「ひまわり 50周年HDレストア版」初めて50年前の有名映画を観ました。ちょっと感動でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ひまわり 50周年HDレストア版」のFan's Voice独占オンライン試写会(fansvoicejp)に参加させていただきました。50年も前の作品が綺麗になって再公開って、考え深いものがありますね。公開された時代はどんなだったのかなぁ。そんなことを思いながら、初めて観てみました。

 

ストーリーは、

結婚して幸せな日々を送っていたジョバンナとアントニオだったが、第2次世界大戦が勃発し、アントニオはソ連の最前線に送られてしまう。終戦後、帰らない夫を探しにソ連を訪れたジョバンナは、命を救ってくれたロシア人女性との間に家庭を築いていたアントニオと再会する。逃げるようにイタリアに戻ったジョバンナだったが、数年後、もう一度やり直したいとアントニオが訪ねてくる。

というお話です。

 

 
第二次世界大戦終結後のイタリア。出征したきり行方不明の夫の消息を求め、関係省庁へ通う女性の姿があった。
 
戦時中、ナポリ娘・ジョバンナとアフリカ戦線行きを控えた兵士・アントニオは海岸で出会い、恋に落ちる。12日間の結婚休暇を目当てに結婚式を挙げたふたりは幸せな新婚の日々を過ごすが、休暇の12日間は瞬く間に過ぎてしまう。突然にジョバンナの首を絞めて追い掛け回すアントニオは警察に捕まり精神病院へ送られるが、実は精神疾患による除隊を2人で計画していた。しかし、病院での面会で嘘がバレてしまい、ソ連へ送られることになるアントニオ。「毛皮が土産だ。」と言って沢山の兵士と共にミラノ駅を出発するアントニオ。
 
 
終戦後、ジョバンナは年老いたアントニオの母親と共に夫の帰りを何年も待ち続けるが、一向に情報が届かない。同じ部隊にいたという男を見つけるが、アントニオを見たのはソ連の雪原で倒れていたのが最後だという。ジョバンナは諦めきれず、アントニオを探しにソ連へ行く事を決意する。
 
ソ連は社会主義国でありモスクワは発展していたが、南部ウクライナの田舎の人々は穏やかで、ジョバンナはアントニオの写真を見せながら行方を探し回るが、消息はつかめない。広い平原一面のイタリア人の墓を見せられ、ここに眠っているのではと役人に言われるが、アントニオは生きていると言って、それからもソ連の地で探し回る。するとある村で写真を見た女性たちが、ある家に案内してくれる。そこには若い女性と幼い子供が住んでいた。そして話を聞くと、雪原で半死状態のアントニオを助けたが、彼は記憶を失くしていたという。
 
 
彼女との新しい生活を始めたアントニオ。それを見たジョバンナはアントニオと見つめ合い、悲痛に歪んだ顔で汽車に飛び乗る。驚いたアントニオは何か言おうとするが、そのまま2人は別れてしまう。
 
ミラノに帰ったジョバンナはアントニオの写真を外し、新しい生活を始めるのであった。それから何年か経ち、ふさぎ込んだアントニオを見て妻がイタリア行きを許し、アントニオはジョバンナと約束していた”毛皮”を買い、イタリアへ降り立つ。ミラノでジョバンナに電話をしたアントニオは、やっとジョバンナに再会することが出来るが、長い時間は既に2人の状況を変えてしまっていた。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
 

 

有名な映画なのに、初めて観ました。オープニングで鮮やかなひまわりの映像と共に流れる曲を、”あ、聞いたことがある。”と思って聞きました。この映画の曲だったんですね。デジタル処理をしたからなのか、映像も素晴らしく良くて、気持ちよく観る事が出来ました。

 

いやぁ、こういう映画だったんですね。今観ると、同じような映画を沢山観てきたなぁと思うけど、この映画の方が先で、私が観てきた映画は、この映画の影響を受けて、同じように作っているんですよね。なんか、おかしな感じだけど、この映画が、映画史に大きな影響を与えていたんだという事を知りました。

 

 

夫が戦争へ行き、生死が判らずに何年も過ぎて、突然に夫が帰ってくるという話は、日本でも聞いたことがあります。戦争で、怪我をしたり、記憶を失くしてしまい、帰ってこれなかった人って多かったのかな。もちろん、戦争で亡くなられた方も沢山いらした訳で、そんな中で生き残れたのは凄い事だけど、生きていても、人生は壊れてしまった方も多かったのだという事を知りました。

 

ジョバンナは、長い間アントニオを探してソ連まで行ったのに、新しい生活を始めていたんですよね。うーん、これ、どちらの気持ちも分かるんですよね。アントニオの立場から言えば、死んだも同然だった自分を介抱してくれた女性に感謝して、もしかしたら帰ろうとしたかもしれないけど、記憶が戻った時には既に何年も経っていて、今更帰ったとしてもジョバンナは新しい生活を始めているかもしれず、それなら死んだと思って貰ったまま、新しい生活を続けようと思ったのかもしれません。

 

 

ジョバンナはアントニオを思い続け、いつまでも彼を探し続けるんです。女性はこのタイプが多いのかなぁ~。女性って、執着心が強い人が多いような気がするから、安否が分からなければ、探しちゃうかもしれませんね。嘘でもいいから、”死にました”っていう連絡が貰えれば、諦めが付くのに、誰も言ってくれないから、探しに行って、悲しい現実を知ってしまうんです。知らなければ良い思い出だけで先に進めたのに、可哀想でした。

 

戦争は、こんな悲劇を生んでしまうので、やっぱりダメですよね。この映画も、それを描いていました。美しいひまわりが揺れているけど、そこには戦争で亡くなった方が埋まっているんです。日本の桜の木の下に死体が埋まっているというお話と似ているなぁ~。悲しい結末でした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。なんて、私が言う事がおこがましいですね。沢山の映画ファンの方がお薦めする1本です。私は、初めて観ましたが、沢山の方がこの作品を愛していて、何年経っても観られているというのが、素晴らしいと思いました。映像も美しくなり、音も聞きやすくなっているので、ぜひ、再開される映画館の大画面で観てみて欲しいです。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ひまわり 50周年HDレストア版|映画情報のぴあ映画生活