「サクラダリセット 後篇」原作通りなんだろうけど、もう少し簡素化して1本の映画にした方が。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「サクラダリセット 後篇」を観てきました。

 

ストーリーは、

住人の半数が特殊能力を持つ閉ざされた街・咲良田。芦原橋高校の奉仕クラブに所属する浅井ケイと春埼美空が2年前に死んだ同級生・相麻菫を再生させるべく奔走する一方、管理局内では強い権力を持つ対策室室長・浦地正宗が、街の未来を左右する計画を実行しようとしていた。その計画に相麻が関わっていたことを知ったケイと春埼は、仲間たちと共に計画を阻止するべく立ち上がるが……。

というお話です。

 

 

前篇で、管理局に拘束されていた魔女を街外に逃がしたケイたちは、魔女にヒントを貰って、仲間の能力を合わせて相麻を再生する事に成功します。その成功に合わせるように、街の能力者の力が暴発し、街は大変な事に。

 

魔女が居なくなったことと、相麻が生き返った事で、何かが変わったらしい。管理局の浦地は、能力者を一掃すれば問題は解決すると考え、”一掃計画”を始めます。春埼は浦地により記憶を消されてしまい、自分の能力を忘れてしまいます。

 

 

咲良田の能力者は、自分の能力を忘れ、覚えているのは浅井ケイだけ。浦地は、ケイにも手を伸ばそうとするのだが、第二の魔女と呼ばれる女から電話がかかってきて、ケイに手を出すなと警告をする。ケイは、そんな中、街を抜け出し、自分の過去に向き合い、全てに区切り意を付けて、浦地との対決に備えます。

 

そして、2年前に何故相麻が死ななければならなかったのか、咲良田はどうやって能力者の街になったのか、何故、浦地は能力者を消したいと思ったのかという理由が、解き明かされます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、面白いんだけど、このSFを映画でやるのは難しいと思いました。ノベルズだと、説明をしても何の問題も無いけど、映画で長々と主人公たちが謎を語っていても解らないんですよ。疲れちゃうの。何人もの能力を組み合わせて、辻褄を合わせて相麻を生き返らせたことが、何に繋がっていたのか。そして、彼女が一度死んだことで、何が出来るようになったのか。

 

 

能力者たちを守る為だった事は、もちろん解っても、それまでの道筋を、再度、頭の中で構築しようとしても、多過ぎて忘れちゃうんですよ。これ、文字を追っているんだったら、前のページに戻って確認出来るけど、映画だと戻れないからね。だから、映画にするなら、解りやすくまとめないと(まぁ、まとめると原作の良さが損なわれるんだろうけど。)、映画としては、受け入れられないですよねぇ。

 

 

咲良田をシールドしている力を保つために、みんなで順番にその力を受け継いで使えばいいじゃーん的な解釈で良かったのかな。そんな簡単な事を、何で誰も思いつかなかったんだろう。浅井ケイに偉そうに言われたけど、え?それで良いの?そんな事、今まで誰も気が付かなかったの?って思っちゃったのは私だけなんだろうか。だって、あれだけの能力者を管理しているんだから、組み合わせれば良くなるねって、ちょっと考えれば解るよね。なんだか、驚いてしまいました。管理局員って、自分で考えるって事をしない人間だったのかしら。不思議だなぁ。

 

 

ま、ちょっと不思議に思った事もありましたが、ストーリーは楽しめました。私は、こういうタイプの話、好きなんです。キャストも私は良かったかな。野村くん、こういうマジメな役もこなしますねぇ。平さん、可愛いですね。これから成長して欲しい。黒島さん、大人しい役でしたね。元気な役も見たいな。

 

結構、良い役者さんたちが出ていて、見応えがあったハズなんだけど、やはりこういうストーリーだからなのか、あまり見せ場は無かったかな。淡々と話しが進んだ感じでしたね。まぁ、仕方ないのかなぁ。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。好きだし、面白いとは思うけど、万人受けはしないですね。なんでこの作品を実写化しようと思ったのかしら。もっと短くて、映像で見せた方が面白い原作を使えば良かったのに。これだけのキャストと予算が勿体無いと思ってしまいました。この話が悪い訳じゃないですよ。話は面白いけど、映像には向いていないと思ったんです。もう少し作る前に考えて欲しかった。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

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