晴れやかで美しい朝。
こんなに辛くても朝はやってきて。
夜はいつの間にか通り過ぎていました。
眠れぬ日々も通り過ぎた?
眠れたようです…。
この複雑な気持ちをブログに残そうと昨夜より連投です。
まさしく備忘録。
なるようになるさあ。
なんくるないさあ。
そんな思いと。
やはり引き続き思う親の責任的なもの。
もちろん娘はママのせいじゃないからね。
と、はっきり言ってくれるけれど、それでもね…ごめんねって思う。
これが親。
昨夜2人で見た月。
本当に大きくて黄色くて綺麗で。
月が綺麗で良かった。
綺麗な月を見られて良かった。
と、重い現実を受け止めながらそう告げる娘。
そんなふうに育ったことを、育てられたことを私は誇りに思います。
昼間の空は青く澄んで晴れやかで。
今日の空も洗濯日和で。
辛いけれど。
現実は、ほらね、もう次の日の朝には洗濯をしているし。
昨夜の回転寿司はいつも通りに美味しかったし。
ただね。
11月に胃カメラ、大腸内視鏡検査をたまたまなタイミングで親子でするわけだけど。
そんなんある?
娘、まだ22歳だよ?
これが一生、一生続くのだよ?
ああ、やっと私も泣けました…。
昨日は泣けなかった。
目頭が熱くなることはあっても涙は伝わなかった…。
私と同じように検査が一生続いてその検査の結果が出るまで、娘がふるふると心を震わせる日々を過ごすことを想像して涙がでました。
その恐怖はやはりなかなか人と共有できるものではないので…。
来年から東京に移り住む娘が少しでもその心の負担を減らすよう生きて欲しいなと切に願う、晴れやかな朝です。
娘は運動するって言ってました。
幸い移り住むマンションにトレーニングルームもあるようです!!
ひえーって感じ。
そう、きっと娘はこれから彼氏さんと一緒に幸せになる。
彼氏さんは娘をガンで失わないように、よくよくしてくれることでしょう。
家事もシェアしてね。
まだこんなご時世だから会ったことないのだけれど、娘の話す彼はとても良い人で親から見ても非の打ち所ひとつありません。
人柄、経済力、ものの考え方。
まあ、繊細な娘と付き合える人なんだもの、さもあらん。
だから。
苦しい現実を知った翌朝でも。
秋晴れを美しく思えたのかも知れません。
昨日は娘と笑っても泣いても1日ってよく言ったものだねえと話をしました。
病院に向かう車の中。
バリバリに戦闘準備した娘の横顔を見て、私と違って長いまつ毛を羨ましく思いました。
私はこんなにも父に似て短いのにな。
そんな父から受け継いだ私のまつ毛。
私にまつ毛以外よく似た娘。
年頃になってすっとして化粧もして。
そんな遺伝子のなせる技に。
父から続いている遺伝子に。
悲しい重いことなのに、確かな血を感じたり。
検査の結果を提示された時も、先生が親子ですねえなんて言ってきて。
ほんと。
親子ですねえ。
すっぽり抜け落ちたそれは私と娘を繋いでいるものでした。
最近のリンチ症候群の研究では、もうどんながんにもなりやすいとか(苦笑)
少なからず乳がんにもね。
もうそれは正しいタンパク質が作れないんだもん。
そこ、開き直りますよ、ほんと。
じゃあどこはならないのさって気持ちになりますよ
彼氏さんが娘にはアスピリンが効くという記事を見つけて送ってきてくれました。
残念ながら、かの国でアスピリンを飲んでいた私の妹は横行結腸がんになりました。
それが現実。
現在ワクチンの研究がネズミで成功したようです。
まだまだ遠い。でも1歩は進んでいます。
医学は日進月歩です。
私が最初に罹患したときよりも進んでいる印象がはっきりあります。
ニボルマブもキイトルーダもなかったもの。
だから、いつか会えるかもしれない私の孫の世代、曾孫の世代にはこんなにも苦しまないですむかもしれない。
娘は自分よりも次の世代に期待しているようです。
そう自分の痛みよりも子どもの痛みの方が辛い。
自分ではどうにもできないから辛い。
そんなふうに思う娘。
昨夜、寝られたかしら?
微熱また出たみたいだし。
来年までのあと少しの時間。
大切にしようと思う秋晴れの朝でした。
さて、久々仕事。
コーヒー入れて気合い入れます。