「港町純情オセロ」 劇団新幹線の舞台です。シェイクスピアが極道の世界へ・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、劇団新幹線の舞台、「港町純情オセロ」を観に行ってきました。温泉

シェイクスピアの4大悲劇の一つである「オセロ」を、港町に拠点を置くヤクザの抗争を織り交ぜ、1930年代を舞台に繰り広げる人間の悲しい性を描いています。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-オセロ1

ストーリーは、

時は1930年。世界的大不況が続く、戦前の混沌とした時代ー舞台は、おそらく関西の港町。

組同士の抗争絶えぬこの待ちで、藺牟田組組長を努めるのは藺牟田オセロ(橋本じゅん)。遠い南米の地から海を渡り、ヤクザもんばかりが溜まるこの街に行き着いた、ブラジル人と日本人のハーフ。オセロは、ある戦いで傷つき入院している時、病院長の愛娘モナ(石原さとみ)に愛され結婚することに。抗争の中、オセロの部下の伊東は、もう一人の部下汐見を若頭に据えたオセロを恨み、オセロの妻と汐見が不倫をしていると噂を流し、オセロとモナを地獄に突き落とそうと画策する。そして・・・。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-オセロ4

毎回ながら、劇団新幹線の舞台は、面白いし、ゴージャスですね。今回は、全編、大阪弁で、面白かったですよ。橋本じゅんさんも、腰痛全開したようで、ちょっと恐そうに振っていました。(笑)


今回は、シェークスピア悲劇で、有名な作品なので、どうアレンジしてあるのかなって楽しみでしたが、オセロとは思えないほど明るい舞台なのに、ちゃんとオセロの悲劇になっていて、面白かったなぁ。本当に、この面白さを上手くお伝え出来ないのが悲しいです。愛しているが故に相手を疑ってしまう、愛しているからこそ自分だけの物で居て欲しい、愛しているからこそ冷静に周りが見えなくなってしまうという、典型の愛の悲劇ですよね。これは、男と女が、いつまでたっても解決出来ない、解決策が見つからない問題です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-オセロ3

オセロ役のじゅんさんは、あいかわらず面白くて、それにさとみちゃんが振り回されていて、面白かったです。女の子に乳首触ってって言うなんて、もー、ダメだって~!!(笑)でも、今回、抱き合うシーンなどもあるし、良かったですね、じゅんさん。そして、伊東役の田中さん、相変わらず、素晴らしいですね~。TVドラマや映画でも、いつも上手いなぁって思っている田中哲司さんが、今回も長台詞バリバリで、凄かったです。上手いし、セリフは聞きやすいし、今回は、彼が影の主役ですね。素晴らしいです。この田中さん、仲間由紀恵さんとの交際で話題になっていましたよね。格差と書かれていましたが、演技の格で言えば、田中さんの方が全然上じゃないですか。バランスいいんじゃないのかな。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-オセロ5

若手では、大東くんが頑張っていました。ゲイ役って、初めてかな?上手かったですよ。彼の訴える、ゲイの悲しさが、とてもグサッときました。ゲイだからって、親にまで拒絶されたりして悲しかったって訴えるんですけど、それが、あまりにも可哀想で、泣けました。この舞台の1930年代には、拒絶されたかも知れないけど、大丈夫、今なら、ちゃんと理解出来る人が増えているから、悲しまないでね。いやぁ、上手かったなぁ。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-オセロ2

今回、シェイクスピアがベースだからというだけでなく、とっても面白くて、感動出来る作品になっていました。やっぱり、新幹線の舞台にハズれはないなぁ。面白いっ!!

もし、チケットを手に入れられたら、ぜひ、観に行ってください。面白いですよ。カメ


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-オセロ6

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