「ベンジャミン・バトン」、ちょっと前に、試写会でみました。
この映画、凄く良かったです。3時間近いのに、まったく時間を感じさせません。
あの”グレート・ギャッピー”の原作者フィッツジェラルドの短編小説を映画化したものです。
生れ落ちた時に身体は80歳の状態で、どんどん若返っていくのですが、精神は、普通の人間と同じ。身体と精神がバラバラで成長していくというお話です。
この映画で感じたのは、やっぱり好きな人とは、同じ時間を生きて行きたいと切実に思いました。自分は老いていくのに、彼は若返っていく。それは、女性にとって、苦痛のなにものでもありません。年下の男性と付き合っていても、自分の方が早く老いていくのが辛いのに、どんどん若返っていくなんて、耐えられない!!
ネタバレになってしまうので映画の内容には触れられませんが、見た目の年齢など関係ない、人間はいつでもやりたいことが出来るというメッセージも出てきます。普通の時間を生きていれば、年齢を重ねても幸せでいられるんです。でも、ベンジャミンだけは、反対の時間を生きているので、その幸せを手に入れられないところが、あまりにもかわいそうで、悲しい物語でした。
映像も、とても美しくて、デヴィット・フィンチャー監督、素晴らしいって感じです。細かい映像も、気にしていると面白いですよ~。一度観ただけでは、満足できないので、もう一度、観に行こうと思っていますが。
アカデミー賞に13部門もノミネートされるのは、納得の作品です。
絶対、観に行って損することはありません。ぜひ、家族で、カップルで観に行ってください。観る人の年代によって、思うところが違ってくると思います。色々な年代の方に観て欲しいです。
感動しますよ。