「しらぬひ」
を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)
ストーリーは、
物語の舞台は1996年、夏の終わり。
熊本の海辺の町で暮らす10才の少年・湊は、酒に溺れる父とふたりきりで、息をひそめるように生きていた。唯一の心の拠り所は、弁天島に現れる少女の神さま“べんちゃん”。彼女と過ごすひとときだけが、自分を取り戻せる時間だった。
しかし湊が児童保護施設に一時保護されることが決まり、べんちゃんとの別れの時が迫る。湊は、ひとつだけ願いを叶えてくれるという、海に浮かぶ不思議な光「しらぬひ」に祈りを捧げるが、 父への憎しみが募るにつれ、その“祈り”は取り返しのつかない“呪い”へと姿を変えていく。
喪失と赦しの果てに、湊が辿り着く「ほんとうの願い」とは。愛を求めるがゆえにすれ違い、憎しみに呑まれていく少年。そして”しらぬひ”が消えた時、その奥底で消え入りそうな心をそっと抱きしめたのは…。後は、映画を観てくださいね。
コミックス・ウェーブ・フィルムが送る短編アニメーション映画です。商業アニメ初監督作となる片野坂 亮監督は実写映画を撮っていましたが、近年、アニメーションを独学で学び、自主制作したアニメを認められてコミックス・ウェーブ・フィルムに抜擢されたそうです。
短編アニメなので内容は36分なので、要点をギュッと詰めたようなお話になっていました。時代は1996年という設定なので、今から30年ほど前でしょうか。まだスマホなどは無い時代かな。海辺の街で暮らす湊という男の子が主人公です。
湊は父親と二人で暮らしています。母親は出て行ってしまったようですが、詳細は解りません。父親の荒れようからすると、夫に嫌気がさして出て行ったのかなと思いましたが、息子の湊には優しそうな母親に見えました。
母親は湊に”クジラになりたい。”と言っていたようで、大海原を泳いで遠くへ行きたいというような夢を語っていたような描写がありました。ちょっとニュアンスは違うかもしれないけど、そんな事を言う女性なので、海辺の小さな家で細々と暮らすのに耐えられなくなったのかもしれません。
母親が出て行き父親は生活が荒れて、湊は暴力を振るわれたり、世話をして貰えず、一般的に言うネグレクトですね。湊は押し入れに隠れて生活をするような日々を送っていました。見かねた周りの人が通報したのか、児童相談所が訪れて湊を一時預かりするという事が決まっているようでした。
湊は酷い生活をしていながらも、海辺の祠に行き、そこに現れる”べんちゃん”と過ごすことで自分を取り戻していたんです。その場所は弁天島と呼ばれていて、そこに現れる神様なので”べんちゃん”なんです。美しい少女の見た目の神様でした。湊が想像した神様なので、ちょっと母親に似ている感じでしたね。
児相に行く日が近づき、べんちゃんとの別れももうすぐとなったある日、その弁天島に父親が現れて…、となります。それまで、湊は一つだけ願いを叶えてくれる「しらぬひ」に父親への怒りをぶつけていたのですが、それでもまだ家族で幸せだった時のことが思い出されて心底憎んでいなかったんだと思うんです。
でも父親が祠に現れて、湊の怒りは頂点に達してしまうんです。凄く解るんですよ。母親がいなくなってからずっとネグレクトされてきて、我慢して我慢して暮らしてきたのに唯一の心の拠り所を壊されて、もう自分も壊れちゃったんだと思うんです。最後にどうなるのか、映画で確認してください。
監督は随分と児相などの調査をされたようで、本当に湊のような子供が多くいるようです。その昔、監督が見聞きしたこともこの映画に反映させたそうです。子供は守ってあげたいよね。ホント、こういう親の元に生まれてしまった子供はどうやって助けてあげればよいんでしょう。難しいところです。
内容は違うのですが、映像のイメージが「海獣の子供」を思い出しました。映像の美しさが素晴らしいと思いました。人物の輪郭線が細めだからなのか背景と上手くマッチしていて、人物だけが浮かび上がるような感じが無かったので、とても気持ち良く観れました。背景が本当に美しかったです。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。但し短編アニメ映画なので、映画館の大画面で観て欲しいけどちょっと難しいのかなと思いました。短編アニメを数本組み合わせて1時間半くらいにしてくれていたら、ぜひぜひと思うんだけどなぁ。素晴らしいアニメだから観て欲しいんですけどね。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。![]()
「しらぬひ」








