「嘘を愛する女」その嘘には悪意がありますか?それとも愛がありますか? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「嘘を愛する女」の試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

食品メーカーに勤める川原由加利は、研究医である優しい恋人・小出桔平と同棲5年目を迎え、公私ともに充実した日々を送っていた。そんなある日、自宅で桔平の帰りを待つ由加利のもとに、警察が訪ねてくる。桔平がくも膜下出血で意識を失っているところを発見されたのだが、桔平の所持していた運転免許証や医師免許証はすべて偽造されたもので、職業も名前も全てが嘘であると判明したのだ。ショックを受けた由加利は桔平の正体を突き止めるべく、私立探偵の海原匠と彼の助手木村に調査を依頼。やがて、桔平が書き溜めていた700ページにも及ぶ未完成の小説が見つかる。その内容をもとに、いまだ病院で眠り続ける桔平の秘密を探るため瀬戸内海へと向かう由加利だったが・・・。

というお話です。

 

 

お話は、上記の通りで、その続きをもう少し紹介しますね。

私立探偵の海原に桔平の調査を依頼した由加利は、ある日、自分のマンションのポストを探る女を見つける。その女は、心葉と言い、桔平が通っていた喫茶店のウェイトレスであり、桔平のストーカーであった。彼女が言うには、良く、昼間に来て、パソコンで小説らしきものをずっと書いていたという。パソコンなど持っていない桔平だったが、ロッカーにパソコンを隠していたらしい。探し出して、木村に調べてもらうと、未完成の小説が見つかります。

 

 

その小説には、瀬戸内海に住む家族の事が書かれており、結局、手がかりになるのは、この小説に書いてある事だけだという事が分かる。もう止めた方が良いという海原の言葉に耳を貸さず、由加利は単身で瀬戸内海へ向かう。

 

小説には、瀬戸内海で灯台の上に沈む太陽がかぶると蝋燭に火がともったように見えるというフレーズがあり、それを手掛かりに、灯台の近くの町を聞き込みして回ることに。ある場所で、桔平らしき人物を見たことがあるという声を聞き、一人では無理だと思い、直ぐに海原に電話をして、手伝って欲しいと頼む。気にしていた海原は、直ぐに由加利の元へ飛んで行き、一緒に桔平の真実を探し始める。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、事実を基に構想を練って作り上げた脚本だそうで、面白いと思いました。確かに、付き合ってふと気が付くと、相手の事を根掘り葉掘り聞くことが何となく相手を疑っているような気持ちになり、聞けなくなってしまう事ってありますよね。結婚を考えるなら、そこら辺は、ちゃんと聞いて行かないといけないけど、恋愛だと、どうしてもそこが後回しになってしまう。そんな状況を良く描いていると思いました。

 

キャリアを積んだ由加利は仕事仕事で、彼氏の桔平の事など、ほとんど見ていなくて、5年も一緒にいるんだから結婚して子供が産みたいなと自分の考えだけで、桔平の都合も考えも聞かずに母親に会わせようとします。それは違うよね。お互いの問題なんだから、ちゃんと先に相談してから会って貰うべきでしょ。

 

 

それに、この由加利、仕事がメインになってしまっているんです。確かにキャリアを積んで、もっと有名になりたいと思っていたのかも知れないけど、そんな事より、もっと寄り添わなくちゃいけない人が傍に居たのに、それに気が付かないのでは、人間としてどうなんだろうと思いました。いつも書いているのですが、仕事は生活する為の金を稼ぐところです。そんなものに人生をかけて、自分は偉いのだと勘違いするのは辞めましょう。足元をすぐにすくわれ、転落するのがオチです。

 

 

そして桔平については、ネタバレになるので、一切書けないのですが、彼がこういう状況になってしまった気持ちは、良く解りました。それにこの由加利も、きっと自分と重ね合わせて、良く理解出来たのだと思います。本当に辛い話でした。でも、きっと、幸せを手に入れられると思います。

 

長澤さん、とっても良かったです。仕事をしている顔と、桔平の為に動き出した顔が、ちゃんと違っていて、決意して探し始めたのだという事が分かるので、上手いなぁと思いました。そして周りの吉田さんやDAIGOさん、川栄さんが、良い味を出していて、良かったです。DAIGOさん、無口でモサッとしているような役ですが、仕事を始めるとスゴイ出来る奴で、どんどんカッコ良く見えて行くんです。ステキでした。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これ、恋愛をしたことがある人なら、この不安、分かると思います。相手の事を知っているけど、自分が知っている相手は本物なんだろうかって、きっと、付き合って直ぐの頃って、感じたことがあると思うんです。そんな不安を通り越して、結婚に至るんだと思うけど、もし、相手が話していた事が嘘だったらどうなるんだろうと考えてみて欲しい。私、実は、前の結婚が、ちょっとこれに似た感じがあり離婚に至ったので、なんか、思い出して考えてしまいました。こんな結末だったなら、私も離婚せずに、前の人と一緒に居たのかなと思うと、まぁ、今が幸せだから、同じにならずに良かったと思います。

 

 

あ、スミマセン、つい、自分の事が入ってしまった。この映画、ぜひ、観に行ってみてください。本当に面白いです。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

嘘を愛する女|映画情報のぴあ映画生活

 

 

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