もうひとつのオケラ

テーマ:

月曜の万葉集講座から 巻14-3376

古非思家波 素弖毛布良武乎 牟射志野乃 宇家良我波奈乃 伊呂尓豆奈由米

(恋しけば 袖もふらむを むざしのの うけらが花の 色にづなゆめ)

 

うけらは植物の朮(おけら)の古名とされています。

京都の方には八坂神社のお大晦日~元旦の行事、白朮祭でお馴染みですね。

*朮はキク科の多年草。秋に白または淡紅の頭状花を咲かせ、周りに棘状の総苞がある。

 根は健胃薬、屠蘇散などに用いる。若芽は食用。

 歌に詠まれることは稀で、万葉集巻14の東歌に見られるのみ。

 ”色に出づ”を引き出す序詞として用いられている。

  「和歌植物表現辞典」(平田善信・身崎壽 東京堂出版)・「広辞苑」から要約*

広辞苑ではイラストが載っており、頭状花序や棘状の総苞という描写から、アザミの近縁種のようです。

 

東歌は、独特の訛りや語法があって面白いですね。

先生もつい熱が入って、講義はたびたび脱線します。

いつまでに、終わらなければならないという枠に縛られないのは(学校と違って)<大人の教養講座>のよいところです。

折に触れて情報を集めている<私の>万葉事典もどんどん膨らんでいます。

愉しや~!

日曜日の映画

テーマ:

映画「告白小説、その結末」 フランス・ベルギー・ポーランド合作 2017年

 

原作はデルフィーヌ・ド・ヴィガンの「デルフィーヌの友情」といい、”高校生の選ぶゴンクール賞”という賞も受賞しています(フランスの高校生もやりますね)

原作に惚れ込んだロマン・ポランスキーが映画化しました。(日本語訳は2017年水声社から出版)

 

自分の母親を材料にして書いた小説がベストセラーになったデルフィーヌはスランプに陥り・・・・・、悩める作家の前に現れたのがエル(フランス語で”彼女”の意)。

書けないデルフィーヌを励まし脅し、とにかく次作を書かせようとするエル。

見ていて、デルフィーヌとエルの関係性や心理的怖さから思い出したのは「ミザリー」ですが、どっこい、そんな<前にもあったなぁ>なんて安易な展開ではありません(当たり前だけど)。

なかなか面白いと評価するか、なあんだとちょっとがっかりするか、ラストシーンの解釈の仕方で、観客を試しているとも云えそうです(^~^)

ポランスキー夫人のエマニュエル・セニエがデルフィーヌ役で、エルには若き日のシャーロット・ランプリングによく似たエヴァ・グリーン。

ミステリアスな雰囲気のエヴァが良かったですねぇ(⌒▽⌒)

 

*高校生の選ぶゴンクール賞

受賞作の中には、野崎歓訳の「ある秘密」(フィリップ・グランベール 新潮クレストブック 2005年)なんてのもあります。これまた映画化されました。

この賞は、19年前に読書教育目的でレンヌ市のある高校で始まり、次第に読書運動として広がって全国の高校が参加するようになりました。主催のアカデミー・ゴンクールも名称の使用を認めています。

当年のゴンクール賞第1次候補作を参加高校のクラス全員で読み、”討論を重ねて”3作に絞ります。各校から選んだ3作と討論のための代表を出して、地方委員会でその地方の推薦作を”討論して”決定、全国審査に臨みます。

毎年違う高校であること、クラス全員で読むという条件があり、いわゆる進学校だったり必ずしも読書が得意な(好きな)生徒だけが選ばれるわけではありません。

本家の受賞作と同時にこちらの受賞作も発表され、プロが選んだ受賞作品と同等の扱いを受けています。

 

 

さて、帰宅したらちょうどEテレのポゴレリッチの演奏に間に合いました。

好みでないMCを聞かないで済んで良かったゎ(笑)

ハイドン:「ピアノソナタXVI37」 から第2楽章

ラフマニノフ:「楽興の時 第5番 変ニ長調」

シベリウス:「悲しいワルツ」

個性的で独特な演奏でしたが、特に「悲しいワルツ」が他の誰のとも全く違って聴こえました。

 

 

キャロット・ラぺ、フランス語なのにどうしてキャロットなの?と調べていて

そういえば、イタリア語もcarotaだったっけひらめき電球と気付きました。

え?ヨーロッパにとって外来種ってこと?原産地はどこ?

 

百科事典ではセリ科の二年草、原産地は西アジアや地中海地方・・・・・云々とありました。

ウィキでは、アフガニスタン原産とあり、仲間のパースニップにも言及していたので、ついでにパースニップを検索したら、ドリトル先生の登場”動物”:食いしん坊ガブガブくんの好物オランダボウフウに至りました。

 

英文学者の南條竹則さんは、「ドリトル先生の英国」の中で原書のパースニップを(翻訳の井伏鱒二が)アメリカボウフウではなくオランダボウフウとしたことへの考察をしています。

(井伏訳が出る前に、既にパースニップをオランダボウフウ/アメリカボウフウと記した辞書があるということで、南條さんの考察は違っていたことになりますがーby wikiー)

そういえば、南條竹則さんて「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」(斎藤兆史&野崎歓 東京大学出版会 2004年)で、ラテン語がずば抜けていた学生として名前が挙がっていなかったっけ?

・・・・・・・・・・あ、やっぱり!ラテン語ばかりか後に英語を専門とするようになり、ついには中国語までものにした語学の達人の1人として触れられていました。

 

「ドリトル先生の英国」(文春新書 2000年)は、ドリトル先生を通して、(19世紀イギリスという制約の下の)物語になったエピソードを材料に、当時の英国について書かれた一般向けの本です。

ドリトル先生は、後に問題になったように人種観や女性観、キリスト教観など、今の価値観では受け入れにくいものも含まれていますが、多くの子どもたちが楽しんだ物語です(上記の理由ー差別などーから、絶版にしている国も多いそうです)。

 

*何巻もあるのに、寝る前の読み聞かせ本に選んだことを後悔した

粗忽者のワタクシ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

おまけに、幼児だった息子にたびたび”それ、どういう意味?”と突っ込まれて・・・・(反省)

∴教訓:長編ものは読み聞かせに選ばないこと(爆)

ex.ナルニア国物語、大草原の小さな家シリーズ、ツバメ号とアマゾン号シリーズ

(短編のエピソードで成り立っているパディントン・シリーズなどは読み聞かせ向き)

 

テーマ:

近畿から九州まで、日本の半分は予想を超える豪雨にみまわれています。

西日本の皆様、豪雨お見舞い申し上げます。

北海道でも予期せぬ雨量で、流域によっては川の氾濫など、予断を許さない状況です。

 

湿った天気が続くと、洗濯物が乾かないショボーン

乾燥機を使ってもなんとなく湿り気が気になって、

今日は、ついにパンツ(下着の)のはてまで、せっせとアイロンがけをしました。

気温は20℃くらいで、暑くないので助かりました。

イタリアのマンマは洗濯したものすべてにアイロンをかけると聞いていますが、

私もマンマに倣って、アイロンがけに励むことにしましょう。

 

ダネーゼ社の絵本

テーマ:

ダネーゼ社はアレッシィ社と並ぶイタリアのプロダクトメーカーです。

アレッシィは主に生活用品に力を入れていますが、ダネーゼは戦後の荒廃した時代に、ワークショップを通して子どものためのデザインにも力を入れ、美しく斬新な絵本やおもちゃを作りました。

ブルーノ・ムナーリとエンツォ・マリが代表的なデザイナー。

4月~6月までムナーリの回顧展が神奈川県立近代美術館で開かれていました。

 

我が家には

「きりのなかのサーカス」 「ブルーノ・ムナーリのABC」 

「ブルーノ・ムナーリのどうぶつえん」

「太陽をかこう」 「木をかこう」

の5冊のムナーリの絵本と

「りんごとちょう」 「にわとりとたまご」 (エンツォと妻のイエラの共作)

「あかいふうせん」 「木のうた」 (イエラ・マリ)

4冊のマリ夫妻の文字の無い絵本があります。

 

日本では1976~77年にかけて、イエラ&エンツォ(エンゾと表記)・マリの本が先に出版されました。

上の子が入学する前で、色鮮やかな小型の本はたちまち子どもたちの人気の的になりました。

「りんごとちょう」と「にわとりとたまご」は、もともとは厚手の紙がリングで綴じられ、ぐるぐる繰り返し眺めることが出来るようになっていました。

エンツォは組木のおもちゃもデザインしました。「16匹の動物」が有名です。

 

我が家の「ABC」と「どうぶつえん」はアメリカで出版されたもの。

’80年代に出た至光社の「太陽をかこう」「木をかこう」は須賀敦子さんの翻訳です。

谷川俊太郎訳の「きりのなかのサーカス」も’80年代だったはずですが、版権が移り、判型も変わってしまいました。

 

 

これらの斬新なアイデアとデザインの流れを汲むかのようなシリーズが、’90年代初めに日本でも出版されました。

駒形克己さんのLITTLE EYESシリーズ(偕成社)です。

それぞれ12枚ほどのカードに仕掛けられた色と形の、単純で鮮やかなデザインに魅せられます。

手元にあるのは

③PLAY WITH COLORS

⑤1 TO 10

⑥WHAT COLOR? です。

著作権

テーマ:

芥川賞候補作が著作権のことで話題になっています。

著者が作品を発表するにあたり、参考文献への言及がなかったことと、表現自体にも問題があるという指摘もあって、盗作にあたるかどうかについても議論の的となっているようです。

 

6月25日、私が偶然日本対セネガル戦の結果を知ったのは、論文提出上受講が必須の

日本学術振興会の「研究倫理eラーニングコース」を受講していた時です。

(もたもたしていたので、予定よりかなり時間がかかりましたショボーン

この講座は、様々な研究に関わる実験・論文作成・アンケートの取るうえでの注意点を、

参考文献・引用・発表・個人情報の取り扱いなどについて細かく用例を挙げながら教えるというもので、最後に確認テストがあります。

著作権法については、博物館学という分野で一応履修していましたが、ネットによって獲得できる知見が格段に広がっている今、あらためてこのような学習機会があったことは良かったと思います。

 

上記の小説家も著作権などについて注意していれば、(少なくとも)参考文献さえ示さないなどというミスは防げたかもしれません。

それにしても、編集者というのはこうした著者本人がおざなりにしがちなことに注意して、良い作品ならなおのこと、出版に瑕がつかないようにするのも務めだと思いますが、そのあたりも、迂闊だったと云われても仕方の無いことです。

今更のように、出版社は云い訳の抗弁をしていますが・・・・・・

オベンキョーのお供に、N響定期、テツラフのベートーヴェン:「ヴァイオリン協奏曲」と、シベリウス:「4つの伝説」をBGM代わりに聴いてしまった。

司会(?)が気に入らず、話している間は音声もミュートに(アナウンサーに戻してもらいたい)

 

一変して、

再放送のイーヴォ・ポゴレリチは聴き入ってしまいました。

 

2017年10月の奈良、正暦寺(しょうりゃくじ)の福寿院客殿(重要文化財)での収録

畳の上に(畳の保護とピアノの重さを支える)板を置き、その上に毛氈を敷いていました。

毛氈に隠れていましたが、ポゴレリチの椅子の下にも別に台を置いていたようです。

 

今夜は前編ということで

クレメンティ:「ソナチネ」作品36第4から第2楽章

ショパン:「ポロネーズ 第4番 ハ短調」作品40-2

ショパン:「ノクターン ホ長調」作品62-2

 

来週も楽しみです。

 

ホール違い

テーマ:

え~、まいどつまらぬ話でお茶を濁そうという魂胆でして・・・・

(云ってることがぐずぐずになる五代目古今亭志ん生の口調のつもり…ムリか)

 

世間じゃ素寒貧のことを”おけら”といいますな。

あれは虫のケラのことでして、螻蛄と書く、なかなか難しい字で、横丁の八つぁんクマさんにゃ読めません。

で、調べもの好きな隠居のワタクシとしてはさっそく漢和辞典にあたってみると・・・・・・

虫偏の漢字には、どうも、あまり仲良くしたくない剣呑なものが多い。

螻蛄と書くと二通りの意味があって、

一つはロウコと読んでケラのこと、

もう一つケイコと読むとニイニイゼミ/夏ゼミ/麦わらゼミのことだそうで、

螻のつくり<婁>は途切れずに続く、蛄のつくり<古>は固いという意味とのこと。

ってなことがわかると、螻蛄の字は湿った地面に巣穴を作るケラの生態にぴったり。

ところで、その巣穴、一匹一匹違うそうで、好みのメスを引き寄せるためにおのが音色を、

より好く、美しく、遠くまで響かせる空気穴に工夫を凝らすとか。

唯一無二のお気に入りの巣穴で自分好みの響きを聞かせ、彼女をひたすら待っているケラくん、なかなかうぶで一途で可愛いヤツじゃありませんか。

 

ところで、

オケラといえばオーケストラ、世界中のオーケストラはどこも財政難でピーピーしていると聞いてますが、素寒貧で年中ピーピーしていて本拠地ホールを響かせているなんざ、ビービージージー鳴き続けるオケラそっくり。

おまけに、ホールとオーケストラとの相乗効果で、得も言われぬ効果を生むようになる(だんだん良くなるホッケの太鼓?)ところもよく似てます。

しかし、なんですよ、ケラは自分の巣穴から移されると、響きが違うってぇんで鳴かなくなるそうで、挙句の果てに(メスも来ず、子孫も残せず)、世をはかなんで儚くなって(死んで)しまうR.I.P.

なんと純情な!えーん

 

ま、ホールが変わっただけで(音が)死んでしまうオーケストラは無い(と、思いたい)・・・

そりゃそうでしょ、ホールはホールでも、ホール違い。

・・・・・・・・おあとがよろしいようでm(_ _ )m

              ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノはい、ごめんよっ

さくらんぼ

テーマ:

道内産のさくらんぼが美味しくなってきましたo(^▽^)o

函館周辺に始まり、だんだん北上して今はニセコや小樽に近い仁木町や余市町、これからは富良野周辺へと進んでいきます。

今まであまり果物に関心が無かった夫が、去年の葡萄に始まり、春の苺、今はさくらんぼを<自分で>買ってきますヾ(@^▽^@)ノ

自分で買うと美味しいらしく、せっせと食べます。

 

可愛い種を見て思い出した!

子どもたちが小さかったころ、あまりにも種がたくさん出るので捨てるのがもったいないと、きれいに洗って母がお手玉を作りました。

あずきの方が座りが良いのですが、より軽い音と手触りで、これはこれでなかなか好いお手玉でした。

積み木、木馬など、子から孫へと伝わっているおもちゃの中にはお手玉も。

あのお手玉に、さくらんぼの種のはあったかなぁ?