私はアメリカで2軒の民泊をやっていました。
 
LAの家は、海外や州外からの旅行客がほとんどで、コロナが広まってきた3月にキャンセルが相次ぎ、すぐに売り出すことにしました。
ロックダウンなども始まり人の動きと共に不動産の動きも止まり始めて、通常アメリカの不動産が一番活発になる春には職を失う人が続出していました。
 
とにかくこのタイミングにと思い、売りやすくしようとリフォームしたりあれこれ売るための手段を行う中で、買い手が決まってはキャンセルを繰り返し。
最後は買い手のお給料が下がってローンが下りなくなったりもしましたが、どうにか売れたのは夏の初めでした。
 
あの頃は、夏まで耐えれば夏休みはストップしていた期間を取り戻せるとも考えていたけど、とてもそんな状況にはならず。
 
 
そして冬になった今もまだ。
再びステイホーム命令の出されたカリフォルニアでは民泊が罰則に値することにも。
 
 
 
特にリゾート地であるマンモスレイクスは罰則が厳しくて、春のロックダウン時にも民泊が禁止されていたのですが、また新たに発令されました。
 
持ち主と家族以外は泊まってはいけないし、なんと掃除スタッフはN95かそれ以上のレベルのマスクをつけ、手袋をして、ゴーグルなどで目もカバーをしなくてはならないという規制。
 
もしお客さんを泊めた場合、1日1000ドル(10万円以上)の罰金、12ヶ月の事業停止!
 
アメリカは命令だから、ほんと厳しい…
 
 
 
夏には民泊が再開して大勢のお客さんが来ていた中、私はこのコンドミニアムも手放すことにしました。
 
夏の終わりから山火事により町には全くお客さんが来れなくなりました。そんな時に売れるのか?って思ったけど、オファーが入ったのは私たちが煙から逃げていた最中!よくそんな時に買う気になるなーと驚きましたが、この時ちょっとした不動産バブルだったんです。
 
 
リモートワークが増え、郊外へ移住したりセカンドハウスとして購入する人が増えていたのです。
 
冬になれば山火事も収まり、稼ぎどきのクリスマスが来る、と前向きに考える人が多く、このリゾート地の不動産はかなり売れていました。
 
確かにこの夏コロナ禍での観光客の盛り上がりを見たら、冬にはどれだけ押し寄せるんだろうとみんな思っていたんです。
 
 
 
私は日本に行く前に身軽になっておきたくて、今手放すのはもったいないんじゃない?という周囲の声を振り切って売却を進めました。
私自身がこの町にいなくても人に頼むこともできたけど、お客さんとのやり取りもしなくなるし、それは私にはあまり意味がないなと思ったんです。
 
この民泊をやったおかげで、必要に駆られて英語も少しは上達したし、ハプニングもあったけどやり甲斐がありました。
 
 
また、この地に戻ってタイミングが来たら頑張って手に入れればいい!そう思ったんです。
 
最終的に売却が全て済んだのは私が日本に来てからでしたが、あの時決断していなければもっともっと後になっていたし、時間が経ったらなかなか手放せなかったかもしれないなあ。
 
未来は読めないけど。その時に自分が何をしたいかで物事を決断することが、大事なのかなと、、厳しい罰則の通知を眺めながら改めてそう思いました。
この部屋の管理や掃除を手伝ってくれていた現地の仲間が、オーナーが変わっても仕事が続けられるように繋げてきたけれど、きっとまた仕事がなくなって困っているんだろうなと心配になりました。
 
 
またいつか私たちもこの地に戻り、日本から沢山やってくるスノーボーダーたちを受け入れられる時が来ますように。。。