今日の一本目は、”サマーウォーズ”の試写会でした。
ストーリーは、
デジタル仮想都市OZが、人間の生活に根付き、行政手続きや買い物、緊急連絡までもが、ネットに依存する社会の現代。17歳のケンジは、夏休みに、あこがれの先輩の夏希に頼まれたバイトをするため、夏希といっしょに、長野の田舎に行くことになる。行ってから、バイトの内容を聞くと、夏希の恋人として行動して欲しいと言われ、困りながらも引き受けた直後、不思議なメールが来て、つい、その暗号を解いてしまう。その暗号は、OZのセキュリティを破るキーで、OZの機能がAIに乗っ取られてしまい、社会はの機能は麻痺してしまう。大混乱の社会を建て直すため、ケンジと夏希、そして夏希の家族が立ち上がるというお話です。
この映画、アニメの中に、アニメの仮想空間が広がっていて、雰囲気がすごく面白いの。アニメも既に仮想空間なのに、それが現実で、その中にまたも仮想空間って、面白いでしょ。この映画は、現代のPC&ゲーム世界をある程度判っていないと、難しいかも知れません。でも、ネットゲームや、デジタル空間に慣れている人は、超楽しめると思います。さっきまで使っていたIDが、いきなり他の人に乗っ取られて、悪い事をするのに使われているって、現代には、とっても有りがちな事でしょ。勝手に買い物されちゃったり、投資しちゃったり。どんなにセキュリティがあるからって言っても、セキュリティを作った人がいる訳だから、解除することも出来る訳ですよね。まして、AIだと、学習しちゃうから、人間の知能じゃ追いつけない・・・。悲しいなぁ・・・。
そんなネット社会の恐さを表現していて、とても良く出来ていました。脚本が良いのかなぁ。面白かったです。
ここに出てくる”おばあちゃん”がキーなんだけど、ゴットマザーで、日本の中枢を動かしている人が彼女の教え子みたいな感じなの。そんな彼女は、その相手に合った励まし方(怒った方が良い人には怒って、褒めた方が良い人には褒めて)で、建て直しを計ります。昔は、こういう人がいたんだろうけど、今、この日本では、これほど日本の事を思って、社会を建て直してあげようと思っているお年寄りはいないのでしょうね。どの政治家も欲ばかりで、情けなくなります。
戦争で、戦う意欲のある人は死んでしまい、逃げ回った人間ばかりが日本の中枢に残ってしまった”つけ”を、今、払わされているんでしょうか。今の政治家や官僚達は、生き残って金を蓄えていた人の子供や孫が多いですよね。私の親族にも居ますもん。悲しいです。
とにかく、この映画の中では、田舎だけど、親族が力を合わせて、世界を助けようとします。ちょっとご都合主義なところも在りますが、楽しいです。笑えるし、感動します。泣けるところもあり、感情移入してしまって、手に汗が出てくるところも何度かありました。
面白いです。この夏休みに、ぜひ観に行って欲しい作品です。大人でも子供でも、一緒に楽しめる作品です。但し、まったくPCに興味が無かったり、ゲーム社会が理解出来ない人には、この感動が伝わらないかも知れません。ま、そんな人は、このブログも読まないと思うけど・・・
良く出来た面白い作品です。私は、ケンジのセカンドアバターのリスもどきが好きです。殴られて、鼻血がブハァって出るの。可愛そうだけど、かわいいです。あ、私はSかも・・。