6月28日(土)、29日(日) 札幌コンサートホール キタラ
ロビー・コンサート
フライベルク:「祝典前奏曲」
シュティーグラー:「聖フーベルトミサ」より
ハロルド・アーレン:「虹の彼方に」
R・シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」*
・・・・・・休憩・・・・・・
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第Ⅰ組曲 第2組曲
指揮:エリアス・グランディ
チェロ:ユリアン・シュテッケル*
ヴィオラ:近衛剛大*
コンサートマスター:会田莉凡
素晴らしい独奏者を迎えた「ドン・キホーテ」、チェロ(ドン・キホーテ)、ヴィオラ(サンチョ・パンサ)、ヴァイオリン(ドルシネァ姫?)のやり取りをとても面白く聴きました。シュトラウスらしい情景描写はダイナミックで劇的、グランディはこういう曲が好きなのでしょうか。グランディの感興がオーケストラや聴衆へと伝わって、ホール全体が愉快な気分に浸されます。ウィンドマシーンの大風も効果的(私もこれで大風を起こしてみたいゎ)でした。
チェロもヴィオラも(そしてヴァイオリンも)美音がたいへん魅力的でした。シュテッケルも近衛さんもそれぞれ単独で聴く機会が来ないかしら。是非また聴きたいわ。豊かな響きを聴かせてくれたシュテッケルの使用楽器はフランチェスコ・ルッジェッリ、近衛さんのヴィオラはカルロ・ベルゴンツィモデルのロジャー・ハーグレィヴ制作の現代楽器でした。
「ダフニスとクロエ」バレエのための曲だから当たり前ですが、流れるようなこういう曲を聴くと、ラヴェルって、つくづく音の魔術師だなぁと感心します。
退団予定の島方康晴さん(ホルン)と橋本幸子さん(ヴァイオリン)へ花束の贈呈がありました。お二方とも長い間ありがとうございました。
島方さんの応援団が会場内のあちこちで大漁旗やタオルをかざしていました。