「デッド・ドント・ダイ」を観てきました。やっと今日から公開してくれて、今日から再開のTOHOシネマズ川崎に行ってきました。昼なら空いているかと思ったら、今日から公開だからなのか、結構、いっぱいに入っていました。
ストーリーは、
アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛のない住人のトラブルの対応に日々追われていた。しかし、ダイナーで起こった変死事件から事態は一変。墓場から死者が次々とよみがえり、ゾンビが町にあふれかえってしまう。3人は日本刀を片手に救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダとともにゾンビたちと対峙していくが・・・。
というお話です。
いやぁ、マジで面白かった。声を出さないようにしていたけど、ついマスクを押さえながら笑ってしまいました。だって、もう、ヘンなんだもん。最初っから、アダム演じるピーターソンはおかしくって”悲惨な最後になる”と言い続け、ついには”台本を読んだから。”とロバートソンに言うんですよ。ビル演じるロバートソンは”俺の台本には自分のセリフだけだった。”とか言っちゃって、ジム(監督)に悪態をついたりしてたんですよ。もー、これ、家で観て大笑いしたいわっ!自分だけだったら、大笑いして、お腹抱えてたと思います。
だって、アダムはスターウォーズのキーホルダーを車のキーに付けているし、細かいギャグがちりばめられているのよ。他にも、あんまり言えないけど、フロドの名前が出てきたり、映画にちなんだ車だったり、映画好きにはたまらない内容でした。
もちろん重要な事も訴えている内容なんですよ。ゾンビは生きていた時にこだわっていた物質的なものをゾンビになっても欲していて、何処までも物質文化から離れられない、強欲な人間たちという事を描いていました。確かに私たちはモノに頼り過ぎていて、根本的な人間の生き方を忘れているのかもしれません。
そんな状況の中、日本刀でバッサバッサとゾンビを倒すゼルダ様はカッコ良かったなぁ。実はね、私、この映画を観ていて、今のコロナ禍の世界を思い出しました。コロナ=ゾンビが猛威を振るい、人々は家に閉じこもるしかなくなってしまっているでしょ。でね、このゼルダ様、実は・・・、凄い秘密を持っているので、何かしてくれるのかと思ったら、スカッとスカしてくれちゃうんですよ。このゼルダ様を観ていたら、”東京アラートですっ!”って言っていた小池百合子さんを思い出しました。小池さんも”東京アラートです”って言っただけで、”だから?”って感じですよね。なんか、スカッとハズしていて、オイオイって感じで大笑いでした。
いやぁ、なんか、全く救われない世界なんだけど、素晴らしく楽しめる映画でした。これ、思い出して考えれば考えるほど、本当に楽しいの。凄く深い意味がセリフとかに入っていて、それに気づき始めると、楽しいんです。何も考えずに、ゾンビ映画だ~って観ていると、そんなに楽しめないかなと思いました。裏を読む映画です。
それにしても、やっぱりゼルダ様=ティルダさん、素敵でした。彼女、本当に好きなんです。「コンスタンティン」でカブリエル役をやった時に超好きになって、ずっと好きです。今回も良かったなぁ。ゼルダの伝説バリに、ゾンビをぶった切っていて、嬉しくなりました。日本刀の扱いも上手かったです。練習したんだろうなぁ。
この映画、ティルダさんを筆頭に、ビル・マーレイやアダム・ドライバー、ダニー・クローバー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、スティーブ・ブシェーミ、など、私の好きな俳優さんばかりで、嬉しくなっちゃいました。特にケイレブさん、久しぶり~!嬉しいです。ビル・マーレイは、またウェス・アンダーソン監督とやらないのかしら。ウェス監督との作品、好きなんですよねぇ。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。私は大好きな作品です。何度も観ると、その度に新しい発見が出来そうで、素敵な映画でした。でも、何も考えずにゾンビ映画だと思って観ていると、ちょっと訴えている事が判らないかもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。