「ジェラルドのゲーム」スティーヴン・キング原作のシチュエーションホラーです。じわじわ怖いです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ジェラルドのゲーム」を観てみました。2017年に配信されたアメリカ映画で、原作はスティーヴン・キングが1992年に発表した作品です。私はNetflixで観ました。

 

ストーリーは、

 

バーリンゲーム夫妻はアラバマ州の人里離れた湖の畔にある家にやってきた。このところ夫婦の時間を持っていなかったので、バカンスにやって来たのだ。荷物をほどき、肉が多めに入っている事に気づいたジェシーは、その肉を切り、外で餌として迷子の犬にやっていた。すると夫のジェラルドが出てきて、松坂牛を直送して貰ったのに、君は優しいんだねなどと言って、ジェシーと一緒に家に入る。
 
ジェシーはセクシーなネグリジェを身に着け、ジェラルドは見えないようにバイアグラを2錠飲んでしまう。ベッドで待つジェシーの元に行き、手錠を見せるジェラルド。折角だから特別な事をしようとジェシーを手錠でベッドに緊縛する。ジェシーは驚き、外してというが、ジェラルドは構わずに行為に入ろうとする。変わった性癖があるジェラルドはジェシーに叫び声を上げてと頼み、ジェシーが仕方なく応じるが面倒になり、もうやめてと言う。口論になるがジェラルドは手錠を外そうとせず、激高したジェラルドは心臓発作を起こして、ジェシーの上に倒れてしまう。
 
ジェラルドを目覚めさせようとジェシーがもがくと、ジェラルドはベッドの上から落ちてしまい、床に頭を打って血が流れているようだった。手錠で動けないジェシーは人を呼ぼうとするが森の中の一軒家で誰も来る気配はない。
 
 
しばらくすると、さっきの迷子の犬が家に入ってきて、ジェラルドから流れた血を舐め、遺体を食べ始めてしまう。犬を追い払う事も出来ず、朦朧としてきたジェシーの前にジェラルドが現れる。ジェラルドは夫婦の関係が冷え切っていたことと、自分の勃起不全を語り出し、時間がどれくらい経ったかと語る。ジェシーは倒れているジェラルドを見て、目の前に立つジェラルドが自分の幻覚だという事に気が付く。
 
幻覚は彼女に話しかけ、12歳の頃に湖畔のコテージで父親にセクハラをされたことを思いださた。彼女はそれがトラウマとなって、父親に似たようなジェラルドと結婚してしまったのかも知れないと考え始める。幻覚との会話で疲れたジェシーは寝てしまう。
 
手首が痛くて目覚めたジェシーは生きる為には手錠を外さなければならず、ベッドの上に置いてあるガラスコップを割って手首を切れば、血糊で手錠を抜けられるかも知れないと思い、試すことにする。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
 
 
スティーヴン・キング原作というところに惹かれて観てみたのですが、うーん、結構、怖かったです。だって、もしこんなシチュエーションで手錠をされたまま相手が死んでしまったらどうするのかなと思っただけで、恐怖でした。もし手錠が取れなければ、そこで餓死するしかないわけでしょ。この映画では、犬が出てきて、死んだジェラルドを食べていくのですが、目の前で夫を食べられたらイヤだよねぇ。いくら仲が悪くても、見ていられないですよ。
 
でも、これジェシーが犬に肉をやったから、肉に寄ってきちゃったんだよね。やっぱり野良に簡単に餌なんてあげちゃいけないんです。責任を持つなら良いけど、ただ可愛いからとかで餌を与えるのは無責任ですよ。ダメ、絶対!
 
 
夫が倒れて、一人でベッドの上で縛られたままで、段々と彼女には幻覚が見え始めます。幻覚だから彼女の心の声ですよね。こんな事を夫に対して思っていたなら、なんで話し合わなかったのかなと思い、そこら辺が、父親とのトラウマが関係しているのかなと思いました。父親も変わった性癖だったようなんです。
 
12歳の頃に父親にセクハラをされ父親を咎めるような顔をしたジェシーですが、父親が謝って”お母さんに告白するよ。”と言うと、ジェシーが”言わないで、私も言わないから。”と返すんです。12歳の女の子なら、性行為は恥ずかしくて悪い事という考えなので、母親には言えないし、知られたくないと思ったんだと思うんです。それがジェシーの心にトラウマとして残って、あの時、母親に言っていれば、こんな風に心にシコリとして残らなかったのかなという思いがあるのだと思いました。
 
 
それにしても、”ジェラルドのゲーム”という題名なのに、始まってすぐに心臓発作で死に、犬に食べられるという展開で、え?マジで死んじゃってるの?って思っちゃいました。実は、とか言って妻を監禁して楽しむという展開かと思っていた私は、ちょっとビックリ。スティーブン・キング、やるなぁ~と思いました。
 
あらすじには書きませんでしたが、もう一人、重要な人物が出てきます。それは映画を観て確認してください。ラストで、その人に対して「思ったより小さいのね。」とジェシーがいうセリフがあり、こういう内容だったので、”え?服を着てますけど?”って思って、吹き出してしまいました。実は、このセリフ、下ネタではありません。マジで全体的な事を言ったのだと思うのですが、字幕がそうなっていたので、つい、大笑いしちゃいました。笑う映画じゃないのにね。
 
 
思っていたよりも、人間のトラウマという部分が良く描かれていて、面白かったと思います。私は、この映画、お薦めしたいと思います。静かな映画でしたが楽しめました。原作のスティーヴン・キングが絶賛していて、アメリカのロッテントマトでも高評価の作品です。ちょっと、他の映画とは違う面白さがあると思いました。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。カメ