「サン・オブ・ゴッド」を観てきました。
ストーリーは、
イスラエルの王になると預言されて生まれた男、イエス・キリスト(ディオゴ・モルガド)。分け隔てすることなく、あらゆる者に深い愛情を注ぎながら教えを説いて回る彼だったが、その一方で弟子に対して挑発的な態度を示したり、怒りに任せて神殿の一部を壊したりと、感情的で人間味にあふれる人物でもあった。やがて彼の教えは人々に広まるようになっていく。しかし、そんなキリストを権力者たちは危険人物と見なして迫害。ついに彼は十字架にはりつけにされてしまう。
というお話です。

この映画は、2013年3月からヒストリーチャンネルで放送された、全10話のテレビシリーズ「ザ・バイブル」を基にした歴史ドラマ。イエス・キリストの誕生から復活までを描いています。
この映画、聖書のイエス・キリストの話をそのまま映画にしているから、ハッキリ言って、私には退屈でした。だって、知っている事をそのままやっているんですもん。もちろん、全てをやる事は出来ないので、省いている出来事もあるけど、まぁ、大きな事は、ほとんどやっていましたね。
そんな訳で、私は、途中、何度かウトウトしてしまいました。(笑)どーも、私には、キリスト教の宣伝映画に見えてしまったからです。だって、イエスが、あんなに若くてイケメンだなんてねぇ。お肌ツルツルでしたよ。(笑)それに、ユダは、もっと若かったハズなんだけど、結構、オッサンにされてました。
神の子をマリアが妊娠し、馬屋での出産に3人の預言者が駆けつけます。
ヘロデ王は新しい王が産まれたと聞き、王位を奪われる前に殺そうと思い、2歳までの幼児を虐殺します。ヘロデ王の手から逃れたイエスは、大人になり大工として生活をしていましたが、30歳で神の声を聞き、ヨハネにより洗礼を受けます。映画では、産まれるシーンの後、直ぐに漁師のマルコに会い、勧誘してましたね。
12使徒を勧誘して、大所帯になったイエスの一団。それからもどんどん信者は増えて行き、ユダヤの司祭たちは、その力を恐れます。そして、ローマ帝国の総督も、民衆をまとめて、歯向かってくるのではないかと心配し、イエスを排除する事にします。
で、十字架にかけられ、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」=「神よ、なぜ私をお見捨てになったのですか?」という言葉を残し、天に召されます。そして、3日後に生き返ります。そして、12使徒に、福音をするように、私はいつも見守っているからということを伝えます。
簡単に書くと、こんな感じかな。まぁ、誰もが良く知っている、キリストの話です。とってもキレイに描いていて、まるで、宗教の勧誘映画?って思うほどでした。
ハッキリ言って、イエスって、30歳になるまで大工で働いていた訳でしょ。この時代だから、もちろん、結婚して子供も居て良いはずです。それが、いきなり神様の啓示を受けたってことで、仕事もほおり出して、布教を始めた訳でしょ。じゃ、それまでアンタに関わってきた人達は、どーなんだっつーの。家族が居たなら捨てられた訳だし、仕事は途中で投げ出した訳だから、迷惑を被った人は、沢山いたハズなのに、それで、罪を犯してないと言えるんだろうか。責任感がなさすぎでしょ。
100歩譲って、家族は作ってなかったし、仕事は終わらせてから布教に出ましたっていう事だとしても、他の信者にだって、家族がいたはずでしょ。ペテロなんて、漁師をしていたんだから、家族がいたはずでしょ。その家族を捨てさせたなら、十分な罪ですよね。これだけでも、辻褄が合わないのに、それを、ムリムリに、神の子だし、罪は犯してないですよってことで、人の罪を背負って死んであげるんですよなんて、傲慢じゃないかな。まぁ、信じている人がいるから、そういう事で良いけど、それを人に押し付けるのはいけないよね。それも罪ですよ。
イケメンが救世主となって、神に召されるけど、でも、復活するよ、めでたしめでたしっていう内容で満足が出来る人でしたら、良いかも知れません。私は、お勧めとも勧めないとも言えないけど、気になったら観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。