昼休みには、少しずつ本を読むようにしています。
本をたくさん持っている長男に気軽に読めるお勧めはないか聞いたら、貸してくれたのが、三島由紀夫先生の「不道徳教育講座」。
「大いにウソをつくべし」「約束を守るなかれ」など、数々の不道徳のススメのエッセイ集。
題目は一見イケイケ風ですが、中身は、自虐&自虐&自虐。
自身のダメ人間っぷりをたっぷりと提示しつつ、たまにチクッと刺さる本質を伝えるさじ加減の技術がとても面白かったです。
文豪に対しておこがましい表現になるけど、やっぱり作家ってものすごく頭が良いのだなぁと素直に感心しました。
三島由紀夫先生は取っつきにくいと思われてる方(私もそうでした)は、入門編としてぜひ
人へのちょっとしたプレゼントでも面白いかもです。
そして、これも長男に借りた安部公房先生の小説「人間そっくり」。
「こんにちは火星人」というラジオ番組の脚本家の家に、火星人だと名乗る男がやって来る。
最初は興味本位もあって適当に相手をしていた脚本家だったが、男は、火星の土地を斡旋したり、自分をモデルに小説を書けと言ったりだんだんと言動がエスカレート。
男はただのヤバいヤツなのか、それとも本当に人間そっくりの火星人なのか。
脚本家の恐怖の時間が始まる・・・。
三島由紀夫先生が自虐&自虐&自虐でしたが、こちらは屁理屈&屁理屈&屁理屈(笑)
ひたすら気持ちの悪い舞台劇を見ているようでした(褒め言葉)。
結末は私は予想通りでしたが、これ、「世にも奇妙な物語」とかでもイケるんじゃないかしら。
火星人を名乗る男は、生瀬勝久さんとかで見てみたいなぁ。
今日からは何を読もうかニャ~
雨の火曜日、今日も頑張って行ってきます!!