声を出そう | タブーから自由になって、より健康で豊かな月経ライフを! ~バスク在住ドゥーラ 寺本裕美子~

タブーから自由になって、より健康で豊かな月経ライフを! ~バスク在住ドゥーラ 寺本裕美子~

月経、妊娠・出産、育児や更年期。心とカラダの健康について、女性のエンパワメントのためのブログです。

 

 

 

 

こんにちは! 

月経リテラシーで女性のエンパワメントを目指す、ユミコです。

今日もこのブログを選んでくださり、ありがとうございます。

 

教わらなかった月経のこと、もっと知りたい!

身体と仲良しになって、より健康になりたい!

タブーから解放されたい!

より豊かな性教育が必要!

 

そう願っている方に向けて、お届けしています。

(→プロフィールはこちら

 

 

 

今日は、私の女性支援活動の一つである、

リプロ・リサーチ実行委員会について、書きたいと思います。

 

性教育、命が生まれる現場、

女性の生き方に大きく影響する、

「お産」について です。 

読み進めて頂けたら嬉しいです。

 

 

 

 

この団体は、去年9月に有志5名で立ち上げました。

助産師、研究者、教授、支援専門家のグループです。

 

立ち上げ直後に、署名活動とコロナ禍の妊娠出産の体験に関する

オンライン調査をしてきました。

 

先日25日厚労省にて、

賛同者の皆さまと参議院議員の打越さく良氏のサポートと共に、

そのお産のケアで女性の人権が守られるよう求めた署名を提出し、

 

そのあとオンライン調査結果、提言の発表記者会見をしました。

委員会のサイトで、これまでの活動の詳細をご覧いただけます。

 

 

当日は実際に出産を体験した当事者の方にも語っていただき、

今の産科ケアがどれだけ不幸な体験を生んでいるかという現状と、

なかなか声に出せない想いが伝わったと思います。

 

「お産」で起こることは、あまり社会的に関心がないかもしれません。

管理的な施設分娩だと有無ご本人の気持ちを尊重しながら、

その後新しい命を育み続ける、「女性のためのケア」が、十分に

実践しにくい環境になりがちなのです。

 

安全に産めることは大切です。

 

ただ、女性と赤ちゃんを産後離れ離れにしたり、

Covid19陽性が理由で帝王切開をされたり、

立ち会い分娩が禁止される施設がある。

 

これは、いずれもエビデンスのない、不必要な介入なのです。

根拠のない対応をすることが、お産の現場では許されている。

それを女性の健康と権利の視点から、改善を求めています。

 

 

私の長男です。

 

 

以下、個人的な想いを綴ります。

 

私は、フェイスブックの方で、

#産科的暴力は存在するか をタイトルに、いくつか書いてきました。

 

人権や性の教育はおろか、一番効果的な避妊法は日本に存在しないし、

女性の自己決定の権利どころか、人権を軸にした産科ケアと

なるための道は長いです。

これは多くの場所で同じような経緯をたどります。

 

中絶は、女性だけが決めると未だ犯罪扱いで、

男性の同意があると違法ではない、という

 

ずっと昔の法律から来ていることを知っていて

問題視するようになった傾向は、今、

「やっと」じわじわと進んできました。

 

 

「女性の声」が、変えているのです。

 

 

平均年齢が世界いち高齢の日本政治家など権力者と

思ってる人たちに積極的な関心があるわけではない。

 

お産の現場は、政治のみならず世間にとっても、

関心が低いこととなっていることは、とても悲しいです。

 

命を育み産み出し、また育む女性の身体より、

一時的に立ち会う医療の方が「神」扱いで

重要視されるのはおかしいと思うんです。

 

 

命が生まれることは大切だし美しいこと、

でも女性の身体がどういうもので、それを大切にせず

一人一人のその後の心身の健康は置き去りと言うか、

 

プライベートなことだから自分で何とかしてね扱い、

そして身体の持ち主でない他人が、管理・指導する。

 

 

利用者のために情報を提供し、

その人が選ぶ方法を出来る限り尊重できる

産科ケアが本来必要です。

それは海外で長年訴えられ、改善されていることです。

 

 

その体制づくりに、国は関心がないのか。

ただ生まれればいいのか。女性の気持ちは調べないのか。

 

「だれ一人取り残さない!」とか言ってるけど、

それは誰が対象なのか。

ちゃんと皆に届いてるメッセージなのか。

 

女性をケアする側に正しい情報が伝わっていなければ、

当事者にはもちろん届かない。

 

不必要とされる介入を、正しいと思い受け入れたり、

仕方がないと我慢して従ってしまう。

 

でも身体には違和感が残ったり、

本当はこれは違うとわかっている。

それは、個人的なこととして、解決を強いられる。

 

 

何年も経ってから、

やはりあれは唯一の方法ではなかったのだ、と気づいて、

声になるかもしれない。

 

または、そのまま飲み込んで、人生を歩み続けるかもしれない。

 

国は女性がどんな思いをして育児して、仕事しているのか、

知らないし調べない。知っているのはほんの一部のことだけ。

女性への正当な評価は、されていないのです。

 

 

だから、

声を出す人が足りない理由を理解して、

 

横つながりな連携と意識活動をするかどうかにかかっている。

 

つたえきれないですが、

パートナー、医師、誰でも、

 

とにかく自分の選択や行動、言葉が、

相手の身体や心に一生影響しうることを軽視し、

責任を感じて大切にできないなら、その身体を触る権利はない。

 

そういう教育が今すぐ必要と思います。

 

もし、自分を守ることができず、

想定外の結果になってしまったり、

納得がいかないことで辛い思いをしていたら、

 

それは自分だけの責任ではないし、

同じ思いをする人は思ったよりもっともっとたくさんいると知ってほしい。

 

その気持ちが救われるよう、

同じような体験が少しでも早く減るよう、

 

「私たちのためのケア」のために助けを求め、

求められたらその声を聴き、一緒に声を出せる人を増やそう。

 

皆が、当事者。

皆で、社会を作る。

 

声を出す責任者と、

声を聴く責任者がいる。

 

黙ってしまったら、伝わらない。

受け入れるのと同じです。

 

居心地よく操りたい人たちの思うままなのです。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

バスクのユミコより。