今日は、「ベルセルク 黄金時代編Ⅰ 覇王の卵」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
戦乱の世界。長大な剣を自在に操る屈強な剣士ガッツは、傭兵(ようへい)集団「鷹の団」を率いるグリフィスと出会う。数々の激戦をくぐり抜けたガッツとグリフィス、そして「鷹の団」の兵士たちは、固いきずなで結ばれていく。グリフィスの国を手に入れるという夢に向かっていた「鷹の団」だが、ガッツは、グリフィスのある一言を聞き、ただ、他人の夢の為にだけ生きる自分に疑問を抱き始めるのだった。
というお話です。
あらすじを読んで判るように、原作ファンの方、蝕までの話を3つに分けている為、ミッドランドでの暗殺までが、今回の作品です。あ、そうそう、原作の最初の部分(パックが出てるとこ)は、描いていません。時系列に乗っ取って、最初の部分は、後に描かれると思います。
と言う訳で、きっと、原作を読んでいない方には、ちょっと判りにくいと思います。この映画だけ観ると、西洋の騎士時代の話をやっているだけのように見えるんですよ。だから、ゾットが言っていることも理解出来ないだろうし、ヘベリットの不気味さも、まったく、まだ現れてきていないので、映画だけ観ると、今後の展開は、まったく予想がつかないと思うんですよねぇ。

まぁ、ファンの人が観れば良いのかな。でも、ファンとして言わせてもらえれば、蝕までを3部作まで分ける必要があったのかと思います。せめて2部作で、一気に公開とかにして欲しかった。これ、1年間かけて、3部作、蝕までをちまちまやられても、なんか、疲れちゃうんです。もー、ガマン出来ないんです。一気に観たいんですっ!!

今日、観て帰ってきて、再度、ベルセルクを最初から蝕まで読み返しました。だから、ちょっとブログアップが遅くなってしまってたんです。なぞってみたら、大体は、原作、そのままを描いています。絵も、キレイでしたよ。たまに、絵が崩れたり、背景が汚かったりはありましたが、問題にはなりません。満足出来る出来だと思いました。
音楽もとても良かったと思います。荘厳な雰囲気もあって、ベルセルクにとても合っていました。AIさんのエンディングも、ステキです。この黄金時代には、ピッタリかな。
気になったのが、声です。ガッツとグリフィスは満足したんですけど、私、キャスカの声がダメでした。いつも少年の声をやっている方なのかしら。確かに、キャスカは、男に負けない女ってことなんだけど、声は女らしい声であって欲しかった。姿は男でも、声を聞くと女性ってわかるような、かわいげのある声が希望だったんだけどなぁ。だって、これからどんどん女として変化していくキャスカに、この声で最後までやられると、ちょっとキツイんですよね。まぁ、私がダメなだけなので、良いと思う人も居ると思うけど・・・。
最後に、私、最初から言っているんですが、原作が終っていないのに、どうして映画化するの?っていう事なんです。もちろん、今回の3部作は、蝕までなので、とりあえずは、決着?が付きますが、それって、このベルセルク全体から行くと、序章でしょ。そこを、3つに分けて映画化ってすると、じゃぁ、これから長く続くベルセルク、何年、映画をやらなくちゃいけないの?まして、原作、終ってないんですよ。今は人気かも知れないけど、これ、人気が落ちたら、どうするの?いきなり、打ち切りにするの?あまり最初から大きなこと言って、計画立てるのは辞めた方が良いと思うんです。ファンを振り回さないで欲しい。お願いします。
この映画、ファンの方には、お薦めいたします。原作を読んでいる方は、よく解ると思う。でも、映画からベルセルクを始める人は、出来れば、3作を一気に観ることをお薦めします。なぜなら、時間を空けてみると、まったく違う話を観ているような感じになるからです。それほど、ベルセルクは、途中で内容が変わります。現実世界を描いていると思うと、一気にダークファンタジーに振り切ったりするんです。続けてみていないと、解らなくなると思う。それから、アニメとは言え、子供にはあまりお薦め出来ません。とても惨酷な内容です。そして、2,3になると、エロも入ってきます。R指定は無いようなので、親が気をつけてあげてくださいね。
・ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵@ぴあ映画生活
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