昨日、”しあわせの隠れ場所”を観てきました。
ストーリーは、
夫と子供たちと裕福に暮らすアンは、寒い真冬の夜、Tシャツ一枚で街を歩く黒人の少年、マイケルと出会う。アンは身寄りのないマイケルを憐れに思い家族として迎えるが、家や豊かな食事に感謝するマイケルから、幸せとは何かを教えられていく。やがて、マイケルはアメリカン・フットボールの選手として頭角を表すようになり…。
というお話です。
ホームレス同然の生活からアメリカン・フットボールのプロ選手になった少年の実話を映画化したそうで、感動作です。アメリカの貧困層って本当に荒れていて、強い精神力が無い限り、そこから抜けることは出来ないのだと思います。でも、誰かが少しでも手を差し伸べてあげれば、そこから抜け出して、たくさんの可能性を試す事が出来るのだということを、教えてくれていました。
サンドラ・ブロックが、とってもステキなお母さん役で、自分の子供達も大切にしているけど、マイケルも自分の子供と同じように大切に思って、愛しているということを、セリフだけじゃなくて、全身で演じてくれていました。娘と息子役の子も、楽しくってかわいくて、目を惹きました。

サクセスストーリーって、結構あるけど、こういう個人の家で、たまたま引き取られて、大成していくって、あまり覚えがありません。家族もみんなで温かく迎え入れていて、素晴らしい事だなぁって思いました。日本では、養子制度って、あまり受け入れられていませんよね。アメリカでは、ある程度の裕福な家庭では、自分の子供が手を離れてきたら直ぐに養子を受け入れて、育てる事は普通のようです。私の父の友人も、自分の子が2人と、養子が2人いたのかな。4人とも、立派に成人して、成功してます。日本でも、そういう事が広がっていけば良いのにな。
最近、自分の子供でも虐待して殺してしまう親がいるのに、まったくの他人で人種の壁も超えて大切に育てるって、素晴らしい事だと思います。虐待したり殺したりするくらいなら産むなよ。ニュースを聞いていて、腹が立ちます。もし、産んでしまってそういう事実があるなら、国が引き取って養子制度を考えることも必要なんじゃないかな。最近は、結婚をしない人も増えているのだから、経済力があって精神的に安定している人に育ててもらうとか、どうなのでしょうか。育ててもらう子供も育てる大人も、それぞれ成長すると思うんだけど。
この映画を観て、色々考えてしまいました。血のつながりだけではないのだと・・・。

エンディングで、実際の選手と受入れ家族の写真が流れました。どの写真も、とても幸せそうで、映画の感動が、またも湧き上がってきますよ。
大泣きするような映画ではないけど、静かな感動が湧き上がってくると思います。私は、この映画、お奨めだと思います。良い映画なのに、宣伝が少ないから話題に上ってこないのが残念。ぜひ、この春、感動を味わってきてください。
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