「15年後のラブソング」を観てきました。
ストーリーは、
イギリスの港町サンドクリフ。博物館で働く30代後半の女性アニーは、長年一緒に暮らす腐れ縁の恋人ダンカンと平穏な毎日を送っていた。そんなある日、彼女のもとに1通のメールが届く。送り主はダンカンが心酔するミュージシャンで、90年代に表舞台から姿を消した伝説のロックスター、タッカー・クロウだった。
というお話です。
私、この映画、結構、気に入りました。軽い感じのラブストーリーなのですが、30代後半の女性が同棲している男性が子供は欲しくないというのに賛同し、2人だけで15年暮らしているのですが、そろそろマンネリしているんです。まして相手の男はロックスターのオタクであり、ちょっとイラつくような男。喧嘩をした腹いせに、ロックスターへの素直な感想をストレートにサイトに書き込むと、ホンモノの本人からメールが来るんです。まぁ、あり得ないけどね。
タッカーは音楽で成功したものの、酷い生活を送っていて、女にもだらしなかったらしく、何人もの女性と関係したり結婚したりして、子供が5人いるのに、母親が違うんです。若い頃の自分が酷かった事を後悔していながらも素直に謝れず、屈折しているんです。一番最近(5番目)に生まれた息子の面倒を見ながら、元妻の家のガレージに住んでいて、2番目の娘が既に20歳くらいになり子供を産むというので、イギリスに行くんです。そこでアニーと会うんですよ。
病院でタッカーとアニーは逢うのですが、心臓発作で倒れたという連絡が元妻たちに入り、何人もの元妻と子供達が集まり、タッカーに文句を言い始めます。それを外野で見ていたアニーは、いたたまれなくなってその場を立ち去ります。だって、ダンカンが言っていたイメージと実際のタッカーが違い過ぎるんですから。元妻たちは沢山の文句を言い、それぞれの子供達は初対面だったり、カッコいいタッカーのイメージとは程遠かったんです。
ちょっとガッカリしたアニーでしたが、タッカーが退院し、少し君の家に行きたいと言われて、OKしてしまいます。小さな息子もいっしょですしね。タッカーの息子・ジャクソンと仲良くなったアニーは、やっぱり子供が欲しいという気もちにもなってきます。30代後半だと、最後のチャンスかもって思いますよね。それに15年も付き合っていたダンカンと別れた後だし、ちょっと年上だけど、タッカーは素敵な人だしと思って、どんどんタッカーに惹かれて行きます。その微妙な感じが、とってもリアルでイイんですよ。
で、ラブストーリーなので、まぁ、アニーとタッカーが・・・ってなるんですけど、タッカーの息子が凄く良い緩和剤になっていて上手く行くんですよねぇ。凄く可愛い子供でした。こんな子なら、子供欲しいなぁ~って思うだろうなぁ。それにしても、このアニーの元カレのダンカン、最低オトコでした。オタクなのは良いけど、それを人に押し付けるのはダメでしょ~。それに勝手に自分の解釈で、本人がいるにも関わらず、講釈を垂れるって何よ!よくいますよね、アイドルとかにも幻想を抱きすぎて、ストーカーとかをしちゃう奴。キモいから止めてよね。
とにかく素敵なラブストーリーだったんです。気持ちがちょっと楽になるようなお話でした。色々、失敗しちゃっても、ちゃんとやり直せるんだよって言ってくれているようで、何となく嬉しくなりました。私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。良くあるようなラブストーリーと言われるかもしれませんが、私はお気に入りになりました。やっぱりイーサン・ホークさん、上手いです。パッと見はオッサンに見えるけど、やっぱり光るものがあるって感じがあり、このタッカー役にピッタリでした。息子のジャクソン役のアジーくんも可愛かったです。主演のローズ・バーンも可愛かったです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。