先日、DVDで「変態村」を観ました。
ストーリーは、
ベルギーの老人ホームでクリスマスの慰問ライブを終えたマルクは、次の訪問先への道に迷った上バンを故障させてしまい、雨の降る夜の森に立ち往生してしまう。そして、近くの小さな村のはずれの元ペンションに住むバルテルに出会い、宿を借りる。元コメディアンの彼は同じ芸人であるマルクに好意を示し、車の修理も請け負うが、妻のグロリアを失くした彼はすでに狂気を抱いていた。そして・・・
というお話です。

この邦題、強烈ですよね。だって、変態村ですよ、変態村っ!!もー、題名を聞いただけで、笑ってしまいました。でも、このDVD、借りるのに苦労したした。だって、直ぐに見つけられなくて、店員さんに聞きたいんだけど、恥ずかしくて聞けないでしょ。本当に、恥ずかしい題名は困ります。何度かツタヤに通って、やっと見つけました。
それにしてもこの邦題、どうしてこんな名前にしたんだろう。原題は、「Calvaire」 という名前で、ラテン語なんです。「ゴルゴダの丘」という意味だそうですよ。どうして、ゴルゴダの丘が変態村になるんじゃいっ!!可笑し過ぎるでしょ。

映画自体は、カンヌ映画祭やアムステルダム映画祭など、他にも幾つもの映画祭に出品され、グランプリを貰ったりしています。主人公が、ゴルゴダの丘で人間の原罪のために犠牲になるイエスと同じように、村人の罪のために犠牲になることを受け入れるという話で、ゴルゴダの丘という原題なのに、変態村って、どう考えても、つけた人、映画の内容を観ていないんじゃないかと思うんだけど・・・。

一応、究極の愛の話らしいんだけど、どう観ても、愛の話には思えなかった私でした。だって、おっさんたちが、お兄さんと言っても、そんなにナヨナヨした女らしい男性じゃなくて、普通の男性に欲情して襲うって、どういう事よっ!!さらに、村人たちの獣姦シーンには、参りました。これだけ話すと、確かに変態村なんだけど、それは映画の中のひとつであって、一応、どうして男性に欲情してしまうのかという理由があるにはあります。でもね、私には、いくら理由があろうとも、それで愛してしまうってどうよって感じでした。

確かに、村人全員が一人の男を求めて、右往左往し、最後は彼が全ての犠牲になるって、イエスと同じだから、それを究極の愛だと呼べば、そうなのかもしれませんが、いやいや、下品だったなぁ・・・。観ていて、あまりの展開に、笑ってしまいましたよ。どう考えても、笑うような内容じゃないんだけど、あまりにもトンでもなくて、はぁっ?ぷぷっ?って吹き出しちゃうんです。画面では、逃げる若い男と追うおっさん、それを観て笑う私・・・。なんだか、不毛な映画じゃ~。

感想はと聞かれても、なんだか良く解らんが、おっさんたちに好かれて、愛を受け入れて犠牲になった男がいたんだなぁってことしか解らず、私には、究極の愛の素晴らしさはわかりませんでした。
でも、笑えることは確かだと思いますよ。どちらかというと、変態村より狂人村という方が合っています。
あまりお勧め出来ない映画です。でも、ホラーやスプラッタなどで笑える人は、笑えるかも知れません。
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変態シリーズで、変態島とか、色々あるようなので、また観たら感想書きますね。(笑)