ちょうど1年前に探していたゲスト用のコンドミニアム。
アメリカで最初に驚いたのは、ゆっくり検討する時間がないということ。
特に人気のある家は即決を要するので、気に入ったらまずオファー(申し込み)します。初めて見に行ってその日とか翌日とかには決めないとならないので、直感を信じるしかないって最初は思ったけれど、相場や大事なポイントわかってくると割と即決できるようになります。(といっても眠れないくらい考えるけど…)
そこからキャンセルのペナルティーが取られるギリギリまで本当に大丈夫か念入りにチェックします。なので私はギリギリでやめたことが何度もあります。
この時のこの部屋もそうでした。
綺麗にリモデル(改築、リフォーム)されていて、このユニットだけ見たら凄くラグジュアリーで生活しやすそうで。同じ建物の他のユニットだとキッチンの真ん中に壁があってその中に配線が入っているのですが、ここはその壁を取り払って配線もきちんと別の場所を通していたりと、なかなか手をかけてありました。
ここを持っていたオーナーさんは休暇で訪れるだけの方だったので、あまり使用感もなく綺麗に維持されている反面、常に住んでいないとわからない落とし穴もありました。
心は決まり、夫にも見てもらおうと連れて行ったとき、二階からギーギーとすごい音が響いてきました。掃除するおばちゃんの足音でした。しかも寝室にもリビングにも響き渡っている!!
実はこの真上の部屋は、日本人グループも大人数で滞在していたレンタルユニット。
ゲストハウスが二階にあるというのは、常に貸出されていてかなりの確率で短期滞在の浮かれた旅行者の盛り上がる足音が響くのです。(結局自分が管理するゲストハウスもそうなるわけですが… )
なのでゲストハウスは1階に位置している方が住んでいる方も滞在する方もありがたいものなんです。
静かに掃除してるおばちゃん1人の足音さえ気になる。
これはないな。。。
一緒にいた不動産業者のデニスも目を丸くして、
「ちょっと僕が2階に行って歩いて来るから、どのくらい響くかもう一度聞いて見て。」
と2階に上がって全ての部屋をドカドカ歩き回ってくれました。おかげで確信。
「ごめん、デニス。やめるわ。」
決断を翻して、見た目は古くてボロボロだけど街の中心でどこでも歩いていける今のゲストハウスに変更しました。
しかも、だいぶ安く叩きました。笑
その理由は次の記事で書きます。
(小綺麗にしたお部屋。床も壁も磨いて、家具を入れ替えて1年間。この暖炉ももう町の規定で撤去しなくてはなりません。)
結果的にあれから1年近くが経ち、今ではその価格帯で売りに出ている物件はひとつもないんです。
決めてよかった。
売った方はもう少し待てばよかったと後悔してるかも…
本当は購入後すぐに改築したかったのだけど、年末で一番お客さんの入る時期だったので、とりあえず小綺麗にして稼働させました。
引渡しの日から大掃除と模様替えをし、3日後から今月半ばまで約11ヶ月間、ほぼアメリカ人(時に日本人の方)に泊まっていただき続けてきました。
そしていよいよ今月、大改築することになります!
ビフォーアフターも面白いので書いていきます。