「近畿地方のある場所について」感想(ネタバレ無し)〜こんなん怖すぎじゃろ | 鯉太郎&神楽&銀八 3ニャン日和

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カープと漫画とビールをこよなく愛する主婦が、愛する鯉太郎・神楽・銀八の様子等、徒然なるままに綴ります。



ネットで評判を知って、買って読んだ小説「近畿地方のある場所について」。




行方不明になった友人についての情報を求める主人公。近畿地方のある場所にまつわる怪奇な情報を集めるうちに、恐ろしい事実の共通点が浮かび上がっていく・・・という話。
架空の出来事をドキュメンタリーであるかのように見せるモキュメンタリーホラーです。




意味不明なのに、本能的に嫌だと思う事象の数々。呪いって伝染すんのかな。読んで大丈夫よね?架空だとわかっていても、これホンマ?と思うような生々しい気色悪さに溢れていて、ゾワッとするのにページをめくる手は止まらない。点と点が少しずつ線になり、だんだんパズルのピースがはまっていくような感覚は気持ち悪いのに気持ち良かった。




極めつけは、巻末の袋とじ。これ、作中の資料やイメージ画像が掲載されているのですが、気軽に開封するようなものじゃなかった笑。開けて見た瞬間、ヒイィィィと声が出たよね。ここまで精神的にゾワゾワさせといて、最後はビジュアルからの力技って笑。



面白かったので長男に貸したら、夜中に読み始めてこれは眠れなくなってヤバい!!となり、無理やり途中で止めて一旦寝て、朝一でまた読み始めて袋とじでヒイィィィだったそうです笑。
お嫁さんからも、「私は読んでないのですが、◯◯君(長男)が怖かったと言っていたので、なんとなく最後の袋とじをペラッとめくって、ヒイィィィってなりました。めっちゃ気持ち悪かったです!!」と言われました。だよね笑。




結局、ようわからんことが一番怖いんよね。
アイデアが良い新感覚のホラーでした。



怖いものが大丈夫な人はぜひどうぞですニャ〜。