今日は、”Dr.パルナサスの鏡」のプレミア試写会に行ってきました。
ストーリーは、
現代のロンドンに奇妙な舞台と旅芸人の一座が現れる。1000歳以上という老人のパルナサス博士、娘のヴァレンティナ、曲芸師のアントン、そして小人のパーシーが一座のメンバーだ。ある晩、博士の前に悪魔のニックが現れる。博士はかつて悪魔と不死と引き換えに、「娘が16歳になったら差し出す」取引をしていた。一方、ヴァレンティナは橋で若い男トニーを助ける。記憶喪失の彼はそのまま一座に加わるが、それは悪魔の企みだった。
というお話です。

この作品、あらすじを読んだだけでは読切れないないほど、面白い込み入った作品です。幻想の世界を美しく映像化していて、何と言っていいのかわからないほどです。
これは、好き嫌いがとても激しく分かれると思いますね。私は、こういう意味の無いようで、深読みするとどこまでも深いような作品、大好きなんです。だって、空想の世界だから、自分だけの世界を混ぜて、好きな解釈をしても問題が無いというか、色々な解釈が出来るので、観る人によって、感覚がまったく異なると思うんです。

ヒースの演じるトニーは、とっても調子が良くて、いい加減な奴で、嘘ばっかついてるんです。そのトニーは、鏡の世界に入ると、想像している顔に変化して、ジョニーさん、ジュードさん、コリンさんに顔が変わって行動します。みなさん、ヒースのイメージを崩さないように、ヒースらしい感じに演じていて、ヒースさんを盛り上げる役に徹しています。素晴らしいですよ。こういうやり方もあるんだなぁって、感動しました。
お話としては、やはり、変更しない訳に行かなかったので、少し、あれって感じもありますが、でも、それにしてはキッチリまとまっているし、つじつまも合っているので、問題はないと思いますよ。楽しめます。私が、あれっと思ったのは、トニーだけは顔が変わるのに、他の人は変わらないことかな。仕方ないことですけどね。
私は、テリー・ギリアムの想像の世界、好きなので、OKを出します。悪魔役の人が、ちょっと悪魔らしくなかったかなー。もっと嫌らしそうな人だと、憎らしいと思えたんだけど・・・。
公開されたら、ぜひ、観に行って下さいね。楽しい空想の世界を楽しんできてください。子供には、ちょっと分かりにくいかも。
・Dr.パルナサスの鏡@ぴあ映画生活
