「デッド・ドント・ダイ」映画館の中で笑っちゃダメだけど笑っちゃった。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「デッド・ドント・ダイ」を観てきました。やっと今日から公開してくれて、今日から再開のTOHOシネマズ川崎に行ってきました。昼なら空いているかと思ったら、今日から公開だからなのか、結構、いっぱいに入っていました。

 

ストーリーは、

アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛のない住人のトラブルの対応に日々追われていた。しかし、ダイナーで起こった変死事件から事態は一変。墓場から死者が次々とよみがえり、ゾンビが町にあふれかえってしまう。3人は日本刀を片手に救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダとともにゾンビたちと対峙していくが・・・。

というお話です。

 

 
アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、長閑なこの町で、鶏が盗まれたとか、あいつが嫌いだとか、そんな小さなトラブルを解決する事に従事していた。世界では、ある開発により地球の軸がズレてしまったというニュースが飛び交っており、何故かセンターヴィルでも不思議な自然現象が起こり始めていた。
 
町では葬儀屋が亡くなり、その後を継いだ外国から来たゼルダが噂の的だった。不思議な女性で葬儀屋の中に金の仏像と日本刀が飾ってあるらしい。町に唯一のダイナーでは、ゼルダの噂で盛り上がる店員の2人の女性が閉店後の掃除をしていた。すると外から客が入ってきて、閉店ですと言うと、2人にとびかかり内臓を食べ始めたのだった。
 
 
次の日、現場に呼ばれた警察の3人は、あまりの惨劇に驚き、茫然としていた。FBIが捜査をしに来るというので手を付けずに警察署へ帰ると、今度は警察署で安置していたマロリーの死体が動き出す。不穏な空気を読み取りダイナーの2人を殺したのはゾンビだと訴えたピーターソンの予想が当たり、ゾンビが溢れ出したのだ。
 
墓から蘇るゾンビたちはどんどん増えて、町の人々を襲い始める。ニュースでは、世界各地で異常な事が起こりゾンビが発生している事を訴えていた。ロバートソンは、こんな状況でも町の見廻りに行こうと言い、3人で顔を見合わせていると、そこへ葬儀屋のゼルダが現れる。彼女は日本刀でゾンビの首をバンバン落として、落ち着き払って警察を訪れる。ゼルダは3人と話し、自分が警察署の留守番をするので3人で見廻りへどうぞと言ってくれる。
 
 
3人はゼルダに警察署を任せ、町の巡回を始めるが、至る所にゾンビが溢れ、町の人々も襲われてゾンビに成り変わっていた。何も出来ない3人はタダ見廻っていたが、パトカーが目立つのか、ゾンビに取り囲まれてしまう。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

いやぁ、マジで面白かった。声を出さないようにしていたけど、ついマスクを押さえながら笑ってしまいました。だって、もう、ヘンなんだもん。最初っから、アダム演じるピーターソンはおかしくって”悲惨な最後になる”と言い続け、ついには”台本を読んだから。”とロバートソンに言うんですよ。ビル演じるロバートソンは”俺の台本には自分のセリフだけだった。”とか言っちゃって、ジム(監督)に悪態をついたりしてたんですよ。もー、これ、家で観て大笑いしたいわっ!自分だけだったら、大笑いして、お腹抱えてたと思います。

 

 

だって、アダムはスターウォーズのキーホルダーを車のキーに付けているし、細かいギャグがちりばめられているのよ。他にも、あんまり言えないけど、フロドの名前が出てきたり、映画にちなんだ車だったり、映画好きにはたまらない内容でした。

 

もちろん重要な事も訴えている内容なんですよ。ゾンビは生きていた時にこだわっていた物質的なものをゾンビになっても欲していて、何処までも物質文化から離れられない、強欲な人間たちという事を描いていました。確かに私たちはモノに頼り過ぎていて、根本的な人間の生き方を忘れているのかもしれません。

 

 

そんな状況の中、日本刀でバッサバッサとゾンビを倒すゼルダ様はカッコ良かったなぁ。実はね、私、この映画を観ていて、今のコロナ禍の世界を思い出しました。コロナ=ゾンビが猛威を振るい、人々は家に閉じこもるしかなくなってしまっているでしょ。でね、このゼルダ様、実は・・・、凄い秘密を持っているので、何かしてくれるのかと思ったら、スカッとスカしてくれちゃうんですよ。このゼルダ様を観ていたら、”東京アラートですっ!”って言っていた小池百合子さんを思い出しました。小池さんも”東京アラートです”って言っただけで、”だから?”って感じですよね。なんか、スカッとハズしていて、オイオイって感じで大笑いでした。

 

いやぁ、なんか、全く救われない世界なんだけど、素晴らしく楽しめる映画でした。これ、思い出して考えれば考えるほど、本当に楽しいの。凄く深い意味がセリフとかに入っていて、それに気づき始めると、楽しいんです。何も考えずに、ゾンビ映画だ~って観ていると、そんなに楽しめないかなと思いました。裏を読む映画です。

 

 

それにしても、やっぱりゼルダ様=ティルダさん、素敵でした。彼女、本当に好きなんです。「コンスタンティン」でカブリエル役をやった時に超好きになって、ずっと好きです。今回も良かったなぁ。ゼルダの伝説バリに、ゾンビをぶった切っていて、嬉しくなりました。日本刀の扱いも上手かったです。練習したんだろうなぁ。

 

この映画、ティルダさんを筆頭に、ビル・マーレイやアダム・ドライバー、ダニー・クローバー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、スティーブ・ブシェーミ、など、私の好きな俳優さんばかりで、嬉しくなっちゃいました。特にケイレブさん、久しぶり~!嬉しいです。ビル・マーレイは、またウェス・アンダーソン監督とやらないのかしら。ウェス監督との作品、好きなんですよねぇ。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。私は大好きな作品です。何度も観ると、その度に新しい発見が出来そうで、素敵な映画でした。でも、何も考えずにゾンビ映画だと思って観ていると、ちょっと訴えている事が判らないかもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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