「恐竜が教えてくれたこと」たとえ一人になったとしても思い出は自分の中に生きているんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「恐竜が教えてくれたこと」を観てきました。

 

ストーリーは、

11歳のサムは、全ての生き物がいつか死を迎えると気づいた時に「地球最後の恐竜は、自分が最後だということを知っていたのか」と思い悩む。そんなサムが、家族で過ごす夏のバカンスのため、都会の喧騒から離れたオランダ北部の島にやってくる。そこでテスという少女と出会ったサムは、彼女の快活な魅力に惹かれていく。テスは母親とふたり暮らしで、父親に逢ったことが無いという。テスが抱く父親に対する思いを知ったサムは、彼女が父親に会うために考えた、ある作戦に協力することになるが・・・。

というお話です。

 

 

オランダ北部の島に、家族で夏のバカンスにきていた11歳の少年サム。彼は、「地球最後の恐竜は、自分が最後って知ってたのかな」と悩む、小さな哲学者のような男の子。家族で海に遊びに来たのだが、何故かサムは大きな穴を掘ってその中に入り、一人を楽しんでいた。

 

家族でボール遊びをし始めると、その大きな穴に兄のヨーレが落ちて、脚を折ってしまう。急いで病院へ連れて行くと、病院の横の家のテラスでテスという女の子が遊んでいた。父親はヨーレを本島の病院へ連れて行くというが、サムはテスと遊んでコテージに一人で帰るからと言い、一人、島に残ることに。

 

 

テスは不思議な女の子で、いままで出会ったどんな友達とも別だった。はにかむ笑顔を見せるかと思えば、急にそっぽをむいたり、大笑いしたり。そんなテスにサムはどんどん魅かれていく。そんなテスとの時間を大切にしながらも、家族全員が死んで自分一人になった時に、自分は寂しさを我慢出来るのか不安になり、一人で過ごす時間の訓練も欠かさずにするようにしていた。

 

ある日サムは、テスからある重大なことを打ち明けられる。死んだと知らされていたパパを、ママには内緒で島に招待したというのだ。娘がいるなんて知らないパパに、娘の存在をどんな風に知らせるのか。テスとサムの秘密の計画が実行される。七日後、それが二人の運命を大きく変えていくなんて、サムはその時想像もしなかった。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。

 

 

とても可愛い映画でした。子供の頃って世界が狭いから、家族が先に死んで、自分一人になったらどうなっちゃうんだろうとか、心配になりますよね。主人公のサムも、恐竜は自分が最後だって知っていたのかな?という問題にぶち当たり、自分はどうなんだろうって、凄く心配になっちゃうんです。それで一人でいる訓練をし始めるのですが、大人になると独りにならせて欲しいって感じる時が沢山あるのに、子供の頃は、人と居たいのかなぁ、自分もそうだったのかしらと思いました。

 

そんなサムと出会ったテス。この女の子が曲者で、情緒不安定なんだと思うけど、コロコロ考えも変わるし、気分も変わって、こんな子供イヤだなぁと思うような子供でした。母親の写真やメモなどから、自分の父親を探し出し、島に呼び寄せるんです。子供ながら、この行動力には驚きました。結構、子供ってずる賢いのよね。思っているよりも、ずーっと頭が良いので、犯罪だって平気でやるだろうなぁ。子供って怖いです。

 

 

テスの父親ヒューホが恋人とバカンスでやってくるのですが、テスはどうしても、ヒューホに自分が娘だとは告げられません。そりゃそうよねぇ。だって、ヒューホは娘がいるなんて全く知らないんだから。テスの母親は妊娠したことを彼に告げずに別れたんです。これ、親は良いけど、子供にしたら本当に辛い事だと思いませんか?自分の父親が誰かも教えて貰えず、父親も娘の存在を知らず、自分は一体、何の為にここに存在しているんだろうって考え始めると思います。それは母親が悪いよね。どんな理由があろうとも、それは娘に告げるべきだし、父親にも、一応、知らせる事は必要だと思いました。

 

 

そんなサムやテスの短いバカンス時間に、「恐竜は自分が最後だと知っていたのか。」という事がどうやって関わってくるのか、結構、感動する部分でした。未来に死ぬことを心配するのではなく、過去と今が大切なんだって事なんです。誰もがいつかは死ぬんだから、心配しても仕方が無いし、一人になっても仕方がないんです。でもね、思い出があれば、それだけで生きていけるんです。大切な時間を精一杯楽しんでいれば、一人になろうとも、寂しさは耐える事が出来るんです。海辺でガラクタを集めて暮らしているお爺さんが、いなくなっても頭の中にいるから大丈夫だという言葉が、じーんときました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。子供の目を通して、この世界で大切な事は何なのか、忘れちゃいけないことは何なのかを語ってくれているような映画でした。私は好きなタイプの映画かな。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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