アルモーザ  シクリス  ネロ・ダヴォラ  2010年。

シチリア南東部、ラグーザ県の一番南、海にほど近い場所にある蔵元。

2002年にエノログ(醸造技術者)のミケーレ・モルグ氏が創業。

ワイン造りと並行して、ミラノにあるナノテクノロジー関係の会社に所属し技術開発に携わるという、多才な兼業当主。 

ラグーザ県南部のシクリ村は、2000年以上前から葡萄の栽培の歴史があり、上質の葡萄が収穫できる土地だったが、今から100年前ごろを境に衰退。

ミケーレ氏が昔の資料から当時グラン・クリュであった畑を発見し、それがワイナリー設立につながったとか。

所有面積は6haで、有機栽培で葡萄を育てる。

ここはトゥファと呼ばれる石灰華(炭酸カルシウムの塊状沈殿物)と砂と石灰というの特殊な土壌が広がる土地。

ミケーレのワイン造りの目的はシチリアの伝統品種であるネロダーヴォラを用いてシクリのトゥファを表現する事。

火を通したブルーベリーに赤土や砂鉄、巨峰の皮のようなタンニンも程良い。