6月8日(土)午後2時~ 札幌コンサートホールキタラ
J・S・バッハ:「管弦楽組曲 第3番 ニ長調」BWV1068
ベートーヴェン:「交響曲 第1番 ハ長調」作品21
・・・・・・休憩・・・・・・
ブラームス:「ピアノ協奏曲第1番 ニ短調」作品15*
アンコール
ブラームス:「4手のためのワルツ集」作品39より 第2番&第15番*
指揮:広上淳一
ピアノ:小山実稚恵*
コンサートマスター:田島高宏
チェンバロ:ウィリアム・フィールディング
バッハは聴きなれたリヒター(1960年・ミュンヘンバッハ)のようにくっきりしておらず、ちょっと遅めで輪郭の滲むようなカラヤン(1964年・ベルリンフィル)に近い印象を持ちました。(カラヤンが遅いとはいえ、この二つの演奏は1分足らずの違い)
私は、組曲は各パートがくっきりと立ち上がるような序曲が好みなのですが、曲が進むにつれてこれはこれでけっこう好きかも、という感想に変わりました。序曲がゆったりしていたので遅いと思いましたが、終わってみると’60年代より2,3分早かった。
☆今一番気に入っているのは、約18分のオランダ・バッハ協会の演奏です。
久しぶりに聴いたベートーヴェンの1番、こんな言い方しかできませんが、やはりベートーヴェンは隙が無い!巧い!ほんとに高い峰ですね。
さて、後半はブラームスのピアノ協奏曲。第1楽章だけでお腹いっぱいという感じがするほどの大曲です。交響曲を書きあぐねていたという事情を考えると、この力の入れようは納得できます。小山さんの力のこもった熱演とがっぷり四つに組んだ札響、ブラヴォーの声も聞かれました。
そして、なんと大曲の後なのにアンコールの様子。広上さんからのリクェスト(強要)への答えは“一緒に”ということで、珍しくも連弾が聴けました。
幸せな土曜の午後になりました。
アンサンブル金沢の皆さんへ、札幌から再び応援を送りました。
北陸の方々が元気を取り戻せるよう、演奏を届けてください。
☆いずれも新型コロナによる規制中の2020年に録画・配信されました☆
アンコール1曲目 第2番(50秒過ぎあたりから)
札響ゆかりのピアニスト 田島ゆみさんと大平由美子さん
リビングルーム・クラシックシリーズ
2曲目 第15番
京田辺市:井上まゆみさんと小川麻里さん 京田辺市商工会館キララホール
おまけ:オランダ・バッハ協会の「組曲第3番」 2017年