「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を公開日、あさイチで観に行きました。あまりの感動で、1回で感想など書けそうもないので、とりあえず、1回目の感想です。
ストーリーは、
人々に深い傷を残した戦争が終結して数年、世界は少しずつ平穏を取り戻していた。新しい技術の開発によって生活も変わり、人々は前を向いて歩み始めた。ヴァイオレットも大切な人への思いを抱え、その人がいない世界を生きていこうとしいてた。しかし、そんなある日、一通の手紙が届く。
というお話です。
代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。
幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。「心から、愛してる。」
人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。
新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。「親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。」
ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。
ギルベルトの母親の月命日に、ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。「忘れることは、できません」と。
そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。病院に入院しているらしい。ユリスの元へ赴くと、自分が死んだら手紙を家族に渡して欲しい、という依頼であり家族3人と友人に宛てた手紙を書き始める。
一方、郵便社の倉庫で宛先不明の手紙を整理しようとしていると、ホッジンズは見覚えのある字で書かれた手紙を見つける。まさかとは思ったが気になり、ディートフリート・ブーゲンビリアに手紙の調査を依頼する。差出の住所は、ライデンから3日程移動した場所にある、独立した島らしい。そして・・・。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。
いやぁ、もう、これ、始まってすぐに、タイプライターの絵が出た辺りで涙がじんわり流れてきてしまいました。だって、公開まで、随分と時間がかかったじゃないですか。京都アニメーションでの事件があり、コロナでの映画館閉鎖がありで、やっと観る事が出来たという嬉しさと幸せ感で涙が出たんだと思います。”やっと会えたね。”って感じで、とても幸せになりました。
そして始まると、あのアン・マグノリアのお葬式で、孫のデイジー・マグノリアが思い出を辿り始めるというお話から始まります。もうヴァイオレットがドールをしていた時代から60~70年後なのかしら。時代は変わっていて、手紙の代筆業など無くなっていて、電話が主流になっており、既に郵便事業は国営となっているようでした。
そんな時代に祖母アンに宛てた曾祖母からの手紙を見つけたデイジーは、その手紙を代筆したドール=ヴァイオレットを追い始めるんです。そしてヴァイオレットが、何故、18歳でドールを辞めて消えてしまったのかが明かされていきます。
そしてヴァイオレットの時代に切り替わって、TVのストーリーに続くお話が始まります。なので、映画だけでも理解は出来るとは思いますが、出来れば、TVシリーズを観てきた方が、内容が解りやすいと思います。TVの内容を知っていると、どうしてヴァイオレットがそんなにギルベルト少佐を恋しがって忘れられないのか、何故、彼女は感情表現が下手なのかということが解ると思います。
ドールとして、素晴らしい実績を積んだヴァイオレットは、ライデンの海の祭りに奉納する言葉を書く役目を受けるほどになりました。しかし、どんなに手紙の文章が上手くなっても、気持ちが解るようになっても、ヴァイオレットの気持ちはギルベルトへの思いでいっぱいなままなんです。こんな可愛い子に、こんなにも思われているギルベルトが憎くらしくなりますが、彼も素敵な人なので、幸せになって欲しいと思いますよね。
で、今回、ギルベルトが書いたっぽい手紙が見つかり、その行方を探すのですが、実際に会ってみないと本人なのかは解りません。そして訪ねていくというのがメインのお話になります。このメインの話も、超泣けるのですが、それと並行して進んで行く、ユリスという少年の手紙の代筆も泣けました。こちらも、辛い話だったけど、でも、心が温かくなるお話でした。
そんな過去を描きながら、未来のデイジーのお話も進行するのですが、この2つの時代を描くことで、時代の移り変わりでとても流行っていた仕事も無くなり、手紙が電話になり、会社も国営となり、人々の生活様式が変わっていくという、移り変わりを描いていました。そんな変化の中でも、伝える言葉は変わらず、人々の心に届く言葉はいつの時代も素晴らしいという事が描かれていました。やっぱり思いは、どんな手段でも伝えなければいけませんよね。思っているだけでは解りませんから。
あまりにも感動して、うーん、きっとまた何度か観に行くんだろうなぁ。この映画、観る度に、また感動が大きくなっていくような気がします。なんかね、この時期に、この暖かい映画が公開されて良かったと思いました。コロナで、やっぱりみんな何か引っかかったままで、晴れた気持ちになれないでしょ。そんな私たちに、暖かい気持ちと、伝える事の大切さを教えてくれる映画だと思いました。今、あまり集まっておしゃべりとかが出来ないから、電話でしゃべったり、メールをしたりするしかないでしょ。
逢えない時こそ、こういう伝達手段がとても大切で、まして電話だと声の調子で気分が伝わってしまうし、メールだと文章のちょっとした書き方で、その人の心が見えてしまいます。適当にするのではなく、やっぱり心を込めた会話や手紙が、お互いの気持ちを繋いでいくのではないかと思いました。
あー、まだまだ書き足りないけど、また、書きますね。今回は1回目です。私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。これは、誰が観ても、大泣きするんじゃないかな。待った甲斐がありました。こんなに素晴らしい作品になっているとは。私は、大好きな作品です。これ、何回観ても、泣けそうな気がします。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン|映画情報のぴあ映画生活