映画「イノセンツ」感想(結末以外ネタバレあり) | 鯉太郎&神楽&銀八 3ニャン日和

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カープと漫画とビールをこよなく愛する主婦が、愛する鯉太郎・神楽・銀八の様子等、徒然なるままに綴ります。





映画「イノセンツ」を観に行きました。




大友克洋先生のSF漫画「童夢」が元ネタとなった本作品。
子ども×団地×超能力の北欧スリラー映画です。





私が「童夢」を読んだのは中学生の頃。
友達が、すごい漫画があると言ってコミックを貸してくれたのが「童夢」でした。
トラウマシーンが盛りだくさん。
当時は子どもだったので、ただただ圧倒されて怖くて、きちんと深いところまで読めなかったという印象です。





「イノセンツ」は、北欧らしくオシャレでスタイリッシュな映像美。
明るい風景の方が狂気を感じて怖いのは、同じく北欧ホラー映画の「ミッドサマー」を思い起こす感じでした。




団地で仲良くなった4人の子どもたち。隠れた「力」に目覚めてしまい、お互いに共鳴して無邪気に遊ぶ中、遊びが暴走して取り返しのつかない惨劇になってしまう・・・という展開なんですが、まあ怖い。
猫好きには辛すぎる場面がありました。あれは遊びではなく、許されん行為。
こいつヤベーよ!となっても、何となくまた一緒に遊んじゃうのは、子どもならではなんだよね。






子どもの、無垢で無知が故の残虐性。虫やミミズを殺しちゃうとか、大人はわざわざやらないもんね。


障害を持つお姉ちゃんに、苛立ちを感じて酷いことをしちゃう妹ちゃん。行動だけ見たら酷いけど、親の愛情がお姉ちゃんに向けられる嫉妬とか、世話を頼まれる理不尽さを親に気が付いてほしいんですよね。

あと、子どもって、衝動が抑えられない時は力が強い。幼児でも、本気でイヤイヤー!!ってなったら、大人の力でも結構大変だったりする。よく、子どものイヤイヤを抑え込もうとしたら子どもの手が当たって鼻血が出たとか引っ掻かれたとかあるあるだけど、この映画のやつはレベル違い。あの子のママは虐待してるっぽくて悪いところはあったのかもしれんけど、あんな復讐の仕方はヒエエエエ〜!!よ。リアルで怖かった〜。
子どもは未知の力をみんな秘めてるんだろうけど、やっぱりナイトヘッドが必要だわと思いました。骨がバキッ!!とか、ダメ、ゼッタイ!!




ラストのバトル、もうお姉ちゃんしか頼りになる人がおらん!お姉ちゃん頑張れ!!というところでしたが、相手を考えると複雑でした。





俺も、身体能力を活かしてこんなところまで上ったニャ〜!!








子どもたちの演技力にもうなる、映画「イノセンツ」。
合わない人には合わないかもですが、私は良かったです。「童夢」を知っていた方がすんなり観られるかもですね。監督の、「童夢」へのリスペクトがとても感じられる作品でした。
ジワジワと怖いホラーがお好きな人はどうぞですニャ〜!!