今日は、お出かけしなくて、家で”ゆれる”のDVDを観ました。またも、いいなぁ~と感動でした。
ストーリーは、
東京でカメラマンとして成功している猛(オダギリジョー)は母の一周忌で帰省する。彼は実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会し、3人で近くの渓谷に行くことにする。猛が単独行動している間に、稔と渓谷にかかる吊り橋の上にいた智恵子が転落する。
というお話です。
これを観たのは2度目なのですが、やっぱり、深いなぁ~と関心してしまいました。
兄弟の複雑な心情を、えぐってえぐって、描いているとしか思えない内容で、またも感動でした。西川監督の素晴らしさもあるのだろうけど、兄役の香川さんのあの表情、すごいです。表情ひとつで、その愛もねたみも悲しさも、すべて許容しているという表情で、もー、素晴らしいです。
西川監督の新作は”ディア・ドクター”ですが、やっぱり、”ゆれる”が好きだなぁ。
日本でも、若い素敵な監督が育ってきていて、先行きが明るいかなと思っていたのですが、景気が悪いというのが、なんとも障害になっていて、いけませんね。やっぱり、映画を製作するには予算が必要だし、それを出せる企業や個人がいなければ、監督も才能が発揮出来ないと思います。もちろん、予算が少なくても、良い作品を作れるのだとは思いますが、少ないにも程があるので、とりあえず、若い監督達に撮らしてあげることが必要なのではないかと思う今日この頃です。
たくさんの映画関係者の方がいらっしゃると思うので、ぜひ、若い才能をつぶさないように育てて欲しいと思います。ファンの私たちも、出来るだけの事はするつもりでいるので、期待しています。
もちろん、育てる方も、それなりにプライドと、この映画”ゆれる”に観られるような愛がなければ、出来ないことだと思います。そして、これから映画業界を目指す人も、目標を持って、それなりの根性を見せなければ育ててもらえません。お互いが歩み寄ることが大切なのだと思います。
私も、自分の仕事を伝えていけるような人間になりたいなぁなんて、思ってしまいました。
なんか、この”ゆれる”っていう映画は、「絆」というものを鋭く描いていて、色々考えさせられてしまう映画です。
ぜひ、リビングでゆったりしながらDVDで観て欲しい映画です。