昨日、酷かった風邪も落ち着いてきて、ブログを書きました。ふぅ~。インフルでもノロでも無かったです。ビックリしたよ。夕方になるにつれ酷くなるから、どうしようかと思っちゃった。
でも、もう大丈夫みたいです。でも、もう1日くらいはゆっくりします。
「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」を観てきました。
ストーリーは、
第2次世界大戦後、海外へと逃亡したナチスの戦犯アドルフ・アイヒマン。彼のようなナチス逃亡犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに、数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにしたアドルフ・アイヒマンの潜伏先に関する情報が寄せられる。ナチス残党が巣食うドイツの捜査機関を避け、イスラエルの諜報機関モサドと接触したバウアーは、アイヒマンを追い詰めていくが、同じ頃、バウアーの失脚を狙う者たちが策略をめぐらせていた。
というお話です。
第二次世界大戦後、ドイツの検事長フリッツ・バウアーは、逃亡しているナチスの戦犯たちを探し出し、告発する事を仕事としています。ナチスは崩壊したと言っても、ドイツの中には、まだまだナチスを羨望している人々が多く、ユダヤ人のフリッツは検察内部でも良く思われていません。
検察内部と警察は、検事長であるフリッツを何とか追い落としたいと思っていて、色々な妨害工作をしてくるのですが、それを振り払いながら、仕事を続けるフリッツは、ある日、戦犯のアドルフ・アイヒマンがアルゼンチンに潜伏しているという手紙を受取ります。その真偽を確かめ、自分たちでアイヒマンを拘束したいと思っていましたが、ドイツの警察も検察も、口では捕まえると言いながらも、捕まえる気は無いので、仕方なく、イスラエル諜報特務庁モサドに情報を流します。
モサドは、手紙だけでは動けないので、もう一つ証拠が欲しいと言い、フリッツは、自分の部下であるカールを信頼し、彼に証拠を掴むために動いて貰います。そして、アルゼンチンのリカルド・クレメントという男がアイヒマンだという確証を得て、モサドに渡します。モサドはフリッツに捕まえたらどうしたいかと聞くと、ドイツで裁きたいと話します。そしてモサドは秘密裏に動き出します。
フリッツは、これでアイヒマンを捕まえ、ドイツで裁判を開けると安堵するのですが、ドイツの検察と警察は黙っていません。フリッツとフリッツの部下であるカールを探り、二人が、その頃のドイツでは許されない、同性愛趣向であることを掴み、カールに罠を張り、陥れようと画策します。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、面白かったです。難しい映画だし、その頃のドイツの歴史を知らないと、結構、付いて行くのが難しいくらいの話だったんじゃないかな。でも、今まで、アイヒマンを捕まえる関係の映画はいくつかあったけど、フリッツ・バウアーという名前は、憶えがありませんでした。出て来ていたのかしら。
ナチスの戦犯を捕まえる映画って、ここ数年、とても多いので、毎回、同じ感想になってしまうんだけど、ドイツは戦争で負けても、直ぐに戦犯を捕まえて裁判と言う事をしなかったから、ハッキリとした戦争犯罪がどういうものか知らされず、内部にナチス羨望者が残ってしまったのでしょうね。日本は、戦争に負けて直ぐに裁判を開かされて、見せしめともいうべき戦犯を処刑した事で、それまでの軍国主義的なものが悪かったと言う事を見せられたために、あの時代に戻ろうと思う国民がいなくなったんじゃないかしら。
ドイツはいつまでも、ナチス羨望者やナチス親衛隊だった人が、名前を隠して、政治の重要なポストに付いていたようだし、大変だったんだなという気がしました。全てが解っていれば良かったんだけど、誰もが彼らを隠していたようですもんね。だから、国の中で、内乱が続いていたようなものなんです。それを、今のように戻すのは、大変だっただろうと思います。
それにしても、同性愛趣向が罪だったからって、酷い罠をするなぁと驚きました。観て頂ければ解るけど、これは酷いと思っちゃった。ハニートラップに捕まったと言う事なんだけど、それにしても、可哀想だなって思っちゃいました。でも、それくらい、警察も検察も、ナチス戦犯を逃がしたいと思って、必死だったんだと思います。逃がさないと、自分たちの名前が明かされてしまうからなんです。酷いでしょ。
フリッツは、アイヒマンをドイツで裁きたいとしていたのですが、検察や警察に阻止され、引き渡し要求が出来ず、まして、イスラエルもアルゼンチンから誘拐して来たのですから、上手く行かずに、イスラエルでアイヒマン裁判になる訳です。アイヒマン裁判に関しては、下記にある「スペシャリスト」「アイヒマン・ショー」などのDVDを観て下さいね。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。これだけ映画になっているアイヒマンという人物の歴史は、本当に面白いと思いました。一人の人物を捕まえるだけで、こんなにも沢山の人が動いて、国が動いて、運命が動いたというのは珍しいんじゃないかな。時間を作って、この映画と、下記のDVDを全部観たら、その面白い歴史が解ると思いますよ。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男|映画情報のぴあ映画生活
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