父が心臓の手術をしました。




トラの全米大会の期間中でした。


家族は病院に集まり5時間に及ぶ手術の間ずっと待合室にいました。


私も日本に帰るべきかとても悩みました。

でも、トラに付いて頑張っておいでという家族達の言葉で、私はトラとコロラドに行くことにしました。


それで合っているのか、後悔しないか、コロラドに行ってからも毎日自問自答していました。

出発前夜は本当に悩んで、結局パスポートを持ってコロラドへ向かいました。





私の父は82歳、とても元気な人で。

数年前ちょうど仕事で日本に帰国している時に、父が肋骨を折ったと聞いて渡米前に慌てて山小屋へ立ち寄ったら「おう!どうした?」と、ノコギリ背負って出てきました。山仕事してました。


予想を上回ってくるじいさんです。




だけど今回は、心臓を一度止める大きな手術となり、とても不安でした。


本人はスキーの仕事を終えた3月末の手術を希望し、ゴールデンウィークにはガイドの仕事ができるようにと考えていたようですが、そりゃさすがに無理だと医者に言われてガッカリしていました。


心臓止められてもすぐ退院して山のガイドができると思い込んでいたとは…。



実際は年齢的にもいろんなリスクがあることを知り、手術間際になって急に考え込んでいたようでした。



私はまた父に会えますようにと毎日祈りながら過ごしました。



私が弱気になっていると必ずトラは

「大丈夫だよ」と抱きしめてくれました。


でも父の手術が行われる日、トラは夜中に大泣きしていました。



父に頑張ってもらうために

トラは全米選手権でもの凄く頑張りました。

頑張ることで父に力が伝わると信じていました。



みんなの想いが、力が、どうか届きますように。




手術に行く前の父。

出発30分前まで電気自動車乗り回していてなかなか捕まらなかった父。笑


結局当の本人は本当に前向きで、家族の心配をよそにマイペースで強かったです。




父に会いに行ってきます。