私は子供好きでもなかったし、保母さんや学校の先生になりたいと思ったことは一度もなかったし。

末っ子で年上に甘えて育ち、年下の面倒見るなんて無縁だし想像もしていませんでした。

 

だけど何故か今、海外で日本の若いアスリート達の面倒を見ています。

 

単純にスノーボードが好きで、それに関連する現場も好きで。

スケーターとかスノーボーダーは年齢を超えて同志みたいな感覚があって面白くて。

他人の子供の世話をするという感覚ではなくて、世界を目指すスノーボーダーやスケーターを側で見るのが好きです。

 


私はまだティーンエイジャーの子育ては未経験でわからないことも沢山で。

それぞれの親御さんと話しながら、彼らの面倒を見るのはとても楽しくもあり、不安や緊張感も常にあります。

 

忙しいシーズン中に私の母と電話で話しているときにふと、

 

「自分の子供にして欲しいように、してあげなさい」

 

と言われました。



あなたが他人の子供にしてあげてることは、自分の子に返ってくると。

その言葉が、すっと心に入ってきて、残っています。



そうなんだ。


私が一生懸命我が子のように他人に接しても、もしかしたら我が子はどこかで邪険に扱われるかもしれない。

私自身も他の大人からいびられたり理不尽な思いをしたことはあるけれど。

思えば決してそれで屈しなかった自分がいて。

それは私の親や身近な大人を信用できてたから、そんなことで人間不信になんかならなかったんだ。


 

私が、我が子にして欲しいと思うことを預かっている子達にしていたら、我が子がいつか外に出たときにいろんな思いをしても受け入れ乗り越えられるのかもしれない。その出来事に屈せずに進んでいけるのかもしれないな、と。

 

親の言葉はすごいなと、改めて思いました。

 


我が家を頼って来てくれた子たちに、もっとああしてあげたら良かったのかなとか、受け止めきれないこともあったりするけど。

 

母の言葉がどこか心の底にとどまってくれて。

私を導いてくれている気がします。

 





人は人で一番悩むけど、人は人で一番幸せを感じられるから。人とのつながりを諦めずに、大切にしていきたいですね。


ブログやインスタに残っていく日本からのみんなの素顔は、私の宝物です。


YUKIE UEDA