「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」猿、あんまり好きな動物じゃないんですよねぇ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」を観てきました。

 

ストーリーは、

高度な知能を得た猿と人類が全面戦争に突入してから2年。猿たちを率いるシーザーは森の奥深くの砦に身を潜めていたが、ある晩、人間たちの奇襲を受けて妻と長男の命を奪われてしまう。敵の冷酷非道なリーダー、大佐への復讐を誓ったシーザーは仲間たちを新しい隠れ場所へ向かわせ、自らは3匹の仲間を連れて大佐を倒す旅に出る。道中で出会った口のきけない人間の少女ノバや動物園出身のチンパンジー、バッド・エイプも加わり、一行はついに大佐のいる人間たちの基地にたどり着くが・・・。

というお話です。

 

 

ジェネシス社の神経学者のウィルは、ウィルスを用いたアルツハイマー病に効く薬の開発を急いでいた。ウィルは、動物実験の為に親から離された猿の子供を引き取り、シーザーという名前を付けて、ウィルスを注射すると、シーザーの知能は格段に上がり、人間と同等の事が出来るようになる。ある日、研究所の実験で使われていた猿たちがウィルスにより知能が上がり、氾濫を起こし、人間への憎悪を持ったまま、森に逃げ込む。シーザーも、ウィルとは一緒に居られなくなり、森へ去っていく。-1作目

 

それから10年後、人間界は猿インフルエンザというウィルスに侵され、人間の数は激減していた。そんな時に、猿と人間の間に事件が起こり、実験で人間に苦しめられた猿のコバは、人間が弱っている内に撲滅してしまおうと、エイプ(猿族)のリーダーであるシーザーに話すのだが、シーザーは良い顔をしない。苛立ったコバは、シーザーを罠に嵌め、人間のせいにして人間と猿との戦いを始めてしまう。コバの裏切りに気が付いたシーザーはコバを倒すのだが、人間との関係は修復不可能となり、シーザーは森の奥に潜み、人間との関係を絶とうとする。-2作目

 

 

ひっそり暮らそうと思っていたが、人間たちは猿をほおっておいてはくれず、森の中にシーザーたちを追って来る。全面戦争となってから2年。既に、人間の数は随分と減っていた。マッククロウ大佐率いる軍は、シーザーたちが隠れている場所を見つけ出し、奇襲作戦を仕掛け、シーザーの妻と息子ブルーアイズを殺してしまう。シーザーは、人間への復讐に燃え、人間への憎しみで戦いを始めたコバの様に変わってしまう。

 

仲間を先に逃がし、大佐へ復讐をする為に、人間がいると思われる北にある基地を目指す。向かう途中で、口がきけない人間の少女を保護し、そのまま置いて行く訳に行かず、一緒に連れて基地まで辿り着くと、既に逃がしたはずの仲間が捕まっており、基地の擁壁作りに従事させられていた。仲間を助け、大佐への復讐をする為に作戦を練るシーザーだったが人間に見つかってしまい・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

何故、地球が猿の惑星となってしまったかという話の3部作、今作で最後となります。最後、ちゃんと古い猿の惑星シリーズの最初に繋がりました。何だか、やっぱり全ては憎しみから生まれ、憎しみによって終わるという、辛い終わり方でしたね。既にラストが判っていても、嫌な終わり方でした。

 

私、動物の中で、猿って、あまり好きじゃないんです。動物園で”猿山”をボーッと見ているのは好きですが、猿という動物が、やっぱり人間に似すぎているし、イマイチ、可愛くないので、嫌いなんです。だから、この作品も、そんなに好きじゃないんですよね。何で、こんなに沢山のシリーズが作られるのか理解不能なのですが、みんな、好きなんだろうなぁ。猿の惑星になろうと、どーでもイイんだけど。

 

 

まず、偉そうに猿の分際で、人間と同等にやり合おうとするところがイヤなんじゃ!それに、もし実験で頭が良くなってしまったなら、実験の最終段階で安楽死させようよ。もちろん殺すのは可哀想とは思うけど、でも、頭が良くなってしまった猿が、そのまま生き長らえて幸せになれると思う?この映画だって、シーザーは全然幸せになってないじゃん。頭が良い事が、全てにおいて良い事だと思うのは人間のエゴでしょ。生き物が生きて行く上で、知らなければ良い事の方が多いんです。知ったが故に苦しむ事の方が多いんですよ。

 

 

シーザーは、色々な事を学び、人間を手本に戦い方を覚えてしまった。これでは、人間と同じで、時間が経てば同族同士で戦争を始めてしまう事が目に見えているでしょ。頭が良くなると、欲が出てくるから、色々な開発を始め、自分の領土を増やし、自分の家族を優位に立たせる為に敵を倒しにかかる。よって、戦争が起こってしまうんです。頭が悪ければ、個々だけの戦いで、地球を滅ぼす事も無いのに、結局は、人間と同じになってしまう。だから、動物に人間と同等の知能なんて持たせるもんじゃないんです。

 

結局、人間のエゴで知能を持たされたシーザーは、復讐心から人間を殺し、猿の帝国を築く礎を作ってしまいました。で、あの長い長い猿の惑星シリーズが続くのですが、生き残ったシーザーの息子・コーネリアスが、未来の猿の惑星の支配者一族となるんです。やだなー、猿の帝国なんて築いて欲しくないよ。

 

 

そうそう、ウィルスで滅亡していく人間は、どんどん退化して行くように見えました。口がきけなくなり、知能が低下するみたいなんです。数も減っていき、この後、猿と立場が逆転するのでしょう。そうなるくらいなら、私は自殺するだろうな。猿に服従するくらいなら死にたいもん。

 

なんか、あまり良い感想にならなかったけど、映画としては、キチンと結末がついて、シリーズに繋がっているので、良く出来ていたなと思いました。シーザーや、他の猿たちは、モーションキャプチャーで人間が演技した映像をCG加工で猿に替えているので、表情がとても豊かで、猿なのに、猿では無いように見えたし、猿それぞれの顔の判別も付きました。猿の顔なんて、みんな同じだと思うけど、映画では違いましたよ。頭脳を持ってしまった苦悩も描かれていて、良かったと思います。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。映画としては、良く出来ていたと思うのですが、どうしても、私が猿嫌いなので、すっごくお薦めとは書きたくないんです。ゴメンナサイ。でも、猿に対して嫌悪感が無い方は、凄く楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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