「ジゴロ・イン・ニューヨーク」を観てきました。
ストーリーは、
不況で店の経営に頭を悩ませていたブルックリンの本屋店主（ウディ・アレン）は、花屋を営む友人（ジョン・タートゥーロ）をジゴロにして男娼（だんしょう）ビジネスで金を稼ぐことを思い付く。早速友人を説得し開業すると、クールで男前なジゴロは裕福な女性たちにモテモテ。商売は繁盛するが、ジゴロがある未亡人（ヴァネッサ・パラディ）に恋をしてしまい……。
というお話です。
ウディ・アレンの新作、面白かったですよ。ジゴロなんて題名が付いているから、どれほどドロドロしてるのかと思ったら、全然、そういう雰囲気では無く、とても温かい笑いが満載で、なんだか、男娼って言うと悪い雰囲気があるけど、ちょっと、一度、頼んでみてもいいかな～なんて思ってしまうようなお話でした。だって、男娼と言いながら、とっても良いセラピーになってるんですもん。身体も心も、彼のおかげで、とってもリラックス出来て、安定するように見えたんです。女性だって、モヤモヤしたものを解消する必要がある時ってあるよね。
本屋を潰してしまったマレー（ウディさん）は、花屋でアルバイトをしているフィオラヴァンテと、昔からの幼なじみ。フィオラヴァンテが昔からモテることを知っているマレーは、自分が知り合ったセレブの女医に３Pをする相手を探していると言われ、フィオラヴァンテが頭に浮かびます。本屋を潰して仕事に困っているマレーと、いい年してアルバイトのフィオラヴァンテは、お金に困っていて、これはお金になるかも知れないと思い、マレーは、女医にフィオラヴァンテを紹介します。
マレーはポン引き、フィオラヴァンテは男娼として、裏の仕事をする事に。女医が最初の仕事となり、それから、何人もの女性を楽しませることになります。フィオラヴァンテは、それほどイケメンでは無いのですが、女性の扱い方がとても上手く、女医の話では、肌も美しいし、”スゴイ”らしいんです。どの客も、結構、楽しんでくれて、順調に進んでいるように見えたのですが。
ある日、ユダヤ教の戒律の厳しい宗派の女性のセラピーをする事になり、フィオラヴァンテは、彼女に恋をしてしまいます。戒律が厳しいので、もちろん、彼女相手には男娼としてでは無く、治療という名目で、マッサージ的なセラピーを施すだけなんです。触れるだけでも大事になってしまうほどの厳しい戒律がある宗派なので、背中をゆっくりさするだけ。でもね、これが、すごいエロいんです。SEXしている場面より、よっぽどドキドキするんですよ。
観て頂けると解ると思うのですが、男女の間って、あまりに健康的であっけらかんとしていると、全然、エロくないし、何も感じないんですよね。それよりも、ただ、手を握るだけでも、すごくドキドキする時とか、官能的に見える時ってあるでしょ。それが、この映画では、とても良く解るように描かれているんです。まるで、SEXは、ただのマラソンのようで、手を握ったりキスをするのが、とっても心が繋がっているように見えて、官能的でドキドキなんです。現実でもそうですよね。
それにしても、フィオラヴァンテによって、夫に不満がたまりまくっている女性は、ストレス発散して夫との仲も元に戻ったようだし、彼に仕事を頼んだ女性たちは、みんな、最後は笑顔になって分かれるんですね。これって、すごく解るなぁって思いました。きっと、日本でも、ホストクラブに通う女性って、こんな感じなんだろうなぁって思いました。ちょっと、不健康に思えるけど、でも、心が治るなら、こんなセラピー？があっても良いのではないかと思いました。
私は、この映画、超お勧めしたいと思いました。もちろん、大人の女性に薦めたいな。子供にはダメですよ。(笑)大人になると、色々なしがらみや悩みがあって、色々な不満解消が必要なんだって事が解ります。そう言う事を推奨する訳では無いけど、でも、ストレスを溜めていると、必ず、中から壊れて行ってしまうので、その前に、発散出来る手段があるなら、やってみる事も必要なのではないかな。心の健康が一番です。笑いながら、こんな解消法もあるのかなって思える内容を楽しんでください。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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