「サーホー」を観てきました。自粛生活前に観たかったのに、ふと気が付いたら映画館が休みになっていて、観れなかったんです。やっと観れたわぁ~!
ストーリーは、
多くの犯罪組織によって町が牛耳られている大都市ワージーで、そのトップに君臨するロイが事故に見せかけ殺される事件が発生。続いて、200億ルピー相当の大規模な窃盗事件が起こる。一筋縄ではいかないこの事件の捜査に潜入捜査官のアショークが乗り出す。
というお話です。
この映画、面白かったなぁ~!大きな転換が2回あり、中盤でどんでん返しがあり、最後の最後で、またも大どんでん返しがありました。いやぁ、よく出来ていたなぁ。本当に面白かった。3時間近くあるのに、全然目が離せないんですもん。それに、インド映画の面白い部分もカットしていないんです。ちゃんと派手なダンスもしてくれて、凄く楽しみながら、アクションを楽しめて、サスペンスストーリーも楽しめるんです。本当に良く出来た娯楽作品でした。
覆面捜査官のアショークは、何をやってもカッコ良くて超強いんだけど女に弱いという、典型的なヒーロータイプで笑えました。この覆面捜査官という部分がとっても重要で、一人か二人しか顔を知らないというんです。怪しいでしょ。でも、知っているという人物が捜査官の中にいるから、誰もが疑わないんだけど、ある当たりから、あれ?と思い出すんです。どーも謎の男と連絡を取っている仲間がいる事に気が付くんです。え?裏切り者なのかな?一体、それ、誰なのよっ!ってなると、中盤の大どんでん返しが来るんです。
そう来るかぁ~って思っていると、やっと最初の組織のボスが殺された事件と繋がっているという事が判ってくるんです。最初に出てきたボスの暗殺事件と窃盗事件が、どう絡まっているのか、よく解らないんですけど、ある程度進んでくると、それが繋がっている事が判ってくるんです。その辺りも、作り方が上手いなぁと思いました。ちょっと無理ムリ気味だけど、インド映画だし、楽しいからいいんじゃないかなぁ。
そして、サーホーの活躍に繋がっていくんですが、このサーホー、女に弱いので、女を人質に取られちゃうと身動きが出来なくなっちゃうんです。そして、組織のボスの後継者戦争に巻き込まれていくのですが、このロイの息子と敵のデーヴラージ、どちらも超悪い奴っぽいのに、段々と、ロイの息子ってイイ奴なのかな?って感じになっていきます。ある村の大量虐殺事件が出てきて、それを止めていたのがロイで、無理に虐殺したのがデーヴラージだという事が判っていくんです。そうなると、悪の組織のロイが悪役じゃなくなるじゃんって感じになっていくところが、面白いんですよ。
何処の国でも、ギャングやヤクザ的なものは悪い奴らとなっているけど、ロイがボスの組織は悪い事もやっていたんだろうけど、同時に良い事もしていたらしくて、荒れている国を収めるには、ある程度の悪も必要だったという事が判って、正義ばかりを振りかざしても何も進まないもんねって思った私でした。日本の政治家って、正義感ばかりを振りかざすでしょ。混乱時は、ある程度の悪い事も見逃すくらいにしないと、解決しないことって、私は多いと思うんです。偉そうにTwitterとかで呟く人がいるけど、はっきり言ってカッコ悪いなぁと思って見ています。反対に、正しくないけど今はみんなで手を汚してでも解決しようよっていう事を言える人の方が、信用出来ます。
そして、組織も大都市ワージーも、騒動は収まり、悪徳警官や汚い奴らは成敗しちゃうぞっ!って感じで楽しめるんですよ。うんうん、王道のヒーロー映画なのですが、やっぱりインド映画って面白いなぁ。大好きです。こんなに上映時間が長いのに、こんなに笑えて、ドキドキワクワク出来て、目が離せないなんて、他の国の映画ではありえないっしょ。必ず中だるみするもんね。インドダンスもインド映画も最高です!
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。私は大好きな映画の1本になりました。これ家でじっくり観たいなぁ。Blu-rayが出たら買っちゃうかも。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。