違う世界で起きていることのように思えて信じられません。

日本から心配の声をいただいていますが、とりあえず私のいる場所はいつもと変わらず平和で何事も起きていません。

こんなことが同じ国の中で起きているなんて信じられない気持ちでニュースを見ています。



 

アメリカの人種差別。
私自身はアメリカに10年住んでいてもあまり感じたことがないけれど、この国で生まれ育った夫は当然に感じながら生きてきたそうです。


前に住んでいたロサンゼルスは人種の坩堝で日本人も多く、同じ人種同士で固まって生活していました。地区の学校は90%アジア人で、白人も黒人もほとんどいませんでした。せっかくアメリカに住むのに何だか物足りないような気がしていましたが、同じ人種で固まるのは危険を避けるためでもあったんだなと、改めて感じます。



今住んでいるこの山の町は、日本人家族は私たちしかおらず人種も限られています。標高の高い雪の降る町なので浮浪者も存在できません。
日本食スーパーもないし日本語は通じないけど、人々は優しくてアットホームです。
アジアでコロナが広まり始めた時にアジア人への差別も騒がれましたが、この町では「家族は大丈夫か」と仲間たちが心配してくれました。




アメリカはどこでも怖いところではなく、アメリカ人だから偏見があるわけでもないんです。
土地によって、人によって、変わってくることが多くあります。(日本にはそれはあまりないので最初は理解できなかった部分でした)


息子は学校で、「チャイニーズ」と呼ばれることもあります。
白人にとって、アジア人=中国人。そう思われるのは割とあたりまえです。アジア人=ジャッキーチェンでもあります。(笑)
日本人と中国人の違いをわかっている人も増えているけれど、私たちにとって白人の見分けがあまりつかないのと一緒で、話さなければそれはわからない。


夫が子供の頃は、チャイニーズと言われスクールバスに乗るたびにボコボコにされていたそうですが、時代も土地も変われば別世界のようで、アメリカ人に受け入れられ友達に囲まれている息子の姿を夫は驚きと安心が入り混じったように眺めています。


今回の暴動は、人種差別や警察に対する抗議というだけでなく、デモを暴徒化させるように仕掛けている人達がいたりと、単純に黒人が怒って大暴れしてるというだけではないようなのです。

英語のニュースを解読したり訳したりしながら理解するのは私には難しく、時間もかかるけれど。
この国が怖いとか危ないとか表面だけで思わずに、ちゃんと理解しながら生きていきたいです。



とにかく。今日もこの町は平和で、みんなの笑顔が溢れています。この写真が、私の住むアメリカの町のリアルです。



今暴動で恐怖に包まれている街も、平和で笑顔の溢れるアメリカに早く戻りますように。