョンは、麻薬組織の壊滅作戦中に謎の仮面をかぶった集団に襲撃され、仲間を殺されてしまう。やがてチョンは、事件の黒幕が3年前に警察組織にはめられ投獄された元同僚ンゴウであることを知る。チョンは自身にとって弟子のような存在だったンゴウと、激しい攻防を繰り広げるが・・・。

というお話です。

 

 

今夜のデカいヤマを前に、東九龍警察本部のチョン警部は気を引き締めていた。何年も追ってきた凶悪犯のウォン・クワンが、ベトナムマフィアと大量の薬物を取引する現場に踏み込むのだ。出動まで待機するチョンに、上司から呼び出しの電話が入る。数日前に逮捕した若者が、有力者の息子で示談も成立したから調書を書き直せというのだ。どんな悪も許さないチョンは、断固としてはねのけるのだった。

本部に戻ったチョンは愕然とする。上からの嫌がらせで、チョンが率いるチームが出動から外されていた。チョンとは兄弟同然のイウ警部のチームが、取引場所へと向かう。ところが、不気味な仮面をつけた5人のグループが、ベトナムマフィアとウォンを殺して薬物を奪い、駆けつけた刑事たちも襲撃する。瀕死のイウに向かって男たちは仮面を取り、リーダーらしき男が「久しぶりだな」と不敵に笑う。彼の名前はンゴウ、チョンを慕っていた元エリート警官で、他の4人は当時の彼の部下だった。



 

情報課から場所を聞き出したチョンが到着した時には既に犯人の姿はなく、イウは無残な死体となって転がっていた。ウォンのブツがどこに流れたか、チョンのチームの執念の捜査が始まり、ンゴウから買い上げたマンクワイの所持が判明する。元受刑者で偽装移民を手下にするイカレた男だ。チョンはマンクワイのアジトに乗り込み、連行しようとするが拒絶され大乱闘となる。あと1歩のところまで追い詰めたチョンの目の前で、マンクワイはンゴウの部下が運転する車でひき殺される。

チョンとンゴウの間に、いったい何があったのか?
あれは4年前のことだった。大手銀行の会長フォック氏が誘拐され、機密の重要事件として副総監の指揮のもと、チョンとンゴウが捜査を担当する。容疑者としてウェンとホーが浮上、ンゴウは早々にホーの身柄を確保し、副総監から「どんな手を使ってもいい」と命じられ、部下と共にホーに激しい暴行を加え、人質の居場所を聞き出す。だが、反撃に出たホーを止めようとして殺してしまう。



 

そこへチョンが駆けつけ、「俺たちは警官だぞ!」と止めるが、すでに手遅れだった。裁判が開かれるが、副総監はンゴウへの指示を否定し、罪は罪、たとえ仲間のためにも嘘のつけないチョンは暴行を目撃したと認める。ンゴウと部下たちはムショに入り、輝かしい未来も家族や婚約者さえも失ってしまったのだ。

自分を救ってくれた警官を見殺しにしたフォック会長、部下を切り捨てた副総監、そして仲間を見捨てたチョンへの復讐劇は、まだ始まったばかりだった。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、面白かったぁ~!ベニー・チャン監督の遺作になってしまった作品です。主演はドニー・イェンでとニコラス・ツェーでした。もー、ニコラスのあまりのイケメンぶりに、叫びそうになりました。今までも、見たことがあると思うのですが、このイケメンぶりに気が付かなかった。うーん、損をしていました。こんなに素敵だなんて。

 

ドニーが演じるチョン警部は、正義感が強くて真っ直ぐな人。ちょっとウザって思うほど、真面目なんです。そんなチョンに憧れていた、部下のンゴウ。良い関係だった二人ですが、4年前のある事件で関係が崩れます。誘拐事件が起こり、その捜査にあたるンゴウは、副総監からどんなことをしても誘拐された銀行頭取を助けろと言われ、行き過ぎた捜査で犯人を殺してしまいます。

 

 

銀行頭取を助け出し、銀行株も下がらず、ンゴウは命令通りにしたのですが、副総監は解決を強要してないと言い、頭取も犯人を悪く言わず、結局、ンゴウたちの部隊が殺人をしたことになってしまうんです。その時に、チョン警部が現場に駆けつけ、殺人現場を見てしまい、それを証言してしまったことが決定打となるのですが、その時に、駆けつけたら死んでたと、見ていないと言えば、それで済んだんですよ。バカでしょ。この場合、人質の状態を考えれば、助け出す為に一刻の猶予も無かったんだから、過剰暴行をしてしまっても仕方ないと思うんです。それを考慮してあげるべきなのに、副総監も頭取も自分を守るために証言しないし、チョンはバカ真面目なので、殺人になってしまいます。

 

ンゴウは、そりゃ怒るわよ。だって、自分は人を助けるために動いたのに、行き過ぎはあったけど、仲間が誰も助けてくれないなんて。犯罪者になったとしても、誰かが助け船を出していれば、もう少し違ったと思うけど、こうなったら、そりゃ、復讐よね。

 

 

で、ンゴウは警察に復讐する為に行動し始めるんだけど、これが、カッコイイんです。元エリート警察官だから、頭は良いし、強いし、警察の考える事を把握しているので、気持ちいいくらいに、悪い奴も警察官も殺しまくるんですよ。ここまで気持ち良く倒してくれると、マジで悪い奴でもカッコいいってなります。完璧な悪という感じで、良かったなぁ。

 

そんな完璧な犯罪を見て、チョンはンゴウだなーって思い出すんです。ンゴウもちょっかいを出してくるんですけどね。この辺りの関係性が、とても上手く描かれていて、面白かったです。やっぱり、チョンさんは、頭の中をもう少し柔軟にしないと、友達出来ませんよ。仲間にも裏切られます。ウザいもん。

 

 

とにかく、アクションシーンの美しいこと。どうやってと思うほど、アクションシーンが綺麗に描かれていて、光の加減とか、シチュエーションなどなど、文句の付けようがないんです。特に、ラストのチョンとンゴウの闘いは、素晴らしかったです。ほこりだらけの場所に、グランドピアノと石像が立っていて、それを使いながらのアクションが素敵だったなぁ。これこそクライマックスという感じで、壮大な雰囲気でした。良かったです。

 

ベニー・チャン監督の遺作となってしまって、とても残念です。こんな美しいアクション映像が、もう観れないと思うと、寂しいなぁ。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。ポリスアクション映画で、サスペンス要素もあり、アクションのカッコ良さは、群を抜いています。ドニー・イエンとニコラス・ツェーの闘いは必見ですし、カーアクションも素晴らしいです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「レイジング・ファイア」