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ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「最後の乗客」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

ある港町。タクシードライバーたちの間で、深夜に歩道に現れるという女の噂がささやかれていた。ある夜、いつも通り住宅街を流していた遠藤は、歩道で1人の女性を乗せる。車を発進させた直後、路上に子供と母親の2人が飛び出してきて、何故か行き先が両者とも同じ「浜町」だったので同乗させる。奇妙な客たちを乗せたタクシーは、目的地へ向かって走りだすが。

というお話です。

 

 

とある東北の、小さな街の駅のロータリー。タクシーが数台、客待ちで駐車している。タクシードライバーの遠藤と竹ちゃんは、駅から出てくる帰宅客を眺め、最近タクシードライバーの間で噂になっている話をしていた。「夜遅く浜街道流してっと、若い大学生くらいの子がポツンと立ってるんだって。」竹ちゃんの話を一笑に付す、遠藤。 

 

竹ちゃんと別れた遠藤はひとりタクシーのハンドルを握り、閑散とした夜の住宅街を流していた。ふとライトが、人気のない深夜の県道脇に立ちタクシーを止めようと手をあげる若い女性を照らし出す。タクシーを止めてドアを開けると、サングラスにマスクをして帽子を目深にかぶった女性が乗ってくる。どちらまでというと「浜町」という。先ほど聞いた噂話を思い出しながら、何となくどちらからと聞くと東京からだと言う。

 

 

すると女性が突然「危ない!」と声を出し、車の前に女性が飛び出してくる。急ブレーキで止まった遠藤が外へ出ると、そこには女性と幼い女の子がいた。直ぐに病院へ送りますというが、女性は「浜町」まで行って欲しいと言う。家で祖父が待っているというのだ。今、乗せているお客と同じ目的地だと解り、乗客に頼み込んで一緒に「浜町」まで連れていくことにする。

 

タクシーに乗り込みエンジンをかけるが何故か車は動かない。ボンネットを開けてエンジンを見てみるがおかしい部分は見つからない。何故エンジンがかからないのか。浜街道で乗せた不思議な女性、何もない荒廃した路上に突然現れた小さな女の子と母親。何故ここで出会うことになったのか。スマホの電波も届かないので国道まで歩いて人を呼びに行き、遠藤がタケちゃんを呼んでくると…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画55分の上演時間で10月11日に公開予定なんです。でも、55分だから他の作品と併映でもするのかしら。さすがに1時間無いのでこれで一般料金だと観る人が引くんじゃないかなと少し思ってしまいました。良い映画なのですがどうなのかしら。観る側の気持ちになると、ちょっと気になりますよね。

 

映画の内容は、観始めると直ぐに私は謎が解けてしまい、ストーリーが解ってしまいましたい。あまり詳しくは書けませんが、一時、よくあった展開のストーリーでした。きっと映画を沢山観ている方なら、同じようなストーリーを観たことがあると思います。なので始まったらすぐに解っちゃうだろうなぁ。謎が解ると、とってもまっすぐなヒューマンストーリーなので、理解はしやすいと思います。

 

 

宮城県出身の堀江貴監督が、故郷仙台への思いを目一杯詰め込んだ作品です。ずっとミュージックビデオなどを制作していた方ですが、短編映画でデビューし、今回はクラウドファンディングで資金を集めて中編映画を作りました。仙台と言えばわかっちゃいますよね。東日本大震災後に時間も経ち、忘れ去られていく震災を忘れないで欲しいという気持ちがあったのだと思います。

 

一瞬で津波に飲まれてしまった方々が沢山いて、今もまだ見つかっていない方もいらっしゃると聞きます。そんな方々は自分が亡くなったことも気が付いていないかもしれない。そう思うと、何とも言えない気持ちになります。既に13年も経っているのに、完全な復興はまだまだなんですかね。

 

 

きっと今の日本を見たら怒っているでしょうね。災害の復興を後回しにして自分たちの利益ばかりを追っている政治家ばかりでどうしようもありません。東日本大震災の後にも沢山の震災が起きて苦しんでいる方々が増えています。能登なんて被災した上にまた大雨が降ってしまい、何と言ってあげたらよいのか。こんなに自然災害が起きる国なんですから、予算は海外ではなく日本国内の復興に回すべきなのにね。

 

あぁ、映画の話から離れてしまい申し訳ございません。映画では、復興やらということを言うのではなく、突然に亡くなられた方々の思いが描かれていました。ふわーっとした感じで、生き残った人々を優しく応援しているような、そんな映画でした。きっと、ずっと彼らは見守ってくれているのでしょうね。そんな気がしました。

 

描きたい内容をギュッと詰め込んだような映画でした。タクシー運転手を「侍タイムスリッパー」の冨家ノリマサさんが演じてらっしゃいました。ヒロインを演じた岩田華怜さんは、元AKBの方なんですね。スミマセン、存じ上げませんでしたが東北出身で復興支援に取り組まれていた方のようです。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。心に響くジーンとする映画でした。観た後に優しくなるような、そんな感じですね。最初はちょっとホラーっぽいのかもと思いましたが、感動ヒューマンドラマでしたね。うん、素敵でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「最後の乗客」