「劇場版 BEM BECOME HUMAN」を観てきました。
ストーリーは、
壮麗と退廃、繁栄と貧窮が運河を隔てて共存する都市リブラシティ。街で続発する不可解な事件を追う刑事ソニアは、ベム、ベラ、ベロという3人の妖怪人間と出会う。事件の容疑者として追われるベムたちだったが、実は彼らは「人間になりたい」という願いから事件を解決し人々を助けていた。リブラシティを裏で操る“見えざる議会”の首魁である妖怪人間ベガと対峙したベムたちは、激しい戦いの末に姿を消す。2年後、ベムの行方を探し続けるソニアは、目撃情報からドラコ・ケミカルという製薬会社にたどり着き、そこでベムに瓜二つの人間ベルム・アイズバーグと出会う。
というお話です。
リブラシティでの事件から2年。Dr.リサイクルによって改造手術を受けた人々による犯罪は収束し、平和が戻っていた。
行方不明となったベムたち妖怪人間の行方を探し続けていた刑事・ソニアは、目撃情報を元に「ドラコ・ケミカル」という製薬会社が建つ街を訪れる。
そこで出会ったのは、逞しく成長し、たった一人で悪と戦い続けるベロ、戦いを拒み、普通の女の子としての暮らしを望むベラ、そして、ベムにそっくりな姿の"ベルム"という男だった。ベルムはドラコ・ケミカルに務めるサラリーマンで、普通の家庭を営んでいる男性だった。
しかしベルムは、自分のことをベムと呼ぶソニアとの接触以来、毎夜、悪夢にうなされることになる。愛する妻と子どもに囲まれた暖かい家庭。優しい街の人々とのいつもの交流。気の置けない同僚と、やりがいのある仕事。そんな、自分にとってごく普通の、変わらないはずの日常が、音を立てて崩れ落ちていく。
「俺は一体、誰なんだ・・・?」
彼らの運命はすれ違い、交錯し、やがて妖怪人間誕生の秘密へと繋がる。長年抱いていた夢の答え。果たして妖怪人間が選び取った未来とは!?後は、映画を観てくださいね。
私、TVで新作の「妖怪人間ベム」のアニメをやっていた事を知らず、全く観ていなかったのですが、映画は、何とかついて行けました。でも、私は昔の”妖怪人間ベム”を観ていた時代なので、ビジュアルがどーもついていけないというか、馴染めませんでした。だって、ベムがマッツ・ミケルセンに似たおじさまの姿で、ベラは女子高生、ベムは次世代イケメンって感じで、以前とは全く違うんですもん。
それにしても、この妖怪人間ベムって、50周年なんですね。驚きました。そんなに昔から、このアニメってあったんですね。知りませんでした。子供の頃、TVからおどろおどろしい音楽が聴こえてくると、”早く人間になりた~い!”っていうセリフが聞こえてきて、ベムだって思って、観ていたような気がします。今思うと、キャラクターが怖かったから、やっぱり現代風に変えたのかしらね。
TV版を観ていなかったので、リブラシティ編を知らないけど、でも、Dr.リサイクルってマッドサイエンティストが改造人間を作って、悪い事をしていたらしい事は分かりました。今回は、その事件が解決して、妖怪人間たちが消えたというところから始まります。ソニアという刑事が妖怪人間を追っていて、「ドラコ・ケミカル」という会社の近辺で見たという情報で、この街に来るんです。
その街はアメリカのケロッグのCMに出てきそうな街で、明るくて仲が良くて、見るからに異様なんです。そこでベルムは普通のサラリーマンとして生活をしている男性なのですが、どうみても、それ、ベムだよね。なので、ソニアはベムの身辺を探り、同じように、その街にいたベラとベロも見つけます。
ベラは普通の人間としてウェイトレスをして生活をしているようでした。でも、確か、妖怪人間って年を取らないんじゃないの?ある程度、同じ所にいたら怪しまれるよね。うーん、やっぱりベラは、以前の強い女性でムチで戦う感じが良かったなぁ。いかにもオタク男子に媚びている設定にしか見えなくて、イヤだなと思いました。
ベロは、中学生くらいの男子のイメージで、最近の子って感じの服装をしているの。リブラシティの時代よりも成長した感じの設定になっていたようです。イケメンになっていて、カッコ良かったよ。つーか、妖怪人間って成長すんの?と驚きました。今まで、妖怪人間は成長しなくて、ずーっと同じ姿だと思っていたから、ちょっと驚きです。成長して、死んでいくなら、別に人間にならなくてイイじゃん。なんで人間になりたいの?妖怪に変身しなければ、人間と一緒なんでしょ。なんだか、設定が色々変わっちゃって、よく解りません。
話としては、妖怪人間が生まれた経緯が明かされて、その研究に関わっていた人々も解って、そして解決するというお話でした。ベムの願いが1つだけ叶うという予告があったみたいですが、確かに、1つ、叶っていましたね。
うーん、ストーリーとしては、無理やり解決させたって感じで、昔の妖怪人間にあった、”ゴシック”さとか、”物悲しさ”のようなモノが欠落していたので、面白いとは思えませんでした。現代の子供用に、綺麗なキャラクターで、お話も綺麗にしちゃって作った、昔のアニメって感じでしたね。こんなの作る意味があったのかな。このアニメを観ると、昔のアニメが、本当に素晴らしかったのだという事が解ります。お話を創る方々が良かったんだろうし、時代も良かったのかしら。私は、子供の頃に観た、あの恐ろしい妖怪人間を忘れません。
そうそう、亀梨さんと杏さんの妖怪人間ベムの実写版も良かったですよねぇ。今でも観たいなぁって思います。亀梨さん、カッコ良かったもん。またやらないのかしら。
私は、この映画、うーん、お薦めしておきますかね。子供を連れて観に行くのでしたら、昔のアニメを知らないので、良いと思います。でも、昔の妖怪人間ベムを知っている方は、観ない方が良いんじゃないかなと思いました。ガッカリすると思います。話も簡単で、大人向けではありません。声優さんは、有名な方だったのかな。観に来ている女性が多かったので、ファンの方々かなと思いました。気になったら、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~|映画情報のぴあ映画生活