ゲキシネの「MUSASHI ムサシ」を観てきました。
ストーリーは、
慶長17年(1612)陰暦4月13日正午。豊前国小倉沖の舟島。真昼の太陽が照り付ける中、宮本武蔵(藤原竜也)と佐々木小次郎(勝地涼)が、互いに厳しく睨み合っている。小次郎が動き、勝負は一撃で決まる。勝ったのは武蔵。検死役の藩医に「お手当を!」と叫び、疾風のごとく舟島を立ち去る武蔵。佐々木小次郎の“厳流”をとって、後に「厳流島の決闘」と呼ばれることになる世紀の大一番は、こうして一瞬のうちに終わりを迎えた……。6年後の、元和4年(1618)夏。鎌倉は佐助ヶ谷、源氏山宝蓮寺。名もなき小さなこの寺で、いままさに寺開きの参籠禅がとり行われようとしていた。
というお話です。
久々のゲキシネで、楽しめました。この「ムサシ」の舞台、すごく観たかったのですが、埼玉の劇場での公演だったので、遠くて行くことが出来なかったんです。やっと、このゲキシネで観ることが出来ました。
宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘から6年後のお話です。なんだか、笑っちゃうお話でした。コメディと言っていいのかな?武蔵のところに小次郎が尋ねてくるのですが、決闘の後、ずーっと探していたようで、ボロボロなんです。で、武蔵が修行をしている寺で一緒に過ごす事になるのですが、そこで色々起きるんですよ。(笑)
ストーリーも面白いし、舞台としても面白いと思うのですが、ゲキシネとして上映するに当たって、もう少し、映画として、構成を変えたほうが良かったのではないかと思いました。映画なのだから、暗転などは、ほとんど必要ないし、寄る所は、もっとアップにしたりしても良いのではないかなぁ。今まで、ゲキシネは、”五右衛門ロック”と”蛮幽鬼”を観ましたが、どちらも劇団新幹線のもので、映像に迫力がありました。今回は、ホリプロとソニーさんが制作されたようで、舞台の雰囲気を重視されていたのか、舞台を舞台として映画にしていたので、映画として観ると、ちょっと辛い気がしました。確かに、舞台の雰囲気は良く伝わってきましたが、映画で観ていると、画面が暗すぎたり、言葉が聞こえ難い場所があったりして、もう少し、編集していただいても良かったのではないかと・・・。
でも、舞台での演技や間合いなどは、完璧と言っていいほどなので、面白いですよ。舞台の雰囲気は、充分伝わってきました。そして、藤原くんと勝地くんのカッコイイこと・・・。ステキですよね~。脇を固める方達も、文句のつけようが無い安定した演技で、いう事ありませんでした。
映画としては、ちょっとと思うところもありますが、演劇を映像として観ると思えば、とても良かったと思います。舞台では、観れる人が限られますが、映画ならば、何度も上映できるし、たくさんの方に観ていただけるので、このゲキシネというジャンルは、これから増えていくのではないでしょうか。そうなると、ゲキシネ専門の構成作家とか、映像編集の方とかが必要になってくるかもしれませんね。楽しみです。
・ムサシ〈ロンドン・NYバージョン〉@ぴあ映画生活
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