午前中は元気いっぱいだったのに
お昼過ぎたら急にまたぐったりしてきた。
38.3度。寝かせる。

出張準備をしながらトラの様子を見る。
目を覚ましたので水分補給させながら熱を測ると、39度台を止まらず上がっていく…!

びっくりして「何かあったら電話しなね」と言って昼に帰って行った2番目の姉に電話。その間に40度まで上がった。

「すぐ行くから」

解熱剤を用意しながら今度は1番上の姉に電話。出先の姉は近場の休日診療の病院を教えてくれる。


解熱剤を飲ませてるともう2番目の姉がやって来た。

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姉は長年幼稚園の先生をしているし、娘はもう17歳。
慌てず冷静に見て処置してくれた。

そのうち買い物に出ていた母が帰宅。

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熱は少し下がり、トラはみんなの顔を見て安心して笑ってた。


つくづく思う。
ひとりきりでいる時に子供が高熱出したり怪我した時の不安さ。
仕事なんか行ってる場合じゃないし行きたくなんかなくても、どうしようもない苦しさ。

家族が近くにいてくれることや
信頼できる人が助けてくれる心強さ。

具合が悪くなった時に仕事じゃなかったことの救い。
だけどきっと多くの母親が苦しい思いをしながら子供を預けて仕事に向かったり、気まずい思いをしながら仕事をキャンセルしたりしているんだろうと思う。


母親は子供の健康があってこそ
自分のやりがいや自由が成り立つんだと思う。


「ねえ、私たちも熱出したりしてたの?」

ふと聞くと、母は思い出しながら言った。

「そりゃそうよ。ユキエが40度以上の熱が出たとき3階の金子さんが車を出してくれて病院に運んでくれたのよ」

団地で育った私は、近所の人達がみんな親戚みたいだったのを覚えている。

ずっと仕事をしてきた母は、近所の診療所に私を預けて仕事に出ることもあったそうだ。

「どうしても具合が悪い時はひとりで家に置いておくのが怖かったからね。」

喘息の発作でほとんど学校にも行けなかった時期、よくお母さんが迎えに来るまで診療所にいたことを思い出した。

そんなことをしてくれる診療所は、今はないだろうなと思いながら。


つくづく、周りの人の手助けがあるのとひとりで抱える時の違いを感じた。

そして母親の持つべき力は、他の物事とは比較のできないものなんだと。


彼の健康がなければ、私のやっていることなんかすべて無意味になってしまうと思う。

何よりも大切なこと。