「オーバー・フェンス」辛い事が何度あろうと、明日は来るし、また歩き出す事は出来るんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「オーバー・フェンス」を観てきました。

 

ストーリーは、

妻に見限られて故郷・函館に戻った白岩は、職業訓練校に通いながら失業保険で生計を立て、訓練校とアパートを往復するだけの淡々とした毎日を送っていた。そんなある日、同じ訓練校に通う代島にキャバクラへ連れて行かれた白岩は、鳥の動きを真似する風変わりなホステス・聡と出会い、どこか危うさを抱える彼女に強く惹かれていく。

というお話です。

函館で職業訓練校に通いながら、失業保険で生計を立てている白岩。今は、大工になる為の訓練を受けながら、淡々と暮らしているのですが、彼は東京でエリートサラリーマンと呼ばれる部類であり、仕事ばかりに打ち込む毎日を送っていた為、妻が育児ノイローゼになり、離婚をして、この故郷の函館に戻ってきたのでした。妻がおかしくなったのは、自分のせいだと思い、悩んで、全てを捨てて、ここに戻ってきたんです。

 

ある日、訓練校の友人にキャバクラに連れて行って貰い、不思議な女性・聡に出会います。聡は、何故か、鳥の求愛のモノマネをしたり、ちょっと変わっているホステスです。聡に車で来ているから送ると言われ、素直に送ってもらう白岩でしたが、別れる時、聡は物欲しそうな顔をしますが、白岩は気が付かないフリをして別れます。

後日、友人に聡は誰にでもヤラせるからやったのかと聞かれ、何も無かったという白岩。学校では、仲間の中で虐めのような事も起き始め困ったもんだと思う白岩でしたが、色々な年代、色々な立場の人間が集まっている場所なので、それぞれに抱える問題があり、自分以外の人々も苦しんでいることを感じて行きます。

 

ある日、白岩の所に元妻からの連絡が入り、函館で会う事になります。妻は元気な顔で現れ、白岩は、今まで心に溜まっていた苦しさと悲しさが溢れ出し、元妻の前で泣いてしまいます。2人の心は少しづつ解れて、お互いがそれぞれの道を歩いて行く事を受け入れます。

白岩は、聡が昼に働いている函館の遊園地に会いに行くのですが、聡は動揺して、何故か、動物園にいる動物たちを解放してしまいます。聡は、白岩が妻と会っているところを見た様で、嫉妬からなのか、動揺したんです。そんな聡に、学校でソフトボール大会があるから来て欲しいと話し、暗に自分の気持ちを伝えます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

過去に囚われていた白岩が、段々と自分の殻から抜け出す道を探し出し、周りを囲んでいた高いフェンスを飛び越えて、新しい未来へと歩き出すというお話なのですが、ちょっと暗めな感じがしたかなぁ。出演者は、とても豪華でした。オダギリさんと蒼井さん以外に、北村さん、松田さん、優香さん、満島さんなど、有名な方が脇を固めていて、とても充実していたと思います。

職業訓練校で大工の訓練をしているのですが、私も、あの訓練してみたいなぁ。建築士と言っても、自分で造っている訳では無いので、どーも、イマイチ、家を建てているという実感が無くて、やっぱり、自分で叩いたり、削ったりしてみたいんです。イマドキ、木材のカットは、プレカットといって、ほとんどが工場生産されたものを現場に運んで、プラモデルのように組み立てるだけなのですが、それでも、組み立ててみたいんですよね。とても羨ましく見ていました。

どうしても、学校のような集団生活をすると、虐めのようなものが起きてしまいますよね。だって、確かに、ドン臭い奴がいたら、文句を言いたくなるっしょ。だって、そいつの分までやらなくちゃいけないんだから、そりゃ、腹も立ちますよ。腹が立てば、虐めたくなるよね。虐められている方も言い返せば喧嘩になるから、お互いの落としどころを見つけられるんだけど、言われるまま黙っていたら、そりゃ、返してくるまで虐めるわなぁ。これ虐める方の言い分だけど、でも虐められている方が全部被害者だと思われると、本当にムカつくんです。弱い奴の分を被っているのはこちらなんですから、こちらも被害者なんですよ。出来れば弱い人間を助けてあげたいと思うけど、同じクラスで同じ事をしていて、こちらばかり被害を被るのは辛いです。虐められている人にも考えて欲しい。出来ないなら、その分、早く準備をするとか、努力をして欲しいよね。それなら助けてあげたいと思うよ。もう少し、冷静に考えて欲しいです。

妻が育児ノイローゼになったから離婚をしてというのですが、これはやっぱり酷いと思う。そりゃ、相手のお父さんも怒るよ。本当なら、夫婦で解決していく問題でしょ。そこんとこは、ムカつきました。

 

そうそう、ムカついたといえば、蒼井さんの聡という役、イラつく女でした。こういう女って、ウザいよねぇ。鳥のマネとか、痛すぎるっつーの。見ていて、ちょっとイライラしました。ちょっと壊れている女だってことは分かるけど、ここまで変わっていると、人として付き合いたくないなぁって思っちゃいました。やっぱ、恐いですよ、こういう人。

なんか、今日の感想は、ネガティブな感じになっちゃいましたが、私は、この映画、お薦めしても良いかなと思います。誰もが、きっと、大なり小なり、同じ様な事で悩んでいるんだと思うんです。それを越えて行かない限り、外には出れないし、先にも進めない。そんな事を伝えてくれる映画でした。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

オーバー・フェンス|映画情報のぴあ映画生活