ヘルメット。
ゴーグルやグローブするのと同じようにあたりまえに付けるようになりました。

私はスノーボード人生25年間のうちの、6年。
息子は始めた時からずっと。

私がヘルメットを必ずつけるようになったのは、6年前に木に衝突して膝の怪我をした時からです。

それまでも海外で滑ることが多くなり、ヘルメットをするのが当たり前なんだと、していないことが恥ずかしくなるような感覚を持ち始めていました。
パークを滑る時だけヘルメットをしていたけれど、そうじゃない、と気づいたのです。

もしあの太い木にぶつけたのが膝からではなく頭だったら…

膝の靭帯が切れて半月板を損傷して、それで済んだことに有難さを感じたくらい、身をもって怖さを知りました。




昔ながらのスキーヤーの父も母も、ヘルメットをするようになりました。

昔の人はヘルメットしないのあたりまえだったんですよね。

ヘルメットって重いとか、ダサいとか、イメージあったものが全く変わりました。
とても軽量でつけてる感覚ないです。
そして、私はカッコイイと思います。
父も、息子も、自分も(笑)




私が競技をしていた90年代はヘルメットの規則はありませんでした。オリンピックですら、当時のハーフパイプではヘルメットしなかったんです。

その中で、スノーボードで頭を打って二度とスノーボードが出来なくなった人や、日常生活が出来なくなった人、亡くなってしまった人もいました。

そんなに危険ばかりのスポーツではありません。
素晴らしいものです。
だけど、そのスピードや硬い面にぶつかることは、リスクがあります。

それを避けるのかどうかは、個人の判断です。



こうしてずっと笑って滑っていたい。




私たちがかぶってるヘルメット、両方とも重さ300グラム台です。


上手いから怪我しないわけじゃない。
初心者だからスピード出さないわけじゃない。
競技しないからリスクがないわけじゃない。

今もまだヘルメットをしない人が圧倒的に多い日本のゲレンデで、頭を打って命の危険にさらされる方もいます。


必ず命を守るわけではないけれど、

「ヘルメットをしていてください、そうすれば私たちが治せます」

アメリカのマンモス病院のラジオコマーシャルでいつも流れていたフレーズ。

たった300グラムちょっと。
たった1万円前後。

命の重さと比べたら。。。