映画「犬猿」感想(ネタバレ無し)~きょうだいがいたら皆が経験するモヤモヤを体感する | 鯉太郎&神楽&銀八 3ニャン日和

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カープと漫画とビールをこよなく愛する主婦が、愛する鯉太郎・神楽・銀八の様子等、徒然なるままに綴ります。



アマゾンプライムで鑑賞した映画「犬猿」。




そう言えば感想を書いて無かったわ!と思い出したので書いてみます。






ヒメアノ~ルの監督である吉田恵輔監督のオリジナル脚本の本作品。
ヒメアノ~ルは劇場で鑑賞しましたが、すごくて圧倒されて面白かったけど、辛くて二度目は見たくない、そんな印象的な映画でした。









「犬猿」は、見た目も性格も違う姉妹と兄弟を主人公に描いた人間ドラマ。







なにかと比べられるのがきょうだい。
私も、子どもの頃は、女の子の私より弟の方が色白で可愛くて、母親の「それでなくても娘より長男が可愛い」というのも相まって、母親から容姿のことはコンプレックスとして植え付けられました。まぁ、今では弟も普通のオジさんなんですけどね。
私はその反面教師もあって、自分の二人の息子は「みんな違ってみんないい」という金子みすゞ方式で子育てするよう心がけました。








「犬猿」は、姉役のニッチェの江上ちゃんがとにかく良い!!容姿はちょっとアレだけど頭がよくて仕事ができて、そして容姿の良い妹である筧美和子ちゃんに対するコンプレックスで屈折してる難しい役どころをナチュラルに演じてました。
兄弟より姉妹の方が、容姿で比べられる痛みは大きいよね。






女子は容姿が良ければだいたい何とかなると思われがちだけど、現実はそうもいかない。
容姿が良いだけで他に何の取り柄もなくて苦悩する妹役の筧美和子ちゃんの演技もピタッとハマってました。
 





トラブルメーカーで、「こんなん警察に捕まるか死んでくれないと身内は大変じゃん」と思わせる兄役の新井浩文さん。こういうクズっぷり全開の役はやっぱりこの人の真骨頂。世間を騒がしたアノ事件がなかったらな~と思います。 





兄に振り回され、それでも真面目に生きる弟役の窪田正孝君も安定の演技力でした。ほんと彼は何でも演じられるよねキラキラ






ラストは予定調和なところも感じましたが、それでも充分面白かったです。台詞回しが秀逸でした。








俺たちはきょうだいじゃないけど、仲良しニャ!!












きょうだいは一番近くて、愛しくてやっかいなもの。
きょうだいがいる人には刺さる部分が絶対あると思う映画「犬猿」。
お勧めです!!