「グリンチ」緑色のイヤな奴は、本当は優しい気持ちを持った孤独な人だった。

「グリンチ」の試写会に行ってきました。

ストーリーは、

幼い頃はつぶらな瞳が愛らしかったが、成長してすっかりひねくれてしまったグリンチ。洞窟の中で暮らす彼は、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、山麓の村人たちに意地悪ばかりして楽しんでいた。いつも不機嫌で孤独なグリンチは、村人たちが大好きな「クリスマス」を盗んでしまおうと思いつくが・・・。

というお話です。

山の上の家に住むグリンチ。誰とも関わらず、愛犬のマックスだけを家族として暮らしています。昔、その建物は孤児院で、只一人、その建物に残ってしまったグリンチは、幼い頃はとてもシャイで可愛かったのに、誰も彼に関わらなかった為に段々とひねくれてしまい、今は、とってもイヤな奴になってしまいました。

12月のある日、買い溜めをしていた食物が無くなり、年末の人が多い中に買物に行かなければならなくなります。嫌々ながらも、麓の町へ行き、年末・年越しまでの食料を買い溜めしていきます。そんな買物中、町のみんながクリスマスで浮かれているのを苦々しく思い、ちょっと嫌がらせをしたりして自分の気持ちを晴らそうとするのですが、人々の浮かれる姿は際限がなく、不満が溜まっていくグリンチ。

町に住むシンディ・ルーは、ママと双子との４人暮らし。ママは、家族の為に毎日働き、小さな双子の面倒も見ています。その上、シンディの食事も作り、シンディは、ママがあまりにも忙しそうで心配しています。ママを助けたいと思い、サンタさんにあるお願いをするために手紙を書いて出しに行くのですが、途中でグリンチに出会い、サンタにお願いするなら、手紙より会ってお願いした方が良いだろうと言われます。

グリンチは、浮かれた町に嫌がらせをしようと、クリスマスを盗もうとします。サンタのかっこうをして、クリスマスイブにツリーやプレゼントを盗んでしまおうとするんです。一匹だけフレッドというトナカイを手に入れ、マックスと一緒に準備を始めるのですが、結局、フレッドは逃げてしまい、グリンチとマックスでクリスマスを盗みに出かけます。

クリスマス・イブに、サンタを捕まえて願いをかなえてもらおうと、シンディ・ルーが罠を仕掛けて待っています。そこへクリスマスを盗みに来たグリンチがやってきてしまい・・・。後は、映画を観てくださいね。

何年か前に、ジム・キャリーで映画化されたと思うのですが、日本では流行らなかったんですよねぇ。でも、今回のアニメーションは、良く出来ていて、楽しめる作品になっていましたよ。私は、近所のシネコンで行われた試写会で観たのですが、吹替え版でした。大泉さんや、杏さんが声を当てていらしたのですが、全く違和感が無く、とっても良かったと思います。公開されたら、ぜひベネディクト・カンバーバッチのグリンチも観てみたいですが、私は、内容が分かり易いのは、吹替え版かなぁと思いました。

グリンチは、町の外れの山の上に住んでいて、別に、町の人が彼を嫌がっているとかではないんです。彼が関わらないようにしているだけで、彼の事を友達だと思い込んでいる町の人も居るんですよ。きっと、グリンチは、本当は町の一員になりたいと心の中では思っていたと思うけど、そのやり方も分からないし、何年も一人でいたので、恥ずかしさもあったんじゃないかな。そんな気持ちの反発で、意地悪をしてしまったんじゃないかと思うんです。

町のクリスマスを盗んだグリンチは、人々が落ち込むと思って喜んでいたのに、シンディ・ルーが、自分が悪い事をしたからこんな事になったと悲しんでる姿を見て、心が痛みます。彼女のやさしさに触れて、氷のようになっていた心が溶けて行くんです。だって、本当は、優しい人なんですもん。

それにしても、グリンチのペットのマックスが、とんでもない力持ちだという事が分かります。トナカイと同じことを、あの小さな犬が出来ちゃうんですから、笑っちゃうでしょ。町中のクリスマスを、たった１人と１匹で盗めるなんて、あり得ないけど、あっちゃうんですよぉ。笑ってしまいました。

グリンチの住んでいる家は、凄い発明がしてあって、犬のマックスが執事役を出来るほどに改造されているんです。グリンチって、凄い天才発明家なんだけど、それを活用する場所が、自宅にしかなかったの。でも、もし、町の人たちと関わり始めたら、彼らの町は、便利な町になるだろうなって思いました。もっと早く、町の人たちと仲良く出来たら良かったのにね。

私は、この映画、お薦めしたいと思います。とっても可愛くて、良い内容の映画ですが、ちょっと子供向けに作られているので、大人には、少しだけ物足りないかも知れません。でも、年末の忙しい時に、あまり頭を使う映画は辛いだろうから、これ位が良いかも知れませんよ。軽く楽しめる映画です。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。

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